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仕事が山のように積み上がると、人に何か聞かれても「今はそれどころじゃない」と返したくなります。
そんなときに使える「be buried under work」を、『モダンファミリー』シーズン7第17話の中盤、ミッチェルが父のジェイを前に、自分の状況を打ち明けるシーンから、一緒に見ていきましょう。
「be buried under work」の意味とニュアンス
be buried under work
意味:仕事に埋もれている、仕事に追われて身動きがとれない
be buried under work は、仕事の山の下敷きになったように、やることが多すぎて手が回らない状態を表します。bury は「埋める」という意味の動詞で、be buried と受け身にすると「埋められている」状態になります。under は「〜の下に」という意味なので、仕事が上から積み重なって、その下にいる絵が浮かびます。
積み上がったものの下から抜け出せない、という比喩が中心です。そのため、少し忙しい程度ではなく、「手に負えないほどたまっている」という切迫感が出ます。日本語では「仕事に埋もれている」「仕事に追われている」「仕事が山積みで身動きがとれない」などと訳せます。
work の部分は、paperwork(書類仕事)、emails(メール)、homework(宿題)などに入れ替えられます。何に埋もれているのかを具体的に言いたいときは、名詞を替えます。
使う場面は、締め切り前や繁忙期に忙しさを伝えるとき、誘いを断る理由として仕事の多さを説明するとき、ストレスの原因を打ち明けるときなどです。
形は be 動詞を使うので、主語に合わせて I’m / she is / they are と変わります。「今まさに埋もれている」ときは現在形、「ずっと埋もれていた」と続いた期間を言うときは have been buried のように現在完了にします。
【ここがポイント!】
- 「be buried under work」の核は、積み上がった仕事の下に埋もれている絵
- work は paperwork や emails に替えて、埋もれているものを具体的に言える
- 誘いを断る理由や、疲れの理由を説明するときに使える一言
『モダンファミリー』S07E17のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
ミッチェルが父のジェイに、自分が置かれた状況を話す場面です。仕事のことを口にしたあと、家のことにも話が及び、最後は怒鳴る相手がいないという問いかけで締めます。ジェイが助言を返したところに、ウェイトレスも加わります。今回のフレーズは、ミッチェルの最初の台詞に出てきます。
Mitchell: But it’s just ‘cause I’m I’m buried under work. And Cam’s sister is the worst influence on Lily. But I-I can’t yell at her because she’s a sopping mess. So, you know, who am I supposed to yell at? My husband, who needs a machine to breathe?
(でもそれは、ただ僕が仕事に埋もれてるからなんだ。それにキャムの姉は、リリーにとって最悪の悪影響でさ。でも彼女はぐしゃぐしゃの状態だから、怒鳴るわけにもいかない。じゃあ誰に怒鳴ればいいんだ? 呼吸に機械が必要な僕の夫にか?)Jay: Well, you better find yourself an outlet. That’s why I have scotch and golf and cigars. Otherwise, I’d be a raging jackass.
(だったら、はけ口を見つけたほうがいいぞ。だから俺にはスコッチとゴルフと葉巻があるんだ。そうじゃなきゃ、俺は怒りまくるろくでなしになっちまう。)Waitress: We’re out of rye.
(ライ麦パンは切らしています。)Jay: Then bake some!
(だったら焼けばいいだろ!)Modern Family Season7 Episode17 (Express Yourself)
シーン解説と心理考察
ミッチェルの台詞は、it’s just ‘cause I’m という言いかけから、I’m buried under work へとつながります。just ‘cause は「ただ〜だからだ」と理由を示す言い方で、仕事の多さがその理由として据えられます。I’m が2度続く言い直しの形になっていて、そのあとに buried under work が置かれます。
続く部分では、話題が家の中のことへ広がります。But I-I can’t yell at her と、怒鳴りたくても怒鳴れない事情が語られ、最後は who am I supposed to yell at? と、怒鳴る先を探す問いかけになります。be supposed to は「〜することになっている」という意味で、ここでは「誰に怒鳴ればいいのか」と行き場を尋ねる形です。
ジェイは you better find yourself an outlet と返します。better は had better の省略で、「〜したほうがいい」という助言の言い方です。outlet は、たまった気持ちを外へ出す「はけ口」を指します。続けて、スコッチとゴルフと葉巻を自分のはけ口として挙げ、Otherwise 以降で、それがなければ怒りっぽくなってしまうという自分の場合を説明します。
そこへウェイトレスが We’re out of rye. と品切れを告げます。be out of は「〜を切らしている」という言い方です。ジェイは Then bake some! と短く返します。会話は、助言の話から目の前の注文のやり取りへと移っていきます。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
机の上に書類が雪崩のように積み上がり、その下から顔だけがのぞいている。そんな自分の姿が、この表現の絵です。bury(埋める)と under(〜の下に)の組み合わせが、そのまま「仕事の下敷き」という絵になります。
ミッチェルの I’m buried under work も、この絵で捉えられます。この一言が、ミッチェルの話全体の出発点になっています。
積み上がった山のイメージで覚えておくと、work 以外の名詞が入った形にも応用が利きます。
例文で覚える「be buried under work」
忙しさを伝える場面で使う be buried under work を、3つの例文で確認していきましょう。
Sorry, I can’t make it tonight. I’m buried under work.
(ごめん、今夜は行けないんだ。仕事に埋もれていて。)
誘いを断る、日常の場面です。理由を一言添えるだけで、行けない事情が伝わります。
The whole team is buried under work until the product launch.
(チーム全員が、製品の発売まで仕事に追われています。)
繁忙期の状況を報告する、ビジネスの場面です。チームの全員を指していても、主語の The whole team はひとまとまりとして単数扱いになるので、be 動詞は is です。
A: Have you read my message?
B: Not yet. I’ve been buried under work all week.
(A:私のメッセージはもう読んだ?)
(B:まだなんだ。今週はずっと仕事に埋もれていて。)
返事が遅れた理由を話す会話です。I’ve been buried と現在完了にすることで、忙しさが今週ずっと続いていることを示しています。
あわせて覚えたい関連表現
be swamped with work
(仕事に忙殺されている)
be swamped with work は、仕事が洪水のように押し寄せている様子を表します。be buried under work は、積み上がったものの下に埋もれている様子で、どちらも口語で自然に使えます。
have a lot on one’s plate
(やることがたくさんある)
have a lot on one’s plate は、皿に料理が山盛りになっているイメージで、やることが多い状態を落ち着いて伝える言い方です。be buried under work は、「手に負えないほど」という切迫感がより強く出ます。
be tied up
(手が離せない、予定が詰まっている)
be tied up は、いま別のことで手がふさがっている状態を表します。be buried under work は、仕事の量そのものに焦点があるのが違いです。
Note|buried under・buried in・snowed under の比喩の違いと、work を替える形
仕事の多さを表す言い方には、埋もれる、押し寄せる、降り積もる、といった別々の比喩があります。be buried under work を軸に、似た言い方との違いを整理します。
be buried under は、積み上がったものの「下」に埋もれているイメージです。前置詞を in に替えた be buried in work は、仕事の「中」に入り込んでいる感覚で、こちらも「仕事に追われている」という意味で使えます。under は上から覆いかぶさる重さが、in は仕事の中に入り込んでいる感覚です。be snowed under は、雪が降り積もって埋もれていくイメージで、少しずつたまっていった末に身動きがとれなくなる感覚を表します。be swamped with は、水が押し寄せて浸かる比喩です。
どの言い方も、意味は「やることが多すぎて手が回らない」で近いため、日常会話ではほぼ入れ替えて使えます。ただし、それぞれの比喩が違うため、たまっていく過程を描きたいなら snowed under、重さを描きたいなら buried under というように、浮かぶ絵で選ぶこともできます。
work の部分を替える形も押さえておくと便利です。She was buried under paperwork after the audit.(監査のあと、彼女は書類仕事に埋もれていた。)のように、何に埋もれているのかを名詞で具体的に示せます。
ミッチェルの I’m buried under work は、いちばん基本の形です。そこから名詞を替えたり、別の比喩の言い方に置き換えたりして、表現の幅を広げられます。
まとめ|積み上がった仕事の山を、一言で伝える
be buried under work は、積み上がった仕事の下に埋もれて、身動きがとれない状態を表す表現です。忙しさの程度を、手に負えないほどだと伝える強さを持っています。
誘いを断るとき、返事が遅れた理由を話すとき、疲れの原因を打ち明けるときなど、状況を説明する一言として働きます。work を paperwork や emails に替えれば、何に追われているのかも具体的に示せます。
ミッチェルは、仕事に埋もれているという一言を出発点に、話を広げていきます。理由を先に置く話し方が、続く内容の土台になっている様子が、このシーンから見て取れます。


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