「turn down」の意味と使い方|『モダンファミリー』S03E01で学ぶ英会話

「turn down」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

自分で決めたはずのことを、まるで他人に決められたことのように扱われて、もやもやした経験はありませんか。

そんな気持ちにぴったりの「turn down」を、『モダンファミリー』シーズン3第1話の終盤、恋人からのプロポーズを自分の意志で断ったと母親に訴えるヘイリーのやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「turn down」の意味とニュアンス

turn down
意味:(申し出などを)断る

turn downはもともと音量を下げる際(turn down the volume)にも使われる表現ですが、人からの申し出やオファーに対して使うと「断る」という意味になります。目的語が代名詞の場合はturn it downのように間に挟む形になります。

プロポーズや仕事のオファー、誘いなどを断る場面で幅広く使われる、口語的で使い勝手のよい表現です。declineのようなフォーマルな言い方に比べてくだけた響きを持ち、友人や家族との会話でも自然に使えます。差し出されたものをそのまま押し返すような、具体的な動作を伴うイメージが根底にあると捉えておくと、使い方のイメージがつかみやすくなります。

turn downは人からの申し出だけでなく、テレビの音量やエアコンの温度のように、数値を下げる対象にも使われます。人に対して使うか物や量に対して使うかで意味は変わりますが、差し出されたものを下げて押し返すイメージで捉えると、2つの意味をまとめて覚えやすくなります。

【ここがポイント!】

  • 「turn down」の核は、差し出されたものを押し返して断るイメージ
  • プロポーズや仕事のオファーなど、幅広い申し出に使える口語表現
  • declineよりくだけていて、友人や家族との会話にも馴染む

『モダンファミリー』S03E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。恋人ディランからのプロポーズをめぐって、クレアとヘイリーの母娘が向き合う場面です。誰が何を決めたのかをめぐるやり取りに注目です。

Claire: I know you think I’m the mean mom who wouldn’t let you marry your boyfriend, but someday you’re gonna realize, I-I did what had to be done.
(あなたが私のことを、彼氏との結婚を許さない意地悪な母親だと思っているのは分かってる。でもいつか、私がやるべきことをしたんだって分かる日が来るわ。)

Haley: No, you didn’t. I was never gonna marry Dylan. I told him no.
(違うわ。私、ディランと結婚するつもりなんて最初からなかったの。断ったのよ。)

Claire: Oh, you did? Thank God.
(あら、断ったの? よかった。)

Haley: But it was my proposal to turn down. You know, you keep telling me to act like an adult, but then you don’t even give me a chance.
(でも、それを断るかどうかを決めるのは、私だったはずでしょ。大人みたいに振る舞えってずっと言ってるくせに、そのチャンスさえくれないじゃない。)

Claire: Oh. You sort of got me there.
(あら。それを言われたら、ちょっと返す言葉がないわね。)

Modern Family Season3 Episode1 (Dude Ranch)

シーン解説と心理考察

クレアは「あなたが私のことを、彼氏との結婚を許さない意地悪な母親だと思っているのは分かってる。でもいつか、私がやるべきことをしたんだって分かる日が来るわ」と、自分の判断を正当化するように話します。しかしヘイリーは「違うわ。私、ディランと結婚するつもりなんて最初からなかったの。断ったのよ」とはっきり返し、母親の思い込みをその場で訂正します。

クレアが「あら、断ったの? よかった」と安堵する一方、ヘイリーは「でも、それを断るかどうかを決めるのは、私だったはずでしょ」と続けます。「大人みたいに振る舞えってずっと言ってるくせに、そのチャンスさえくれないじゃない」というヘイリーの言葉には、一人前として扱われたいという思いと、先回りして決断の機会そのものを奪われていたことへの不満が同時ににじんでいます。クレアが「それを言われたら、ちょっと返す言葉がないわね」と返す様子には、自分の過干渉をどこか認めている気配が表れています。結果としてクレアが望んでいた方向に物事が進んだとしても、その決断の主導権が自分にあったとヘイリーが主張する姿からは、母親から一人の大人として扱われたいという願いの強さが伝わってきます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

差し出されたもの(オファー)を、手でぐいっと下に押し返す(turn down)イメージを思い浮かべてみましょう。ヘイリーが「それを断るかどうかを決めるのは、私だったはずでしょ」と訴えたのも、その押し返す動作を自分自身の手で行いたかったという思いの表れでした。

誰かに代わりに押し返されるのではなく、自分の手でオファーを押し返すイメージを持っておくと、turn downという言葉の主体が誰にあるのかも一緒に思い出しやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「turn down」

turn downは、プロポーズや仕事のオファーなど、さまざまな申し出を断る場面で使われる表現です。3つの例文で、使われ方の幅を確認していきましょう。

She turned down the job offer because the salary was too low.
(給料が低すぎたので、彼女はその仕事のオファーを断った。)
転職のオファーを断る場面です。becauseで理由を添えると、なぜ断ったのかがすぐに伝わります。

I hate to turn down free tickets, but I already have plans.
(無料のチケットを断るのは気が引けるけど、もう予定があるんだ。)
誘いを断らざるを得ない場面です。hate toを添えることで、断ることへの申し訳なさが伝わります。

A: Did you accept his proposal?
B: No, I turned it down.
(A:彼のプロポーズ、受けたの?)
(B:ううん、断ったわ。)
プロポーズの結果を報告する会話です。it downのように代名詞を間に挟む語順も、この形でしっかり確認できます。

あわせて覚えたい関連表現

decline an offer
(申し出を丁寧に断る)
declineはturn downよりもフォーマルで、ビジネスの招待状への返信など、丁寧に断る場面でよく使われます。

say no to something
(何かに対してノーと言う)
say noはより直接的でシンプルな断り方です。turn downは提案や申し出を押し返すという、より具体的なイメージを伴います。

pass on something
(誘いなどを見送る)
pass onはカジュアルで、今回は遠慮しておくという軽いニュアンスです。turn downはより明確な拒否を表します。

Note|”turn down”と”decline”、断り方のフォーマル度の違い

申し出を断るときの言い方には、turn downのほかにdeclineという表現もあります。どちらも「断る」という意味ですが、使われる場面のフォーマル度に違いがあります。

turn downは口語的な表現で、友人からの誘いや、家族間の申し出のような、カジュアルなやり取りで気軽に使われます。今回のヘイリーとクレアのやり取りのように、プロポーズという私的な出来事を断ったかどうかを話す場面でも自然に使われる表現です。一方declineは、招待状への返信や、ビジネスの提案に対する返答など、あらたまった場面で使われることが多いフォーマルな言い方です。declineには、断る側の丁寧さや配慮がより強く表れる響きがあり、相手との関係を保ちながら丁重に断りたいときに選ばれます。同じ「断る」という行為でも、turn downが気軽な口語表現であるのに対し、declineは礼儀正しさを意識した改まった表現だという違いを知っておくと、場面に応じてどちらを選ぶべきかが判断しやすくなります。

ヘイリーが使ったturn downも、家族間のくだけたやり取りだからこそ選ばれた言い方でした。フォーマルな場面に出会ったときは、declineという選択肢も思い出しておくとよさそうです。同じ「断る」という行為でも、相手や場面によって選ぶ言葉が変わるという感覚は、日本語で丁寧語と普段の言葉を使い分ける感覚とも重なるところがあります。

断り方ひとつにも、相手との距離感が表れています。

まとめ|断る権利は、自分の手の中に

turn downは、申し出やオファーを断ることを表す、口語的で使い勝手のよい表現です。

プロポーズから仕事のオファーまで、さまざまな場面で使える幅広さも、この表現の魅力のひとつです。

母親に先回りされたと感じながらも、「断るかどうかを決めるのは、私だったはずでしょ」とはっきり言葉にしたヘイリーの一言には、自分の決断を自分のものとして取り戻そうとする強さが表れていました。結果が同じであっても、誰の意志で決めたのかにこだわる姿勢は、成長の過程にある十代らしい一面とも言えます。何かを自分の意志で断ったと伝えたいときの一言として、表現の引き出しに加えてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「turn down」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次