「first off」の意味と使い方|『モダンファミリー』S01E20で学ぶ英会話

「first off」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

初対面の相手から、思いがけず自分の仕事ぶりを知っていると言われて、うれしい驚きを感じた経験はありませんか。

そんな出会いの場面にぴったりの「first off」を、『モダンファミリー』シーズン1第20話の中盤、仕事の誘いを持ちかけているチャーリーがミッチェルに声をかける一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「first off」の意味とニュアンス

first off
意味:まず最初に、何よりもまず

first offは、いくつかある話題や理由の中から、最初に伝えたいことをはっきりさせる口語的な前置き表現です。offという単語には「切り離す」というニュアンスがあり、複数ある話の中から一つを最初に取り出して示すイメージにつながります。

会話やスピーチの冒頭、複数の要件を伝える前の前置き、謝罪や感謝の第一声など、話の順序を整理したいときに幅広く使われます。カジュアルな響きを持つ表現なので、友人同士の会話から軽いスピーチまで、肩の力を抜いた場面でよく登場します。

日常会話では、first offのあとにsecondやalsoといった言葉を続けて理由を並べていく使い方もよく見られますが、必ずしも二つ目・三つ目の話題まで続くとは限りません。相手に「これから複数の話をしますよ」と身構えさせるというより、思いついたことをまず一つ言っておきたいときに気軽に添えられる前置きだと考えておくと、実際の会話で使いやすくなります。話の中身が一つしかない場合でも、first offと切り出すことで「大事なことから伝えたい」という気持ちがそれとなく伝わる点も、この表現の便利なところです。

【ここがポイント!】

  • 「first off」の核は、複数ある話題から最初の一つを切り出すイメージ
  • カジュアルな響きを持つ、口語的な前置き表現
  • 話の順序を整理して伝えたいときの、気軽な出だしとして使える

『モダンファミリー』S01E20のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

仕事の誘いを持ちかけているチャーリーの自宅を訪れたミッチェルに、チャーリーが思いがけない一言をかける場面です。ファンだったと明かされたミッチェルの反応と、それを誇らしげに受け止めるキャメロンに注目です。

Charlie: So, first off, I’m a fan. Saw you in court once.
(それじゃ、まず最初に、僕は君のファンなんだ。一度、法廷で見たことがあるよ。)

Mitchell: Seriously?
(本当に?)

Charlie: Yeah. Mayhew versus Propyltech.
(ああ。「メイヒュー対プロピルテック」の裁判だ。)

Cameron: Oh, he’s better than good.
(あら、彼は優秀どころの話じゃないのよ。)

Modern Family Season1 Episode20 (Benched)

シーン解説と心理考察

チャーリーが「まず最初に、僕は君のファンなんだ」と切り出すと、ミッチェルは驚いて「本当に?」と聞き返します。「メイヒュー対プロピルテックの裁判だ」と具体的な案件名まで挙げたことで、社交辞令ではなく実際にミッチェルの仕事ぶりを知っていたことが伝わってきます。

すかさずキャメロンが「彼は優秀どころの話じゃないのよ」と割って入る様子には、パートナーの実績を誇らしく思う気持ちがそのまま表れています。初対面に近いやり取りの中で、相手への敬意と身内としての誇らしさが交錯する場面です。first offという前置きから始まったこの一言が、その後の会話全体の空気を和ませるきっかけになっています。

面接や商談のような堅苦しいやり取りではなく、初対面とは思えないほど柔らかい空気でこの会話が始まっている点も印象的です。first offという何気ない一言の後ろに、相手をきちんと調べて臨んでいたという誠実さが透けて見える場面です。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

いくつも並んだ話題の中から、一番手前にあるものだけをぽんと切り離して差し出す仕草を思い浮かべてみましょう。「まずはこれから話しますよ」という区切りの合図が、first offという表現にそのまま表れています。

チャーリーが「まず最初に、僕は君のファンなんだ」と切り出した場面も、これから続く会話の前置きとして機能していました。話の切り出し方に迷ったときほど、この一言が最初の一歩を後押ししてくれるはずです。何をどんな順番で話そうか迷う瞬間は誰にでもあるものですが、とりあえずfirst offと口にしてしまえば、あとの言葉は自然と続いていきます。

例文で覚える「first off」

会話の切り出しから議題の整理まで使えるfirst offを、3つの例文で確認していきましょう。

First off, thanks for coming today.
(まず最初に、今日は来てくれてありがとう。)
集まりの冒頭で挨拶する場面です。thanks for comingという定番の感謝表現と組み合わせることで、自然な出だしになります。

First off, I want to apologize for being late.
(まず最初に、遅れたことを謝りたいです。)
遅刻の後に話し始める場面です。apologizeという言葉を続けることで、謝罪から入る流れがはっきりします。

A: What did the doctor say?
B: First off, she said I need more rest.
(A:医者は何て言ってた?)
(B:まず、もっと休息が必要だって言われたよ。)
通院の結果を報告する会話です。複数ある報告事項の一つ目として使われている点が典型的です。

あわせて覚えたい関連表現

first of all
(まず第一に)
first offがカジュアルな口語表現であるのに対し、first of allはやや改まった場面でも使いやすい表現です。

to begin with
(まず初めに)
first offが話の切り出しに使われることが多いのに対し、to begin withは理由を並べる際の「一つ目として」という文脈でも使われます。

for starters
(まず手始めに)
for startersはより砕けた響きを持ち、複数の理由や項目を挙げる前置きとして使われることが多い表現です。

Note|first offとfirst of allに見る、カジュアルとフォーマルの境目

first offとfirst of allは、どちらも「まず最初に」と訳せる似た表現ですが、使われる場面の温度感には違いがあります。

first offは友人同士の会話や軽いスピーチなど、肩の力を抜いた場面で選ばれることが多いカジュアルな言い回しです。一方でfirst of allは、会議やプレゼンテーションのような、ある程度改まった場でも違和感なく使われます。同じ「順序を示す前置き」という役割を持ちながら、offという単語が持つくだけた響きと、of allという語順が持つやや整った響きの違いが、この使い分けを生んでいます。ビジネスメールの冒頭ではfirst of allが選ばれやすく、雑談や砕けたスピーチではfirst offの方が自然に馴染むという傾向も、この温度差の表れです。

似たような前置き表現はほかにも数多くありますが、いずれも「まず何を伝えるか」という順序への意識が根底にある点は共通しています。ただし、その意識をどれだけかしこまって示すかは表現ごとに幅があり、first offはその中でももっとも肩の力が抜けた位置にある言い回しだと言えます。改まった場でうっかりfirst offを使ってしまっても大きな失礼にはなりませんが、砕けた雑談でfirst of allを使うと、やや堅苦しい印象を与えてしまうこともあります。

今回のシーンでチャーリーが選んだのもfirst offでした。初対面とはいえ、あくまで打ち解けた雰囲気で会話を始めたいという意図が、この一語のカジュアルさに表れていると読み取れます。

言葉の選び方一つで、場の空気は変わるものです。

まとめ|話の出だしを、気負わず切り出す一言

first offは、複数ある話題の中から最初に伝えたいことを切り出す、カジュアルな前置き表現です。

改まった場ではfirst of allに譲る場面もありますが、友人同士の会話や軽い挨拶では、first offの気軽さがちょうどよく馴染みます。

初対面のミッチェルに気さくに声をかけたチャーリーの一言には、first offという表現が持つ肩の力の抜けた響きが、そのまま体現されていました。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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