「I feel like you’re up to something」——相手のたくらみに気づいたときの英語|『モダンファミリー』S07E09で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I feel like you're up to something」——相手のたくらみに気づいたときの英語|『モダンファミリー』S07E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン7第9話のミッチェルとキャメロンは、家族で過ごすクリスマスに向けて、ある計画をこっそり温めます。ところが、娘のリリーには何かたくらんでいると勘づかれ、練習してきた歌も思わぬ相手に聞かれていました。

内緒ごとには、隠す側・勘づく側・先回りする側の言葉がそろいます。たくらみを察するひと言から、計画を横取りされたときの抗議まで、三つの場面を順に見ていきます。

目次

「redeem ourselves」——今年こそ取り返す計画

計画の中身は、ミッチェルの言葉から分かります。

Mitchell: But we’re gonna redeem ourselves this year.
(でも今年こそ汚名返上するんだ。)

Mitchell: We have been rehearsing our new number for months, and we will debut it at the cabin as a special holiday “screw you” to the family.
(何か月も新しい演目を練習してきた。山小屋でお披露目して、家族へのクリスマス特製の「どうだ見たか」にするんだ。)

Modern Family Season7 Episode9 (White Christmas)

redeem oneself は「(失敗のあとで)名誉を挽回する」という意味で、前に一度うまくいかなかったことが前提になります。this year と組み合わせることで、前年の雪辱を果たしたい気持ちがはっきり出ます。

rehearse は「本番に向けて練習する」、debut は「初めて人前で披露する」です。number は歌や踊りなどの「演目」を指します。“screw you” は本来かなりくだけた悪態ですが、ここでは家族を見返したいという意気込みを冗談めかして言い表す役割です。for months が添えられていることで、準備にかけた時間の長さも伝わります。人前で何かを初めて披露するときは、We’re going to debut our new song tonight.(今夜、新曲を初披露します)のように使えます。

山小屋に着くと、持ち主の一家のフィグが、家族に置いていかれたと知って出て行こうとします。そこでキャメロンが声をかけます。

Fig: Well, I guess I’ll just get my bags and walk down the hill.
(じゃあ、荷物を持って坂を歩いて下りるとするわ。)

Fig: Hopefully, I’ll get to the bus station before nightfall.
(日が暮れる前にバス停に着けるといいけど。)

Fig: It’s wolf season.
(狼が出る季節だしね。)

Cameron: Why don’t you stay here with us? It’s Christmas.
(僕たちとここに泊まっていきなよ。クリスマスなんだから。)

Modern Family Season7 Episode9 (White Christmas)

Why don’t you ~? は「〜したらどう?」と相手を誘う定番の形で、続く It’s Christmas. が誘う理由を短く添えます。フィグの I guess I’ll just ~ は「じゃあ〜するしかないか」と、仕方なさを込めて次の行動を告げる言い方です。この親切が、あとで思わぬ形で返ってきます。

「I feel like you’re up to something」と見抜く

山小屋で、リリーにプレゼントの一つを今渡そうという案が出ると、キャメロンがすぐに乗ります。

Cameron: Ooh, that is a fun idea, daddy.
(おっ、それは楽しいアイデアだね、パパ。)

— Yeah.
(うん。)

Cameron: Then she can go play with a toy rather than being with us boring, old adults.
(そうすれば、僕たち退屈な大人と一緒にいるより、おもちゃで遊べるしね。)

Modern Family Season7 Episode9 (White Christmas)

A rather than B は「BよりもA」という比較の形で、おもちゃで遊ぶほうがいいという理由づけです。us boring, old adults と自分たちを「退屈な大人」と呼び、おもちゃのほうが楽しいと勧める形です。続けて、キャメロンはリリーにこう尋ねます。

Cameron: How’s that sound, Lily?
(どうかな、リリー?)

Lily: I feel like you’re up to something, but I don’t care.
(何かたくらんでる気がするけど、どうでもいい。)

Lily: I want a present.
(プレゼントほしい。)

Lily: I’ll take the bike-shaped one.
(自転車の形のにする。)

Lily: Nice wrapping job, by the way.
(ところで、包み方が上手だね。)

Modern Family Season7 Episode9 (White Christmas)

be up to something は「何かたくらんでいる」という意味で、What are you up to?(何してるの?/何をたくらんでるの?)の形でもよく使われると言われます。リリーは I feel like ~ を前に置き、「〜な気がする」と断定を避けます。You’re up to something. と言い切るよりも柔らかく、相手を問い詰めずに「お見通し」だと伝えられる形です。

続く but I don’t care で、たくらみには気づいているものの追及はしないと示し、そのままプレゼント選びに移ります。見抜いたことを伝えつつ、話を先へ進める流れです。How’s that sound? は「それでどう?」と提案への反応を聞く言い方で、How does that sound? の口語的な形です。最後の Nice wrapping job, by the way. は、自転車の形をした包みを選んだあとの一言で、by the way が「ところで」と話題を添える働きをします。

「I heard them rehearsing」——計画が漏れていたとき

計画は思わぬ形で崩れます。家族が不満を言い合う中で、ミッチェルも口を開きます。

Mitchell: Want to talk about betrayal? How about when somebody steals a song and takes it for themselveses?
(裏切りの話がしたい? 誰かが歌を盗んで、自分のものにしたときのことはどうなの?)

Alex: I had no idea that you guys were gonna sing that song.
(二人があの歌を歌うつもりだったなんて、全然知らなかった。)

Fig: I did.
(私は知ってたよ。)

Fig: I heard them rehearsing.
(練習してるのが聞こえたからね。)

Fig: I thought there was an animal stuck in the wall.
(壁に動物が挟まってるのかと思った。)

Cameron: And to think we invited you into our home.
(うちに招き入れてあげたっていうのに。)

Cameron: We should’ve left you out in the warm.
(暑い外に放り出しておけばよかった。)

Modern Family Season7 Episode9 (White Christmas)

アレックスの返事から、二人が用意していた歌を先に披露されてしまったことが分かります。steal a song は「歌を盗む」、take it for oneself は「自分のものにしてしまう」で、計画を横取りされた側の抗議です。

フィグの I heard them rehearsing. は「hear+人+~ing」で「〜しているのが聞こえた」を表す形です。I heard them rehearse. と原形にすると「練習するのを(最初から最後まで)聞いた」に近づき、~ing の形は「練習している最中が耳に入った」という場面に合います。内緒のつもりでも、声は筒抜けだったと白状する一言です。続く I thought there was an animal stuck in the wall. は、その練習の声を動物にたとえたからかいです。

キャメロンの And to think ~ は「〜したというのに」と、親切を裏切られた嘆きを表します。leave someone out in the cold は「(人を)のけ者にする」という決まり文句で、キャメロンは cold を warm に替え、フィグを泊めた自分の誘いを悔やむ言葉に変えます。

まとめ|たくらみを見抜く言葉、漏れた計画の言葉

I feel like you’re up to something でたくらみを察し、I heard them rehearsing で計画が漏れていたと分かり、And to think ~ で裏切られた気持ちを表す。隠しごとと先回りをめぐる英語が、ひとつのクリスマスに並んでいます。

内緒ごとが次々に明るみに出る家族の会話を、これからも『モダンファミリー』で追いかけていきましょう。

会社の引き継ぎをめぐる言い方や、本心を皮肉と受け取られたときの言い直しは同じ回のほかのコラムで、個々の表現はフレーズ記事で読めます。

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