「be familiar with」の意味と使い方|『Friends』S06E17で学ぶ英会話

「be familiar with」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

新しい職場で「このツール、使ったことはありますか」と聞かれて、どこまで知っていると答えるべきか、少し迷った経験はありませんか。

そんな場面で役に立つ「be familiar with」を、『フレンズ』シーズン6第17話の前半、護身術の授業から戻ったレイチェルとフィービーに、ロスが空手を習った経験から、知っておくべき考え方を説くシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「be familiar with」の意味とニュアンス

be familiar with
意味:〜をよく知っている、〜になじみがある

be familiar with は、あるものについて知識や経験があって、なじみがある状態を表す表現です。familiar は「よく知られた、なじみのある」という意味の形容詞で、with のあとに、知っている対象を置きます。対象は、考え方や規則のような抽象的なもの、ソフトや道具、土地や人など、幅広く置けます。

know との違いは、なじみの度合いにあります。know は「知っている」を短く言い切る、いちばん基本の動詞です。be familiar with は、知識や経験を通して、対象が身近になっている感覚まで含めて伝わります。「よく知っている」から「ある程度なじみがある」まで幅を持たせて言えるため、自分の知識を控えめに述べたいときにも使いやすい表現です。

疑問文にした Are you familiar with 〜? は、「〜をご存じですか」「〜は使ったことがありますか」と、相手の知識や経験を丁寧に確かめる型です。新しい話題を持ち出す前の、確認の一言としてよく合います。たとえば、会議の冒頭で Are you familiar with the new rules? と聞けば、新しい規則を読んで理解しているかどうかを、責める調子なしに確かめられます。

【ここがポイント!】

  • 核は、知識や経験があって、対象がなじみのあるものになっている状態
  • with のあとに、考え方・道具・土地など、知っている対象を置く形
  • Are you familiar with 〜? の形にすると、相手の知識を丁寧に確かめる質問になる

『フレンズ』S06E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

護身術の授業を受けてきたレイチェルとフィービーが、もう誰にでも立ち向かえると話します。ロスは、一回の授業では足りないと返し、空手を長く習った自分の経験を持ち出して、二人に知っておくべき考え方があると切り出します。

Ross: Look, I studied kar-atey for a long time and there’s a concept you should really be familiar with. It’s what the Japanese call unagi.
(いいか、俺は長いこと空手を習ってきた。君たちがぜひ知っておくべき考え方があるんだ。日本人が「ウナギ」と呼ぶものだよ。)

Rachel: Isn’t that a kind of sushi?
(それってお寿司の一種じゃない?)

Ross: No, it’s a concept.
(違う、これは考え方だ。)

Phoebe: Yeah, it is. It is. It’s freshwater eel.
(ううん、そうよ。そうなのよ。淡水のうなぎよ。)

Ross: All right, maybe it means that, too.
(わかったよ、そういう意味もあるかもしれない。)

Friends Season6 Episode17(The One with Unagi)

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シーン解説と心理考察

ロスの発言は、Look と切り出して、自分の経験を根拠にする形で始まります。I studied kar-atey for a long time と、空手を長く習ったことをまず示し、そのうえで there’s a concept you should really be familiar with と続けます。should really は、「ぜひ〜しておくべきだ」という強い勧めの形です。知っておいてほしいという気持ちが、レイチェルとフィービーの2人に向けて、ひとことに込められています。

ここでの be familiar with は、単に「知っている」ではなく、知識として身につけて、なじみのある状態にしておいてほしい、という求めを表しています。一回の授業で誰にでも立ち向かえると言う2人に、それだけでは足りない、と伝えるために選ばれた表現です。ロスは一方的に「知れ」と命じるのではなく、話を聞いてほしいという前置きとして Look を添えている点も、会話の温度を作っています。

ロスが unagi と口にしたあと、会話は思わぬ方向へ進みます。レイチェルは Isn’t that a kind of sushi? と、聞き覚えのある言葉として、お寿司を思い浮かべて尋ねます。ロスは No, it’s a concept. と、考え方の名前なのだと言い直します。すると今度はフィービーが、レイチェルに加勢して Yeah, it is. と返し、It’s freshwater eel. と、淡水のうなぎのことだと指摘します。

つまりこの場面では、unagi という言葉を、ロスは考え方の名前として使い、レイチェルとフィービーは食べ物の名前として受け取っています。フィービーの Yeah, it is. は、ロスの否定を打ち消してレイチェルの側に立つ返事です。同じ言葉でも、なじみのある意味が人によって違うことが、このやり取りのおかしさを生んでいます。「知っている」と言っても、何をどう知っているかは人によってずれる、という点が、be familiar with の場面らしい面白さです。最後の All right, maybe it means that, too. は、ロスがフィービーの指摘を認めつつ、自分の説明を続けようとする一言です。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

be familiar with を覚えるコツは、familiar が family とよく似た形をしていることを手がかりにする方法です。家族のように身近で、顔を見ればすぐ分かる。そんななじみのあるものを、知っている、と言うのだと重ねておくと、意味が頭に残ります。

ロスの場面では、二人に「家族のように身近な考え方にしておいてほしい」と願っている様子が浮かびます。授業で習った技だけでなく、日頃から意識して身につけておく考え方。そのくらい近い存在になっていてほしい、という頼みが、be familiar with のひとことに入っています。

例文で覚える「be familiar with」

知識や経験があって、なじみがあると伝える be familiar with を、3つの例文で確認していきましょう。

Are you familiar with this software?
(このソフトは使ったことがありますか?)
新しいツールを導入する職場での質問です。Are you familiar with 〜? の形にすると、相手の経験を丁寧に確かめられます。

I’m familiar with the area, so I can show you around.
(この辺りはよく知っているので、案内できますよ。)
旅行先や引っ越し先で、地元にくわしい人が申し出る場面です。so のあとに、知っているからできることを続けると、自然な流れになります。

A: Are you familiar with this recipe?
B: Not really, but I’d love to try it.
(A:このレシピはご存じ?)
(B:あまり知らないけど、作ってみたいな。)
料理の話題を持ち出す会話です。Not really と答えると、あまりなじみがない、と控えめに伝えられます。

あわせて覚えたい関連表現

be aware of
(〜に気づいている、〜を認識している)
be familiar with が知識や経験を通したなじみを表すのに対し、be aware of は、存在や事実に気づいていることを表す表現です。

know
(〜を知っている)
know は「知っている」を短く言い切る、いちばん基本の動詞です。be familiar with は、なじみがある、とやわらかく述べる言い方になります。

be used to
(〜に慣れている)
be used to は、繰り返し経験して慣れていることを表します。be familiar with は、慣れているというより、知識やなじみがあることを表す点で異なります。

Note|be familiar with と be familiar to は向きが逆

今回のシーンで、ロスは there’s a concept you should really be familiar with と言いました。familiar のあとの前置詞が with になっている点に注目すると、もうひとつの形が見えてきます。

familiar のあとに置く前置詞には、with のほかに to があります。この2つは、主語の向きが逆になります。be familiar with は、人が主語で、知っている対象を with のあとに置く形です。I’m familiar with this song. は、「私はこの曲をよく知っている」という意味です。一方、be familiar to は、物が主語で、なじんでいる人を to のあとに置く形です。This song is familiar to me. は、「この曲は私にとってなじみがある」という意味になります。

どちらも、「私はこの曲になじみがある」という同じ内容を表せます。違うのは、主語に何を置くかだけです。人を主語に置くなら with、物を主語に置くなら to、と対応させて覚えておくと、取り違えを防げます。

ロスの発言は、人(ここでは you)が主語で、知っておいてほしい対象(a concept)を with のあとに置く形になっています。もし主語を concept に入れ替えるなら、This concept should be familiar to you. と、to を使う形に変わります。

主語が人なら with、物なら to。前置詞ひとつで、主語の向きが決まります。

まとめ|知っているだけでなく、なじんでいる状態を伝える

be familiar with は、知識や経験があって、対象がなじみのあるものになっていると伝える表現です。know より、身近になっている感覚が含まれる点が特徴です。

Are you familiar with 〜? の形にすれば、相手の知識や経験を丁寧に確かめる質問になります。ロスの場面のように、ぜひ知っておいてほしい考え方を勧める言い方にも使えます。

新しい話題や道具について、どこまで知っているかを伝えたいときに、表現の引き出しに加えてみてください。

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