「get used to」の意味と使い方|『モダンファミリー』S02E07で学ぶ英会話

「get used to」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

引っ越しや転職、新しい環境に身を置いたとき、最初は落ち着かなかったのに、いつのまにか馴染んでいたという場面があります。

そんな変化のプロセスにぴったりの「get used to」を、『モダンファミリー』シーズン2第7話の序盤、娘のCM出演をめぐって言い合うミッチェルとキャメロンの会話から、一緒に見ていきましょう。

目次

「get used to」の意味とニュアンス

get used to
意味:〜に慣れる

get used toは、新しい状況や環境に少しずつ順応していく変化の過程を表す口語表現です。get used to + 名詞または動名詞という形をとり、「慣れていない状態」から「慣れた状態」へと移り変わっていく様子を示します。

似た形にbe used to(すでに慣れている)がありますが、getを使うことで「慣れていく」という動きのある変化に焦点が当たる点が違いです。新しい生活リズムに慣れる、初めての職場や学校の空気に慣れる、気候の変化に慣れるなど、時間の経過とともに違和感が薄れていく場面で幅広く使われます。最初は落ち着かなかったはずの状況が、繰り返すうちに当たり前になっていく、その移り変わりそのものを言い表す表現だと考えておくと使いどころがつかみやすくなります。

命令形でYou’ll get used to it.(そのうち慣れるよ)のように相手を励ます言い方にも使われれば、Get used to it.(慣れておきなさい、覚悟しておきなさい)のように、少し突き放したニュアンスで使われることもあります。今回のシーンで登場するのは、この後者に近い使い方です。

【ここがポイント!】

  • 「get used to」の核は、時間をかけて新しい状況に馴染んでいく変化のプロセス
  • be used to(すでに慣れている)との違いは、getが持つ「これから慣れていく」という動きの有無
  • Get used to it.のように突き放した言い方にも、You’ll get used to it.のように励ます言い方にもなる

『モダンファミリー』S02E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

娘リリーのCM出演をめぐって言い合いが続く場面です。キャメロンが自分たちを「演劇畑の人間」だと言い張ると、ミッチェルが茶化し返し、最後にキャメロンがリリーに向かって一言つぶやきます。

— It’s not about that, and you know it.
(それはそういう話じゃないでしょ、わかってるくせに。)

Cameron: I wouldn’t expect you to understand us. You’re not theater folk.
(君に僕らのことをわかれって言っても無理だよ。君は演劇の人間じゃないからね。)

Mitchell: And neither are you. You did Godspell one summer in a barn. You’re barn folk.
(君だってそうじゃないか。夏の間、納屋で『ゴッドスペル』をやっただけだろ。君は納屋の人間だよ。)

Cameron: Get used to that jealousy, Lily. Ordinary people just don’t understand us.
(その嫉妬に慣れておきなさい、リリー。普通の人には、私たちのことは理解できないのよ。)

Modern Family Season2 Episode7 (Chirp)

シーン解説と心理考察

「それはそういう話じゃないでしょ、わかってるくせに」という一言を挟んで、キャメロンは「君に僕らのことをわかれって言っても無理だよ。君は演劇の人間じゃないからね」とミッチェルを部外者扱いします。すると弁護士のミッチェルも黙っておらず、「君だってそうじゃないか。夏の間、納屋で『ゴッドスペル』をやっただけだろ。君は納屋の人間だよ」とやり返す様子が見どころです。

売り言葉に買い言葉のやり取りの締めくくりとして、キャメロンは言い負かされたことを認めるどころか、まだ言葉もわからないはずのリリーに向かって「その嫉妬に慣れておきなさい」とおどけて言い放ちます。売られたケンカを買いながらも深刻になりすぎず、赤ちゃんに話しかけるユーモアで場を締めるところに、キャメロンの芝居がかった負けん気の強さが表れています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

新しい靴を履き続けているうちに、少しずつ足に馴染んでいく感覚を思い浮かべてみましょう。最初はどこか硬くて違和感があったのに、繰り返し履くうちにその違和感が薄れていく。get used toという言葉の芯には、まさにこの「慣れていく過程」があります。

キャメロンが放った「その嫉妬に慣れておきなさい」という一言も、この変化のプロセスを逆手に取った言い方です。今はまだ嫉妬という違和感を抱えている相手に、いずれそれが当たり前になっていくと開き直って見せる、芝居がかった強気の一言でした。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「get used to」

新しい状況に慣れていく場面で使えるget used toを、3つの例文で確認していきましょう。

It took me a while to get used to the new schedule.
(新しいスケジュールに慣れるまで少し時間がかかった。)
新しい生活リズムについて振り返る日常の場面です。It took me a whileのように所要時間を添えると、慣れるまでの過程がより具体的に伝わります。

You’ll get used to the cold weather after a few weeks.
(数週間すれば寒さにも慣れるよ。)
引っ越し先の気候について話す場面です。相手を励ますような、優しい響きのget used toの使い方です。

A: How’s the new job?
B: I’m slowly getting used to it.
(A:新しい仕事はどう?)
(B:少しずつ慣れてきたところ。)
近況を尋ねられて答える会話です。slowlyを添えることで、まだ完全には慣れていない途中経過であることが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

be used to
(すでに慣れている)
get used toが「慣れていく過程」を表すのに対し、be used toは「すでに慣れた状態」そのものを表します。変化の途中か、完了した状態かという時間軸の違いがポイントです。

used to do
(以前は〜したものだ)
綴りはget used toと似ていますが、こちらは過去の習慣を語る表現で意味がまったく異なります。usedの直後にtoが来る点は共通していても、後ろに動詞の原形が続くかどうかで見分けられます。

adjust to something
((環境などに)順応する)
get used toよりも少しフォーマルな響きを持ち、意識的に適応しようとする姿勢が前面に出る表現です。口語的なget used toに対し、こちらはビジネスやニュースの文脈にもなじみます。

Note|自分を特別な存在として語るシットコムのキャラクター造形

今回のシーンでキャメロンが見せた「自分たちは特別な人間で、普通の人にはわからない」という言い方には、この作品らしいキャラクター造形の型が表れています。

主人公格の登場人物が、自分の趣味や生き方を大げさに特別視し、それを理解しない周囲を一段下に見るような発言をする。演じている本人はいたって本気なのに、そのふるまいが視聴者から見ると微笑ましく映る、というのがこの型の面白さです。今回の場面でも、キャメロンは自分たちを「演劇畑の人間」と自称しますが、ミッチェルからは「夏の間、納屋で芝居をやっただけの人間」と即座に切り返されます。本人の自己認識と、周囲から見た実態とのギャップが、そのまま笑いの種になっている典型的なやり取りです。

さらに面白いのは、言い負かされたはずのキャメロンが、素直に負けを認めない点です。言葉もわからない赤ちゃんに向かって「その嫉妬に慣れておきなさい」と締めくくることで、自分の主張を最後まで曲げずに場を収めてしまいます。反論の内容そのものよりも、開き直る態度そのものが笑いを生む構造になっています。

こうした「自分を特別視する語り口」は、この作品でキャラクターの性格を際立たせる手法として使われています。今回のget used toという一言も、そんなキャラクター造形の延長線上で放たれた、いかにもキャメロンらしい一言だったと言えます。

まとめ|慣れていく過程を表す一言

get used toは、新しい状況や環境に少しずつ順応していく変化の過程を表す口語表現です。

新しい生活リズムから気候の変化まで、時間の経過とともに違和感が薄れていく場面で幅広く使える言い方です。

言い負かされてもなお、赤ちゃんに向かって強がって見せるキャメロンの姿には、負けを認めない芝居がかった性格がよく表れていました。get used toという表現を、そんなキャメロンらしい締めくくりの一言と一緒に覚えておくと、印象に残りやすくなります。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「get used to」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次