「burst into tears」の意味と使い方|『モダンファミリー』S10E10で学ぶ英会話

「burst into tears」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

昔の失敗談を家族に持ち出されて、「それは子どものころの話でしょ」と言い返したくなった経験はありませんか。

そんな思い出話の中に出てくる「burst into tears」を、『モダンファミリー』シーズン10第10話の前半、クレアが学校の募金活動での出来事をぼやく場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「burst into tears」の意味とニュアンス

burst into tears
意味:わっと泣き出す、急に泣き出す

burst into tearsは、感情があふれて抑えきれなくなり、突然泣き始める様子を表す表現です。burstは「破裂する」、into tearsは「涙の状態の中へ」という意味で、張りつめていたものがパンと割れて、涙が一気に出てくる絵がそのまま意味になっています。目に涙がたまっていく段階ではなく、声や表情を含めて泣き始める瞬間に焦点が当たる言い方です。

主語は人で、悲しい知らせを聞いたとき、驚いたとき、うれしさで胸がいっぱいになったときなど、感情の向きを問いません。時制の形も押さえておくと便利です。burstは不規則動詞で、現在形も過去形も過去分詞もburstの形のままです。主語が三人称単数の現在形ならbursts、過去の出来事を述べるならburstで、burst into tearsの形は崩れません。

作中のクレアは、過去の出来事を語る場面で、現在形のbursts into tearsを使っています。終わった出来事を現在形で語ると、その場面が目の前で起きているような臨場感が出ます。意味は過去の出来事のままですので、日本語にするときは「泣き出したのよ」のように過去として訳せば自然に収まります。日本語の「泣き出す」も始まりの瞬間を指す言葉で、burst into tearsの訳として使いやすい形です。

【ここがポイント!】

  • 「burst into tears」の核は、風船が割れるように涙が一気にあふれ出すイメージ
  • 目に涙がたまる段階ではなく、泣き始める瞬間を言う表現
  • burstは現在も過去もburstのまま。三人称単数の現在形だけburstsになるのがコツ

『モダンファミリー』S10E10のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

クリスマスイブのやり取りで、ディランがシロクマの柄の紙を話題にして「これを見てご機嫌にならないなんて無理でしょ」と声をかけると、クレアは「こういうのはもううんざり」と返します。続けて、学校の募金活動で5巻を頼んだら50巻が届き、しかも売りに来た子が泣き出した、という思い出話を一気に語ります。最後にルークが返す一言にも注目です。

Dylan: Check out the sledding polar bear paper. Can’t look at that and not be in a good mood, huh?
(見てよ、このそり遊びをしてるシロクマの紙。これを見てご機嫌にならないなんて無理でしょ?)

Haley: Yeah.
(うん。)

Claire: I am so sick of that stuff. I ordered five rolls from some kid for a school drive. He shows up with fifty his fault. Kid bursts into tears. Like it’s on me that he can’t count?
(こういうのはもううんざり。学校の募金活動で、ある子に5巻頼んだの。そしたら、その子が50巻も持ってきたのよ、自分のミスなのに。その子がわっと泣き出して。数も数えられないのが、まるで私のせいみたいに?)

Luke: I was six, Mom.
(僕、6歳だったんだよ、ママ。)

Claire: Mm.
(うーん。)

Modern Family Season10 Episode10 (Stuck in a Moment)

シーン解説と心理考察

ディランが上機嫌でシロクマの紙を勧めたのに対して、クレアは「もううんざり」と、気分に水を差す返事をします。ディランの明るい調子と、クレアの渋い調子の落差が、会話の温度を変えています。

クレアの愚痴には、細かい数字が並びます。5巻の注文、届いたのは50巻、しかもそれは売りに来た子の間違いだったという段取りです。その子が泣き出したと語ったあとで、「数も数えられないのが、まるで私のせいみたいに?」と疑問の形でまとめます。この問いは返事を求める質問ではなく、「私のせいではない」という主張を言い換えたもので、不満の強さが表れています。

そこへルークが「僕、6歳だったんだよ」と割って入ります。ルークは、自分が6歳のころの出来事として話を受け止め、言い訳をするように返しています。クレアは「うーん」と短く応じるだけです。母の愚痴と、息子の控えめな抗議が重なって、家族の日常らしい軽いやり取りになっています。

burst into tearsは、そんな愚痴の中で、子どもの反応を伝える一場面を担います。「泣き出した」という事実を短く言い切ることで、50巻が届いて気まずくなった空気が、聞き手にもすぐ伝わる言い方になっています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

風船に空気を入れ続けて、限界を超えた瞬間にパンと割れる様子で覚えます。burstはその「パン」という音と動きで、into tearsは割れた中身が涙の形で外へ流れ出す先です。ゆっくり涙ぐむのではなく、いきなり割れる勢いが、この表現の持ち味になっています。

クレアの話に出てくる子の泣き出し方も、膨らみきった風船が割れるような唐突さで、「わっと」という日本語の響きに重なります。風船が割れる絵とクレアの愚痴をセットで覚えておくと、人前で急に泣き出す場面の英語が出てきやすくなります。

例文で覚える「burst into tears」

泣き出すきっかけは悲しさとは限りません。場面の違う3つの例文で、使われ方を確かめていきましょう。

The little boy burst into tears when his balloon floated away.
(風船が飛んでいってしまうと、男の子はわっと泣き出しました。)
子どもの様子を語る日常の場面です。whenのあとに泣き出した原因を置くと、きっかけと反応が一文で伝わります。

He tried to stay calm during the presentation, but he burst into tears at the end.
(彼はプレゼン中は落ち着こうとしましたが、最後に泣き出してしまいました。)
人前での出来事を述べる職場の場面です。but以下で、抑えていた気持ちが限界を超えた流れを示せます。

A: Why are your eyes so red?
B: I burst into tears at the end of that movie.
(A:なんで目がそんなに赤いの?)
(B:あの映画のラストで急に泣いちゃってさ。)
友人との雑談で使える往復会話です。at the end of that movieのように、泣いた場面を添えると状況が伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

break down in tears
(耐えきれず泣き崩れる)
burst into tearsが泣き始める瞬間に重点があるのに対して、break down in tearsは気持ちの限界を越えて崩れるように泣く様子に重点があります。

tear up
(涙ぐむ)
目に涙がたまる程度を言う表現で、声を上げて泣くとは限りません。burst into tearsは、本格的に泣き始める強さが加わる点が違います。

start crying
(泣き始める)
始まりを淡々と述べる一般的な言い方です。burst into tearsには「急に」「あふれるように」という勢いが加わります。

Note|同じ意味でも形が違う、burst into tearsとburst out crying

「わっと泣き出す」を英語で言うとき、burst into tearsのほかに、burst out cryingという形もあります。意味はほぼ同じですが、burstのあとに続く語の形が違います。

burst intoのあとには名詞が続きます。burst into tearsのtearsも名詞で、burst into laughter(どっと笑い出す)やburst into song(突然歌い出す)も同じ型です。一方、burst outのあとには動名詞が続き、burst out crying(わっと泣き出す)やburst out laughing(どっと笑い出す)になります。つまり、泣き出す場合はburst into tearsとburst out cryingの2通り、笑い出す場合はburst into laughterとburst out laughingの2通りがあり、「into+名詞」か「out+動名詞」かで形が分かれます。

作中のクレアはbursts into tearsを使い、into+名詞の型に当てはめています。tearsという名詞の形を覚えておけば、burst into flames(燃え上がる)のように、burst intoのあとに別の名詞を入れる文も作りやすくなります。

形が違っても、感情があふれて「急に始まる」という勢いは共通です。

まとめ|50巻の注文から聞こえた、泣き出す一瞬

burst into tearsは、感情があふれて抑えきれず、わっと泣き出す瞬間を表す表現です。ゆっくり涙ぐむのではなく、突然泣き始める勢いが前に出ます。

悲しいときだけでなく、驚いたとき、悔しいとき、うれしさがあふれたときにも使えるので、子どもの様子や人前での出来事を語るときに役立ちます。主語が三人称単数の現在形ならbursts、過去ならburstと、動詞の形だけ気をつければ、そのまま文に組み込めます。

クレアが語る50巻の話の中で、泣き出した子の姿がたった一言で伝わってきます。短い言い回しに場面ごと詰め込めるのが、この表現の便利なところです。自分や身近な人の出来事を話すときにも、同じ形でそのまま使えます。

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