「a poker face」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E12で学ぶ英会話

「a poker face」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

期待していたものと違う贈り物をもらったとき、がっかりした気持ちを顔に出さずにやり過ごすのは、意外と難しいものです。感情を表に出さない顔を英語でどう言うのか、気になった人も多いはずです。

そんなときに使える「a poker face」を、『モダンファミリー』シーズン8第12話で、フィルが腕時計と手錠の話を語る場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「a poker face」の意味とニュアンス

a poker face
意味:(感情や考えを顔に出さない)無表情、ポーカーフェイス

a poker face は、うれしい、悔しい、驚いたといった気持ちを顔に出さない表情を表す言葉です。表情から心の中を読み取られたくないときや、気持ちを隠して平静を装うときに使います。日本語の「ポーカーフェイス」とほぼ同じ場面で使えるため、意味はつかみやすい表現です。

poker は、トランプのゲームのポーカーです。ポーカーでは、自分の手札の良し悪しを相手に知られないよう、表情を変えずに勝負を進めます。その様子を、顔つきの説明として読むと、意味がそのままつかめます。手札が心の中の気持ちにあたり、その中身を見せない顔が a poker face です。

使い方は、have、keep、put on のような動詞の目的語に置くのが基本です。have は「もともとその顔つきができる」、keep は「その顔つきを保ち続ける」、put on は「その顔つきを作る」という違いがあります。a と poker の間に形容詞を入れて、a good poker face や a terrible poker face のように、腕前を言い表すこともできます。

フィルの台詞に出てくる a crazy-good poker face は、この形です。crazy-good は「めちゃくちゃうまい」と強める口語の言い方で、poker face という名詞句の意味そのものは変わりません。「a poker face」と見出しの形で覚えておけば、crazy-good の部分には good や great を入れ替えて、場面に合わせて使えます。

【ここがポイント!】

  • 「a poker face」の核は、感情や考えを顔に出さない表情という意味
  • have、keep、put on の目的語に置き、a と poker の間に good などを入れて腕前を言える
  • 台詞の a crazy-good poker face は、a poker face に強めの形容詞を加えた形

『モダンファミリー』S08E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

バレンタインデーに贈られた腕時計について、フィルが本音を明かします。「a poker face」が出てくるのは、その打ち明け話の書き出しの一言です。

Phil: I’ve got a crazy-good poker face, but I didn’t love the watch.
(俺のポーカーフェイスは抜群にうまいんだけど、あの腕時計はあまり気に入らなかったんだ。)

Phil: I’d been dropping these big hints about a pair of genuine Houdini handcuffs on sale at a local magic shop.
(俺は、地元の手品の店で売っている本物のフーディーニの手錠について、あからさまにほのめかしていたんだ。)

Phil: They’re from his famous Coffin of Cobras Escape of 1923.
(あれは、彼の有名な1923年の「コブラの棺からの脱出」に使われたものなんだ。)

Phil: The trick was so shocking that women went into spontaneous labor and the men paired off in violent fighting.
(そのトリックがあまりにも衝撃的で、女性たちは突然陣痛が始まり、男たちは二人ずつ組になって激しくやり合ったんだ。)

Modern Family Season8 Episode12 (Do You Believe in Magic)

シーン解説と心理考察

フィルは、まず自分の表情を管理する腕前に自信があると言い切ります。ところが but のあとに、腕時計はあまり気に入らなかったという本音が続きます。前半で胸を張り、後半で打ち明ける、逆向きの二段構えが、この一言の面白さです。表情を隠すのがうまいと言いながら、肝心の中身は自分から白状しているところに、フィルらしい正直さが出ています。

そのあとフィルは、本当に欲しかったものの話に移ります。I’d been dropping these big hints と過去完了進行形になっているため、「ずっとほのめかし続けていた」という積み重ねが伝わります。big hints は「大きなヒント」、つまり誰が聞いても分かるほど目立つほのめかしのことです。地元の手品の店で売っている本物のフーディーニの手錠が、欲しいものとして名指しされています。

続く2つの台詞では、その手錠がフーディーニの有名な1923年の脱出トリックに使われたものだと説明し、トリックがあまりに衝撃的で、女性たちは陣痛が始まり、男たちは二人ずつ組になって激しくやり合った、と話を膨らませます。ここは事実を述べるというより、手錠の価値を大げさな言い方で熱く語る部分です。欲しかったものへの思い入れが、話の大きさに表れています。

こうして見ると、a poker face という言葉は、フィルが自分のことを語る導入の役目を果たしています。顔には出さない自信がある、しかし本心は別にある、という落差があるからこそ、続く手錠の話に熱がこもって聞こえます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

ポーカーのテーブルで、配られたカードを見ても眉ひとつ動かさない人を思い浮かべてみましょう。カードが気持ちで、それを見せない顔が a poker face です。日本語の「ポーカーフェイス」と同じ絵を頭に置けるので、意味で迷うことはほとんどありません。

覚えるべきなのは、むしろ形です。英語では a を付けた名詞として、have や keep と組み合わせます。「ポーカーフェイスを保つ」は keep a poker face、「ポーカーフェイスがうまい」は have a good poker face と、動詞と形容詞を入れ替えるだけで言いたい内容が作れます。

フィルの台詞は I’ve got a crazy-good poker face で、have の代わりに have got が使われています。意味は have と同じで、「持っている」という言い方です。a と poker の間に形容詞を挟む位置は、台詞の I’ve got a crazy-good poker face がそのまま見本になります。

例文で覚える「a poker face」

驚きの知らせ、贈り物の感想、交渉の場面を例に、a poker face の形を見ていきます。

She kept a poker face even when she heard the shocking news.
(彼女は衝撃的な知らせを聞いても、表情を変えませんでした。)
冷静に見えた人を話題にする例です。keep を使うと、表情を保ち続けたことが伝わります。

A: Did you like the present?
B: I put on a poker face, but honestly, not really.
(A:プレゼント、気に入った?)
(B:顔には出さなかったけど、正直あまりね。)
贈り物の感想を打ち明ける会話です。put on を使うと、表情を作って隠したことが伝わります。

You need a good poker face to negotiate a salary.
(給与交渉には、表情を読ませない顔が必要です。)
交渉の心得を話す例です。a と poker の間に good を入れると、どれだけうまく隠せるかという腕前の話になります。

あわせて覚えたい関連表現

a straight face
(真顔、笑わない顔)
a straight face は、笑いたいのをこらえて真面目な顔を保つときに使います。a poker face が感情全般を隠すのに対し、こちらは笑いを隠す場面に向いています。

put on a brave face
(強がって平気な顔をする)
put on a brave face は、つらさや不安を隠して、平気そうに見せる表現です。読み取られないことが目的の a poker face と違い、周りを安心させたいという気持ちがにじみます。

wear one’s heart on one’s sleeve
(感情を隠さず表に出す)
wear one’s heart on one’s sleeve は、気持ちがそのまま態度に出ることを表します。a poker face とは正反対の言い方なので、対にして覚えると整理しやすくなります。

Note|隠す中身で選ぶ。a poker face と a straight face、a brave face の使い分け

a poker face、a straight face、a brave face は、どれも「顔」を使って気持ちを隠す表現です。違いは、隠す中身にあります。3つを並べると、使い分けの目印がはっきりします。

a poker face が隠すのは、感情や考えの全般です。うれしさも、悔しさも、手の内もまとめて顔に出さないので、場面を選ばずに使えます。フィルの台詞のように、気に入らなかった本音を隠す場面でも、交渉で手の内を明かさない場面でも、同じ a poker face で足ります。

a straight face が隠すのは、笑いです。冗談を聞いておかしくても、真面目な顔を保つ場面で使います。動詞は keep が合い、keep a straight face は「笑わずにこらえる」という意味になります。一方、a brave face が隠すのは、つらさや不安です。動詞は put on が合い、put on a brave face は「平気な顔を作る」と読めます。

目印は、隠したい中身を先に決めることです。全部なら poker、笑いなら straight、つらさなら brave と選べば、迷いません。動詞も手がかりになり、保ち続けるなら keep、作るなら put on、もとから備わっているなら have が合います。

日本語にするときは、a poker face を「ポーカーフェイス」とそのまま訳して通じる場面が多くあります。ただし、a straight face を「ポーカーフェイス」と訳すと、笑いをこらえるという中身が消えます。台詞の a crazy-good poker face は、「抜群のポーカーフェイス」と訳すのが合っています。

隠したい中身が決まれば、どの表現を選ぶかも、どの動詞が合うかも、自然に絞られます。

まとめ|自信と本音の落差を、一言で見せる

a poker face は、感情や考えを顔に出さない表情を表す表現です。have、keep、put on の目的語に置き、a と poker の間に形容詞を入れると、表情を隠す腕前まで言い表せます。

笑いを隠すなら a straight face、つらさを隠すなら a brave face と、隠す中身で別の表現を選びます。a poker face は、その中でも気持ち全般を隠す、いちばん守備範囲の広い表現です。

腕前を自慢しておいて、本音はあっさり打ち明けてしまう。その落差まで含めて、a poker face という言葉は面白く響きます。

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