「track down」の意味と使い方|『モダンファミリー』S10E16で学ぶ英会話

「track down」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

話をしたい相手がすぐには見つからず、誰かに探すのを手伝ってもらうことがあります。身近な場面でもありそうな状況です。

そんな頼みごとの中で使える「track down」を、『モダンファミリー』シーズン10第16話の前半、ミッチェルが役割を分けるときの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「track down」の意味とニュアンス

track down
意味:(手がかりをたどって)見つけ出す、突き止める

track downは、すぐには見つからない人や物を、手がかりをたどって探し、最後に見つけ出すところまでを表す動詞表現です。trackは名詞では「足跡、通った跡」を指し、動詞では「跡をたどる」という意味になります。downは、たどった先で目当てのものに行き着く、という到達の感覚を足しています。

この表現は、探している最中だけでなく、見つかったという結果までを含みます。look forが「探す」という動作そのものを表すのに対し、track downは「探し当てる」ところまで進んだ言い方です。

目的語には、人も物も置けます。track down Claireのように人を置けば「見つけ出す」、track down a bookのように物を置けば「探し当てる」、track down the causeのように原因を置けば「突き止める」という意味合いになります。

手がかりが要る点も、この表現の特徴です。目の前にあって手を伸ばせば取れるものには使わず、電話番号、記録、足取りなど、何かをたどって探す場面に合います。たどる手間がかかるからこそ、見つけたときの「やっと」という手応えも言葉に含まれます。

語順は、名詞が目的語なら、track down the managerとも、track the manager downとも言えます。目的語が代名詞のときは、track her downのように、代名詞をtrackとdownの間に入れます。

【ここがポイント!】

  • 「track down」の核は、足跡をたどって、相手のいる場所まで行き着くイメージ
  • 探している最中ではなく、見つけ出すところまでを含む。人・物・原因のどれも目的語にできる
  • 代名詞は track her down の語順。名詞なら track down the cause とも言える

『モダンファミリー』S10E16のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ミッチェルがキャメロンにクレアを探すよう頼み、自分は薬局へ買い物に行くと役割を分ける場面です。短い3つの言葉の中に、頼みごと、自分の分担、そして気遣いが順に並んでいます。

Mitchell: Okay, you see if you can track down Claire.
(よし、君はクレアを見つけ出せるか当たってみて。)

Mitchell: I will go to the pharmacy and try and conquer my fear of the feminine care aisle.
(僕は薬局に行って、女性用品売り場への恐怖を克服してみるよ。)

Mitchell: Poor Lily.
(かわいそうなリリー。)

Modern Family Season10 Episode16 (Red Alert)

シーン解説と心理考察

ミッチェルの3つの言葉は、それぞれ役割が違います。最初の一言は、クレアを見つけ出せるか当たってほしい、というキャメロンへの頼みごとです。

文頭のOkayは、話に区切りをつけて指示に入る合図です。ここから、ミッチェルの段取りが始まります。

頼み方は、you see if you can track down Claireです。「見つけて」と言い切るのではなく、「見つけられるかどうか当たってみて」という形をとっています。見つかるかどうかを確かめるところから頼んでいて、相手に無理を求めすぎない、やわらかい頼み方です。

続けて、ミッチェルは自分の分担を告げます。薬局へ行って、売り場への恐怖を克服してみる、という内容です。「恐怖を克服する」という大げさな言い方で、自分が引き受ける買い物の気の重さをにじませています。頼まれるキャメロンの役目と、自分で引き受ける役目を、はっきり分けて話しているのが分かります。

最後の「かわいそうなリリー」は、実務的な分担の話のあとに添えられた、リリーを思いやる一言です。役割分担の話から気遣いへと話題が移る、短い締めくくりです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

雪の積もった道に、足跡が点々と続いている様子を描いてみてください。足跡を一つずつ目で追っていくと、やがて足跡の主がいる場所に行き着きます。track downは、この「跡をたどり切って見つけ出す」流れを言葉にした表現です。

ミッチェルから「クレアを見つけ出せるか当たってみて」と頼まれたキャメロンは、クレアの足跡をたどる役目を任されたことになります。足跡を追いかける姿と一緒に覚えておくと、人や物を探し出す場面で、track downがすぐ口から出てきます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「track down」

人、物、原因と、探し出す対象を一つずつ変えて、例文を並べます。

I finally tracked down the manager and got a refund.
(やっと店長を捕まえて、返金してもらえた。)
返金のために担当者を探し回った場面です。finallyを添えると、探し当てるまでに時間がかかった様子が伝わります。返金という結果まで話がつながっている点も、見つけ出すところまで含むtrack downらしい使い方です。

A: Have you heard from Sam?
B: Not yet. I’ll try to track him down tonight.
(A:サムから連絡あった?)
(B:まだなんだ。今夜、探して連絡を取ってみるよ。)
連絡がつかない友人を探す往復会話です。目的語がhimなので、track him downの語順になっています。

The IT team tracked down the cause of the error.
(ITチームがエラーの原因を突き止めた。)
障害の原因調査を報告する職場の場面です。人ではなくthe causeを目的語にして、「突き止める」の意味になっています。調べを重ねて答えにたどり着いた、という達成感が伝わる形です。

あわせて覚えたい関連表現

look for
(〜を探す)
探している最中の動作を表します。track downは、見つけ出す結果まで含む点が違います。

hunt down
(〜を粘り強く探し出す、追い詰める)
獲物を追うような執念深さが前に出る表現です。track downは手がかりをたどる点が中心で、追い詰める響きはありません。

locate
(〜の場所を特定する)
やや改まった言い方で、位置を割り出すことに重点があります。track downは、探す手間や過程の響きがあります。

Note|目的語で日本語が変わる、track downの訳し分け

track downは、同じ形のまま、目的語によって日本語の訳語が変わります。英語では一つの言い方でも、日本語に移すときは、探す対象に合わせて動詞を選び直す必要があります。判断の手がかりになるのは、探す対象が人か、物か、原因か、という3つの区別です。

人が目的語なら、「見つけ出す」「探し出す」が自然です。連絡を取ることまで含めたいときは、「捕まえる」も使えます。物が目的語なら、「探し当てる」「探し出す」が合います。原因や出どころが目的語なら、「突き止める」「割り出す」と訳すと、調べて答えにたどり着いた感じが出ます。

ミッチェルの一言も、「クレアを見つけ出せるか当たってみて」と訳しています。「探して」とだけ訳すと、探す動作は伝わっても、見つけるところまでを含むtrack downの感じが薄まります。「見つけ出せるか」と、結果の部分を訳に残している点が、この訳の工夫です。

日本語の「探す」は動作を、「見つける」は結果を表します。track downは両方にまたがる表現なので、訳語をどちらに寄せるかは、文脈を見て決めます。

まとめ|足跡をたどって、見つけ出すまで

track downは、手がかりをたどって、人や物を見つけ出す表現です。探している最中だけでなく、見つけたところまでを含みます。

目的語が人なら「見つけ出す」、物なら「探し当てる」、原因なら「突き止める」と、日本語が変わります。訳すときは、まず何を探し出すのかを確かめるのが近道です。代名詞のときはtrack her downの語順になる点も、あわせて押さえておきたいところです。

ミッチェルは、キャメロンにはクレア探しを頼み、自分は薬局へ向かうと、役割を分けていました。頼みごとから自分の分担、リリーへの一言へと続く短い言葉の流れが、この場面の中心です。

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