「what’s the point」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E18で学ぶ英会話

「what's the point」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

頑張ってきた分だけ、思うような結果にならなかったときの落胆が大きくなる瞬間が、ドラマには時々あります。

そんな落胆を短い疑問文に込めた「what’s the point」を、『モダンファミリー』シーズン6第18話の後半、大勢の人がいる野外でヘイリーと言葉を交わすアレックスが、思いをぶつけるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「what’s the point」の意味とニュアンス

what’s the point
意味:何の意味があるの? それをやって何になるの?

what’s the pointは、行動や努力の意義が見えなくなったときに、「それをして何になるのか」と問いかける表現です。pointは「先端」の意味から、話や行動の「要点」「目的」へと広がった語で、What’s the point?は文字どおりには「要点は何?」と聞く形をしています。

ただし、答えを求めて質問しているわけではありません。意味がない、あるいは意味が見えないという落胆や不満を、疑問の形にのせて表す修辞疑問です。そのため、「要点は何?」と訳すと議論の話に聞こえてしまい、「何の意味があるの?」「やって何になるの?」と訳し分けるほうが自然に伝わります。

後ろにof ~ingやin ~ingを続けて、What’s the point of trying?のように対象を示す形もあります。単独で使うと、直前の状況全体について「意味がない」と言うことになり、そのあとに続く文がその中身を説明する形になります。落胆や皮肉の調子が強く出るため、使う相手や場面には気をつけたい表現です。相手の提案に向けて言えば、「そんなことをして何になるの」と否定する響きになり、自分に向けて言えば、やる気を失った気持ちの表明になります。同じ形でも、向ける先によって受け取られ方が変わります。

【ここがポイント!】

  • 「what’s the point」の核は、行動や努力の意味を問う、落胆をこめた疑問文
  • 答えを求めない修辞疑問なので、「要点は何?」ではなく「何の意味があるの?」と訳す
  • 単独でも使え、of ~ingを続けて対象を示すこともできる形

『モダンファミリー』S06E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

野外の人混みの中で、アレックスは「what’s the point?」と言い、10年間積み重ねてきたことを一つずつ挙げていきます。ヘイリーが周囲の目を指摘しても、アレックスの気持ちは収まらず、完璧でいようとしてきた結果がこれかと、思いをぶつけます。

Alex: What’s the point? Get straight A’s for 10 years, spend your summers building houses drag your cello to school every day, write the perfect essay. And for what? “No, thank you, Alex. We don’t want you, Alex.
(何の意味があるの? 10年間ずっとオールAを取って、夏は家を建てて過ごして、毎日チェロを学校まで引きずって、完璧なエッセイを書いて。それで何になるの?「結構です、アレックス。あなたは要りません、アレックス」って言われるだけ。)

Haley: Okay, you are drawing more attention to yourself than the guy wearing a ferret as a scarf.
(ちょっと、フェレットをマフラーみたいに巻いてる人より、あなたのほうが目立ってるんだけど。)

Alex: I don’t care anymore. I’ve spent my entire life trying to be perfect, and where did it get me? I am in a field with 6,000 idiots!
(もうどうでもいい。ずっと完璧でいようとして生きてきたのに、その結果がこれ? 6,000人のバカと一緒に、こんな野原にいるんだよ!)

— Whoo!
(ウー!)

Modern Family Season6 Episode18 (Spring Break)

シーン解説と心理考察

アレックスのセリフは、What’s the point?の一言のあとに、積み重ねてきたことが具体的に並ぶ作りです。10年間のオールA、夏の家づくり、毎日のチェロ、完璧なエッセイと、努力の中身が一つずつ挙がるため、最初の疑問が単なる愚痴ではなく、長い時間をかけた実感として響きます。

続く「結構です、アレックス。あなたは要りません、アレックス」という言葉は、断る側の言葉を、アレックスが自分で声に出してみせるものです。アレックスがハーバードに入れなかったことは、作中でクレアが口にしています。その話が出たあとの場面として見ると、この断りの言葉は、結果を受けた気持ちのこもった一言として響きます。

これに対してヘイリーは、フェレットをマフラーにしている人より目立っている、と周りの目のほうを先に指摘します。深刻な話に、ほんの少し軽い視点を差し込む返し方です。

アレックスは「もうどうでもいい」と続け、完璧でいようとして生きてきた結果が、6,000人のバカと一緒に野原にいることだと言います。そこへ「Whoo!」という声が重なり、アレックスの言葉と周囲の空気の落差が、場面のおかしみにもなっています。落胆を短い疑問文に集める形が、この場面の気持ちの大きさをうまく運んでいます。長い列挙のあとで、最初の一言に立ち返るような構成も、言葉に重みを与えています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

pointは「先端」を表す語です。矢印の先に何があるのかを問うのがWhat’s the point?で、「行き着く先に何もないじゃないか」という落胆を表します。矢印を目で追ったのに、先端が何もない空白だった、という図を思い浮かべると意味がつかめます。

アレックスの場面では、10年間の努力という長い矢印が引かれていて、その先に「あなたは要りません」という断りが待っています。長く引いた矢印の先が空っぽだったように感じられる、そんな気持ちがこの一言に集まっています。

覚えるときは、矢印の先を指さす動きと一緒に、What’s the point?と声に出してみると、意味と場面がつながります。何かを頑張る前に、その矢印がどこへ向かっているのかを一度思い浮かべる、という使い方の練習にもなります。

例文で覚える「what’s the point」

what’s the pointは、落胆や疑問を込めて、行動の意味を問う表現です。3つの例文で、使われる場面を確認していきましょう。

What’s the point of studying if I can’t remember anything?
(何も覚えられないのに、勉強して何になるの?)
勉強の意欲をなくした場面です。of studyingと続けて、何の意味を問うているのかを示しています。

I don’t see the point of holding another meeting on the same topic.
(同じ議題でもう一度会議を開く意味が分からない。)
会議の必要性に疑問を出す場面です。I don’t see the pointと言えば、疑問の形ではなく、意味が見えないという事実を落ち着いて述べる言い方になります。

A: Why don’t you apply again?
B: What’s the point? They’ll say no again.
(A:もう一度応募してみたら?)
(B:何の意味があるの? また断られるだけだよ。)
応募を諦めた人に勧める場面の会話です。What’s the point?のあとに理由を続けると、落胆の中身が相手に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

What’s the use?
(何の役に立つの?)
What’s the use?は、役に立たないという実用面の無意味さを言います。What’s the point?は、目的や意義が見えないことを言い、実用に限らず気持ちの面にも広く使える点が違います。

Why bother?
(わざわざやる必要ある?)
Why bother?は、手間をかけるほどの価値がないという軽い調子の言い方です。What’s the point?は、意味そのものがないと、より深い落胆を含むことが多い表現です。

There’s no point (in) ~ing
(〜しても意味がない)
There’s no point in tryingのように、疑問ではなく「意味がない」と言い切る形です。What’s the point?は疑問の形で、相手や自分に投げかける言い方になります。

Note|of・in・言い切りの形で変わる、what’s the pointの作り方

what’s the pointは、単独で使うだけでなく、あとに続く形によって伝わり方が変わる表現です。三つの形に分けて整理します。

一つ目は、What’s the point?の単独形です。直前の状況全体について「意味がない」と言うことになり、アレックスのように、そのあとに理由や具体例を続ける使い方ができます。二つ目は、What’s the point of ~ing?やWhat’s the point in ~ing?の形です。ofやinのあとにstudyingやtryingのような動名詞を置いて、何の意味を問うのかを示します。たとえば、What’s the point of trying?なら、「やってみて何になるの?」という意味です。三つ目は、There’s no point (in) ~ing.の形で、疑問ではなく「〜しても意味がない」と言い切ります。同じ意味でも、疑問の形は相手や自分に問いかけるようで、言い切りの形は判断を述べる印象になります。

アレックスは、単独形で落胆を出し、そのあとに続く文で中身を説明していました。疑問の形のまま気持ちを投げるほうが、感情の勢いが伝わる場面です。

形を選ぶだけで、落胆の勢いも、判断の落ち着きも、使い分けられます。

まとめ|矢印の先が空っぽだと感じたとき

what’s the pointは、行動や努力の意味を問いかける、落胆をこめた疑問文です。答えを求めているわけではなく、意味が見えないという気持ちを、疑問の形にのせて表します。

ofやinを続けて対象を示す形や、There’s no pointの言い切りの形もあわせて知っておくと、落胆の強さや場面に合わせて言い方を選べます。

行動の意味が見えなくなった気持ちを、短い疑問文ひとつで言い切れる、そんな一言です。

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