「be all cried out」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E22で学ぶ英会話

「be all cried out」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

たくさん泣いたあとで、体の中が空っぽになったような気分になることがあります。

そんな状態を言い表す「be all cried out」を、『モダンファミリー』シーズン8第22話の後半、クレアから「感情的になっていいのよ」と声をかけられたフィルが、大げさな言い方で答える場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「be all cried out」の意味とニュアンス

be all cried out
意味:泣き尽くした、涙が出尽くした

be all cried out は、思いきり泣いたあとで、これ以上泣けないほど感情を出し切った状態を表す表現です。all は「すっかり」、cried out は「泣いて出し尽くした」という意味で、涙がもう残っていない、という状態を指します。

形は I’m all cried out. のように、be 動詞のあとに all cried out を置きます。主語を入れ替えれば、She’s all cried out.(彼女は泣き尽くした)や We were all cried out.(私たちは泣き尽くした)になります。「泣いている最中」ではなく、「泣いたあとの、もう出ない状態」を述べる点が、この形の特徴です。

使う場面は、つらい出来事のあとや、感動する映画を見たあとなどです。「もう泣き終わった」と相手に伝えるときや、「泣き疲れて涙も出ない」と自分の状態を述べるときに合います。相手から気づかいの言葉をかけられて、「もう大丈夫」と返す場面にも使えます。涙の量を競う表現ではなく、いまの自分の状態を、短く打ち明ける言い方です。

日本語の「泣き疲れた」と訳すと、疲れの面が前に出ます。「涙が出尽くした」と訳すと、出し切った面が前に出ます。どちらも間違いではなく、前後の文脈で、疲れと出し切った感じのどちらを重く見るかで選びます。

【ここがポイント!】

  • 「be all cried out」の核は、泣いたあとの、もう涙が残っていない状態
  • be 動詞のあとに all cried out を置き、主語に合わせて be の形を変える
  • 「泣き疲れた」と「涙が出尽くした」は、文脈に応じて訳し分ける

『モダンファミリー』S08E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

クレアがフィルに優しい言葉をかけ、フィルが答える場面です。フィルは自分の状態を大げさな言い方で伝えます。それを聞いたクレアが、聞き返して、ある動画の話を持ち出します。フィルの言い回しと、クレアの返し方を、順に追ってみます。

Claire: It’s okay to be emotional.
(感情的になっていいのよ。)

Phil: It’s too late. I’m all cried out. It’s like there’s no more moisture left in my body. I’m afraid if I blink, my eyes will get stuck.
(もう遅いよ。泣き尽くしちゃったんだ。体の中にもう水分が残ってないみたいでさ。まばたきしたら、目がくっついて開かなくなりそうで怖いよ。)

Claire: Hmm. Really? Do you remember that video where the lion greets the man and hugs him ‘cause he hasn’t seen him in 20 years?
(うーん。本当に? 20年ぶりに会った男の人を、ライオンが迎えて抱きしめる動画、覚えてる?)

Phil: Yep. I sure do.
(ああ、もちろん覚えてるよ。)

Modern Family Season8 Episode22 (The Graduates)

シーン解説と心理考察

クレアの It’s okay to be emotional. は、「感情的になってもいい」という許しの言葉です。呼びかけの相手はフィルで、優しく受け止める調子になっています。

それに対するフィルの返事が、It’s too late. です。この It は、感情的になってもいいと言われた状況を受けています。「もう遅い」とは、泣く分がもう残っていない、という意味です。その理由を、すぐあとの I’m all cried out. が述べています。縮約形の I’m は I am のことで、「泣き尽くしてしまった」という自分の状態を伝えています。

フィルは続けて、It’s like there’s no more moisture left in my body. と言います。「体の中に水分がもう残っていないみたいだ」という意味で、涙が出尽くしたことを、水分という言葉で大げさに表現しています。さらに I’m afraid if I blink, my eyes will get stuck. と重ねます。「まばたきしたら、目がくっつきそうで怖い」という言い方です。泣き尽くしたという意味は変わらず、そこに冗談めいた誇張が加わっています。

クレアは Hmm. Really? と聞き返します。これは疑いの言葉です。そのまま、Do you remember that video where the lion greets the man and hugs him ‘cause he hasn’t seen him in 20 years? と続けます。that video は、ライオンが、20年ぶりに会った男の人を迎えて抱きしめる動画です。him は the man を、he は the lion を指していて、長く会っていなかった相手と再会する場面の動画だと分かります。もう涙は出ないと言うフィルに向けて、クレアはこの動画の話を持ち出しています。

フィルは Yep. I sure do. と答えます。「覚えているよ」という返事で、sure が「もちろん」という強めの意味を添えています。大げさに泣き尽くしたと言ったフィルと、それに本当かと聞き返すクレアの、夫婦のやり取りです。

泣き尽くしたと言い切る一言から、動画の話へと会話が広がっていく運びが見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

コップを逆さにして、最後の一滴まで落ち切った様子を眺めてみましょう。中にはもう何も残っていません。cried out は「泣いて出し尽くした」、all は「すっかり」ですから、涙のコップが空になった状態が be all cried out です。

フィルの It’s like there’s no more moisture left in my body. も、空になったコップの絵とよく重なります。水分が残っていないという言葉は、コップが空になる姿そのものです。空のコップと一緒に、I’m all cried out. の形を覚えておくと、涙が出尽くした意味が思い出せます。主語が変わっても、コップが空という絵は変わらないので、She’s や We were に入れ替えても迷いません。

例文で覚える「be all cried out」

泣いたあとの気持ちを、日常の場面で三通りに確かめましょう。

I’ve cried so much that I’m all cried out.
(たくさん泣いたので、もう涙が出ません。)
泣いたあとの気持ちを説明する場面です。so much that のあとに続けると、泣き尽くした理由が分かります。

A: Do you want to talk about it?
B: Not now. I’m all cried out.
(A:その話をしたい?)
(B:今はいい。もう泣き尽くしちゃったんだ。)
気持ちが落ち着くまで話したくない場面の会話です。Not now. を先に置くと、断りの言葉が短くなります。

After watching the sad movie twice, I was all cried out.
(悲しい映画を2回観たら、すっかり泣き尽くしてしまいました。)
映画の感想を友人に話す場面です。was にすると、過去のある時点での状態として語れます。

あわせて覚えたい関連表現

cry one’s eyes out
(目が腫れるほど泣く、泣きじゃくる)
cry one’s eyes out は、泣いている最中の激しさに重心があります。be all cried out は、泣いたあとの「もう出ない」状態に重心があります。

have no tears left
(涙が残っていない)
have no tears left は、涙そのものが残っていないという言い方です。be all cried out は、泣き尽くしたという動作の結果を表す点が近い表現です。

be cried out
(泣き尽くした状態である)
all を外した形です。all が付くと、「すっかり」という強調が加わります。

Note|all を過去分詞の前に置くと「すっかり〜しきった」になる。cried out の仲間たち

be all cried out の形で気づきたいのは、all のあとに過去分詞が来ている点です。all は「すっかり」、過去分詞は「〜しきった状態」を表すので、「すっかり〜しきった」という意味になります。

同じ形の仲間は、他にもあります。all worn out は「すっかりくたびれた」、all talked out は「話し尽くした」です。どれも、be 動詞のあとに all と過去分詞を置いて、出し尽くした状態や、使い切った状態を述べます。I’m all talked out. なら、「もう話すことが残っていない」となります。

cry out という言葉は、別の意味で「叫ぶ」を表す場合もあります。しかし I’m all cried out. のように、be のあとに all と過去分詞で置かれていれば、泣いて出し尽くした状態だと読めます。形から意味を判断できる点が、この表現の読みやすいところです。

フィルの I’m all cried out. も、この形です。泣いている途中ではなく、すでに出し尽くしたあとの状態を言う文なので、be 動詞と all と過去分詞が、一つのまとまりとして働いています。

この形は、決まった組み合わせで使われる言い方として覚えておくと便利です。

まとめ|涙のコップが空になった、フィルの大げさな返事

be all cried out は、思いきり泣いたあとで、もう涙が残っていない状態を表す表現です。be 動詞のあとに all cried out を置き、「泣き疲れた」と「涙が出尽くした」を文脈で訳し分けます。

クレアに感情的になっていいと言われたフィルは、「もう遅い、泣き尽くした」と答え、水分が残っていないと大げさに続けました。聞き返したクレアが動画の話を持ち出し、フィルが覚えていると返す流れの中でも、涙のコップが空になったというフィルの言い分は、I’m all cried out. に詰まっていました。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「be all cried out」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

be all cried out

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次