「dedicate one’s life to」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E12で学ぶ英会話

「dedicate one's life to」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

自分が打ち込んできたことを語るとき、「人生をかけてきた」と少し大げさに言いたくなる場面があります。真剣な決意を述べるときにも、冗談まじりの自己紹介にも使える言い方が、英語にもあります。

そんなときに使える「dedicate one’s life to」を、『モダンファミリー』シーズン8第12話で、ベンがアレックスに話す場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「dedicate one’s life to」の意味とニュアンス

dedicate one’s life to
意味:〜に人生を捧げる、一生をかけて打ち込む

dedicate one’s life to は、人生という大きなものを、ひとつの対象に注ぎ込む、という意味の表現です。仕事、研究、使命のような、真剣に取り組む対象に使うのが基本で、「それだけに打ち込んできた」という重みが出ます。

dedicate は「捧げる」「専念させる」という意味の動詞です。one’s life は「自分の人生」で、to のあとに、捧げる先を置きます。「人生」を目的語に取るため、「少し打ち込んだ」程度の軽い話ではなく、人生全体を差し出す、という規模の大きさが言葉に表れます。

使い方で大切なのは、to が前置詞だという点です。to のあとには、名詞か -ing 形が続きます。dedicate my life to closets のように名詞を置くこともあれば、dedicate her life to teaching children のように -ing 形を置くこともあります。to のあとに動詞の原形は置けません。

時制は、現在完了形の have dedicated my life to が「これまでずっと打ち込んできた」を表し、過去形の dedicated my life to は「過去に人生を捧げた」という事実を述べます。ベンの台詞は、現在完了形の形です。大げさな言い方として使えば笑いを誘い、真剣な場面で使えば決意や献身を伝えます。

【ここがポイント!】

  • 「dedicate one’s life to」の核は、人生をかけて何かに打ち込むこと
  • to は前置詞なので、あとには名詞か -ing 形が続く
  • have dedicated は「これまでずっと」、受け身の be dedicated to は「打ち込んでいる」を表す

『モダンファミリー』S08E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

アレックスの思いがけない行動に驚いたベンが、自分についての打ち明け話を始めます。「dedicate one’s life to」が出てくるのは、その打ち明け話の1つ目です。

Ben: What? Whoa. Okay, that was very cool, but you should know that I have dedicated my life to closets, I am obsessed with your grandfather, and I sleep with a body pillow that I put a nightgown on.
(え? わあ。いや、今のはすごくよかったけど、知っておいてほしいんだ。僕はクローゼットに人生を捧げてきたし、君のおじいさんに夢中だし、ナイトガウンを着せた抱き枕と一緒に寝てるんだ。)

Alex: Stop, you’re making it better.
(やめて、ますますよくなってる。)

Modern Family Season8 Episode12 (Do You Believe in Magic)

シーン解説と心理考察

ベンは、まず What? Whoa. と声を上げます。続く Okay, that was very cool は、相手の行動を受けて「今のはすごくよかった」と評価する言葉です。そのうえで but you should know that と切り出し、これから話す内容を前置きしています。should know は「知っておいたほうがいい」という言い方で、話の重みを少し持たせる役割があります。

その前置きのあとに、I have dedicated my life to closets, I am obsessed with your grandfather, and I sleep with … と、3つのことが並びます。コンマで区切って and でつなぐ形は、列挙の基本です。1つ目が仕事や活動の話で、2つ目が気持ちの話、3つ目が日常の習慣の話と、種類の違うものが続きます。種類のばらばらな3つが、同じ形で一息に並んでいるところが、この台詞の特徴です。

dedicate one’s life to は、その1つ目に使われています。クローゼットに人生を捧げてきた、と、人生という大きな言葉でクローゼットを語っているところが、言い方の大げさな点です。2つ目の I am obsessed with は、「〜に夢中だ」という意味で、強い思い入れを表します。3つ目は、ナイトガウンを着せた抱き枕と一緒に寝ているという、具体的な習慣の話です。

最後に、アレックスが Stop, you’re making it better. と返します。Stop は「やめて」という言葉ですが、あとに続く making it better は、「ますますよくなる」という評価の言い方です。言葉の上では「やめて」と言いながら、述べているのは、事態がよくなっているという内容です。この食い違いが、返事の面白さになっています。

打ち明け話の中で、dedicate one’s life to という大きな言葉が最初に置かれていることで、そのあとに続く2つの話との落差が、いっそうはっきり聞こえます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

dedicate は、大切なものを神前に供える「奉納」の感覚と重ねて覚えます。人生という一番大きなものを、ひとつの対象に差し出す。その規模の大きさが、dedicate one’s life to の重みです。

形は、「dedicate + one’s life + to + 名詞か -ing」とセットで頭に置きます。to のあとが奉納先にあたり、closets のような名詞や、teaching のような -ing 形が入ります。動詞をそのまま置けないことも、合わせて覚えておくと、間違いが減ります。

ベンの台詞は、現在完了形の have dedicated でした。「これまでずっと」という積み重ねを表すので、人生を捧げてきた、という時間の長さまで伝わります。形ごと頭に入れておけば、自己紹介や決意表明の場面で、そのまま使えます。

例文で覚える「dedicate one’s life to」

人物紹介、仕事への思い、活動の紹介を例に、dedicate one’s life to の形を見ていきます。

She dedicated her life to teaching children.
(彼女は子どもたちを教えることに人生を捧げました。)
尊敬する人物を紹介する例です。to のあとに -ing 形の teaching を置いています。

A: Why do you work so late every night?
B: I’ve dedicated my life to this project.
(A:どうして毎晩そんなに遅くまで働くの?)
(B:このプロジェクトに人生を捧げてきたんだ。)
仕事への熱意を語る会話です。現在完了形の I’ve dedicated を使うと、これまでの積み重ねが伝わります。

He dedicated his whole life to protecting the forest.
(彼は森を守ることに生涯を捧げました。)
活動家を紹介する例です。life の前に whole を入れると、人生全体という意味が強まります。

あわせて覚えたい関連表現

devote oneself to
(〜に専念する、打ち込む)
devote oneself to は、時間や努力をつぎ込むことを表します。dedicate one’s life to が人生そのものという規模を言葉にするのに対し、こちらは日々の打ち込み方を述べるときに合います。

be committed to
(〜に全力で取り組んでいる)
be committed to は、約束して取り組む姿勢を表します。dedicate one’s life to が「捧げてきた」という歩みを語るのと比べると、今の姿勢に焦点があります。

live for
(〜のために生きる、〜が生きがいである)
live for は、それがあるから生きている、という生きがいを表す言い方です。dedicate one’s life to のほうが、改まった響きを持ちます。

Note|to のあとは名詞か -ing。dedicate one’s life to の形と、受け身の be dedicated to との違い

dedicate one’s life to は、to のあとの形と、時制や受け身との組み合わせで、意味の焦点が変わります。構文の面から、順に見ていきます。

まず、to です。この to は、「〜へ」を表す前置詞です。前置詞のあとには名詞か -ing 形が続くので、dedicate my life to closets や dedicate my life to teaching は正しく、dedicate my life to teach とは言えません。迷ったら、to のあとに「〜すること」と訳せる -ing 形を置きます。

次に、時制です。have dedicated は、現在完了形で、これまでずっと打ち込んできたことを表します。過去形の dedicated は、過去に人生を捧げた、という事実の報告です。未来のことを述べるなら、will dedicate my life to のように、これからの決意として使います。

さらに、受け身の be dedicated to があります。これは、「〜に専念している、打ち込んでいる」を表し、life を目的語に取りません。She is dedicated to her work. なら、「彼女は仕事に打ち込んでいる」となります。dedicate one’s life to が「人生を捧げる」という行為を述べるのに対し、be dedicated to は「打ち込んでいる状態」を述べます。

日本語にするときは、真剣な場面では「人生を捧げる」、軽く大げさに言う場面では「人生をかけてきた」と訳し分けます。ベンの台詞は、「クローゼットに人生を捧げてきた」と訳すと、言い方の大きさがそのまま伝わります。

訳す前に、まず to のあとに何が来ているかを見ます。そこが決まれば、あとは時制と受け身かどうかを確かめるだけです。

まとめ|大きな言葉で、打ち込んできたことを語る

dedicate one’s life to は、人生をかけて何かに打ち込むことを表す表現です。to は前置詞なので、あとに名詞か -ing 形を置き、現在完了形の have dedicated にすると、これまでの積み重ねが伝わります。

似た表現の devote oneself to は日々の打ち込み方を、be committed to は今の姿勢を述べます。dedicate one’s life to は、その中で最も規模の大きい言い方です。

打ち込んできたことを語る場面があれば、dedicate one’s life to を使って、その規模の大きさごと伝えてみてください。

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