「since when did anything work out the way we planned?」——思い描いた暮らしと違うときの英語|『モダンファミリー』S08E21で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「since when did anything work out the way we planned?」——思い描いた暮らしと違うときの英語|『モダンファミリー』S08E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン8第21話では、フィルとクレアが「家出」と称して車で家を飛び出します。ところが、その小さな逃避行は思うようには進みません。

計画どおりにいかないとき、人は落胆を口にしたり、相手を慰めたり、自分の気持ちを言い直したりします。この回には、そうした場面で使える言い回しが夫婦の会話にそろっています。思い描いた姿と現実のずれを、英語でどう言葉にするかを見ていきます。

目次

「since when did anything work out the way we planned?」で寄り添う

車で家を出た後、クレアは家出の試みがうまくいっていないことを嘆きます。

Claire: Phil, we tried to run away, and I can still see our chimney from here.
(フィル、私たち家出しようとしたのに、ここからまだうちの煙突が見えるのよ。)

Claire: It’s over.
(もうおしまい。)

Modern Family Season8 Episode21 (Alone Time)

run away は「逃げ出す、家出する」で、ふつうは子どもの家出に使う言葉を親が使っている点にユーモアがあります。I can still see ~ from here は「ここからまだ〜が見える」で、思ったほど遠くへ行けていないことを、目に見えるもので具体的に示しています。It’s over. は「もうおしまい」と、試みに見切りをつける短い一言です。

そんなクレアに、フィルはこう語りかけます。

Phil: Sweetheart, I-I am as upset as you are, but since when did anything work out the way we planned?
(ねえ、俺だって君と同じくらいがっかりしてるよ。でも、何かが俺たちの計画どおりにいったことなんて、今まであった?)

Modern Family Season8 Episode21 (Alone Time)

I am as upset as you are は「君と同じくらい動揺している」で、相手の気持ちを否定せずに同じ側に立つ前置きです。続く since when did ~? は「いつから〜だった?」が直訳ですが、実際には「〜だったことなんてない」という反語として働きます。work out は「うまくいく」、the way we planned は「私たちが計画したとおりに」です。慰めの言葉を、問いかけの形で差し出しているところが印象的です。

なお Since when do you ~? は、「いつから〜するようになったの?」と相手の意外な変化に驚く文脈でも使われます。Since when do you drink coffee?(いつからコーヒーを飲むようになったの?)のように、純粋な質問にも、少し皮肉な反応にもなるので、語調と場面で見分けることになります。

「I had this picture of ~」で思い描いた姿を語る

フィルの言葉を受けて、クレアは自分の気持ちを順番に言葉にしていきます。

Claire: I’m having a tantrum.
(私、かんしゃく起こしてる。)

Claire: And I love our kids, I do.
(それに子どもたちのことは愛してるの、本当に。)

Claire: Most of the time, I do.
(たいていはね。)

Claire: It’s just I had this this picture of how our life would look right now.
(ただ、今ごろの私たちの暮らしはこんなふうだろうって、思い描いてた姿があったの。)

Modern Family Season8 Episode21 (Alone Time)

I’m having a tantrum. は「かんしゃくを起こしている」と、自分の状態を自分で認める言い方です。tantrum は本来、子どもが手足をばたつかせて怒るような状態を指す語で、大人が自分に使うと、照れや自嘲が混じることがあります。

I love our kids, I do. の I do は、直前の内容を重ねて強調する形です。そこへ Most of the time, I do. と言い足すことで、本音を少しだけ正直に付け加えています。

I had this picture of how ~ would look は「〜がどう見えるか、ある絵を思い描いていた」、つまり理想像があったという言い方です。picture は写真や絵だけでなく、頭の中のイメージも表します。It’s just ~ は「ただ〜なだけ」と、不満の核心を切り出す前置きとして使えます。理想と違ったことを伝えたいときは、This isn’t what I pictured.(思っていたのと違う)のように picture を動詞にして言うこともできます。

「Live and learn」と「If only ~」で受け流す

計画どおりにいかないのは、夫婦の外出だけではありません。二人が出かける前の家でも、手すりを直していたルークが、頭を挟んだまま支柱を打ち直してしまうという失敗をしています。その場でのやり取りです。

Phil: Buddy
(なあ。)

Luke: Live and learn.
(これも勉強だよ。)

Claire: If only you ever did.
(一度でも学んでくれたらね。)

Modern Family Season8 Episode21 (Alone Time)

Live and learn. は「生きていれば学ぶものだ」、つまり失敗を経験として受け止めようという決まり文句です。ルークは自分の失敗をこの一言で締めくくろうとしています。

クレアの If only you ever did. は If only ~ の「〜でさえあればいいのに」という形で、「あなたが一度でも学んだことがあればね」と返す皮肉です。did は直前の learn を受けています。決まり文句をそのまま返さず、相手の言葉を逆手に取って切り返しているところが見どころです。

Buddy は親しい相手への呼びかけで、親が子どもに使うこともあります。予定外の出来事を前にした家族それぞれの反応が、短い言葉に表れている場面と言えます。失敗した本人が先に決まり文句で締めくくり、周りがそれに一言かぶせるという流れは、家族の会話らしい呼吸です。

まとめ|思いどおりにいかないときの英語

落胆を伝える It’s over.、寄り添いながら問いかける since when did anything work out the way we planned?、理想像を語る I had this picture of ~、失敗を受け流す Live and learn.。計画と現実のずれを受け止める言い回しがそろう回です。

予定外の出来事も笑いに変える家族を観ながら、これからも『モダンファミリー』の英語を味わっていきましょう。

同じ場所で鉢合わせしたジェイとミッチェルのやり取りは同じ回のほかのコラムで、個々の表現の使い方はフレーズ記事で取り上げています。

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