「feel guilty」と「feel wrong」はどう違う? 子どもの試合を休んだ親の後ろめたさを語る英語|『モダンファミリー』S05E04で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「feel guilty」と「feel wrong」はどう違う? 子どもの試合を休んだ親の後ろめたさを語る英語|『モダンファミリー』S05E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン5第4話では、クレアとフィルが、息子ルークのサッカーの大会を見に行かずに過ごそうと相談します。ところがその一日は、クレアにとって思わぬ方向へ進んでいきます。

どちらも「気がとがめる」と訳せそうな feel guilty と feel wrong ですが、指している気持ちは少し違います。今回はこの2つの違いを軸に、行けなかったことを謝る言い方まで、場面の順に見ていきます。

目次

「It just feels wrong.」理由より先に来る違和感

話の始まりは、ルークの大会をめぐるクレアの提案です。

Claire: What if we sent Luke to the game without us today?
(今日はルークだけ試合に行かせたらどう?)

Phil: We can’t do that.
(そんなのダメだよ。)

Claire: Why not? Missing one tournament doesn’t make us bad parents.
(どうして? 大会を1回休んだくらいで、ダメな親にはならないでしょ。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

What if we ~? は「〜したらどう?」と案を出すときの形です。sent と過去形にすることで、あくまで仮の話として軽く持ちかける響きになります。A doesn’t make us B は「A だからといって B ということにはならない」という言い方で、自分たちを責める必要はないと理屈で押す一言です。

仕事を始めて週末に用事を片付けたいとクレアが話したあとも、フィルは迷いを口にします。

Phil: I don’t know.
(どうかな。)

Phil: It just feels wrong.
(なんだか、いけないことしてる気がするんだよ。)

Claire: Would it feel wrong to use that robot gutter cleaner that’s been sitting in the box for the last three weeks?
(3週間も箱に入ったままの、あのロボットの雨どい掃除機を使うのも、いけないことしてる気がする?)

Phil: No, that would feel right so right.
(いや、それはいいことしてる気がするね、すごく。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

feel wrong は、はっきりした理由は言えないものの「何だか正しくない気がする」という違和感を表します。just を添えると「理屈じゃなくて、とにかく」という含みが加わります。

クレアはこの言葉をそのまま借りて Would it feel wrong to ~? と問い返し、3週間箱に入ったままの雨どい掃除ロボットを話題に出します。フィルの返事は wrong を right に置き換えたもので、同じ形で言い返すテンポのよさが見どころです。

「I didn’t feel guilty」自分に向かう罪悪感

大会を休んだ日のことを、クレアはこう振り返ります。

Claire: I didn’t feel guilty for missing Luke’s soccer tournament because I had a ton of errands I figured would take me all day to finish.
(ルークのサッカーの大会を休むことに、罪悪感はなかったの。用事が山ほどあって、片付けるのに一日かかると思ってたから。)

Claire: But for some weird reason, I was flying through my list.
(なのに、なぜかリストがどんどん片付いていったのよ。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

feel guilty for ~ing は「〜したことに罪悪感を覚える」という意味です。feel wrong が状況そのものへの漠然とした違和感なのに対し、feel guilty は自分のした行動に責任を感じる後ろめたさを指します。罪悪感を覚えずに済んだ理由は、because 以下で説明されます。fly through ~ は、やるべきことを飛ぶような速さで片付けていく様子を表す言い方です。

家族が集まった場で、フィルとクレアはルークに謝ります。

Phil: Hey, buddy.
(よう、相棒。)

Phil: I’m so sorry I missed your game.
(試合に行けなくて本当にごめんな。)

Claire: We are both so sorry we missed your game.
(2人とも、試合に行けなくて本当にごめんね。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

I’m so sorry I missed ~ は、行けなかったこと自体を謝る基本の形です。クレアは both を加えて、2人そろって欠席したことを前提にした謝り方と読み取れます。

ところがクレアは、実際には大会を見に行っていました。そのことを、のちにキャメロンに打ち明けます。

Claire: I talked Phil into skipping Luke’s game, and then I went, and, of course, he played the game of his life.
(フィルを説得してルークの試合を休ませたのに、私は行っちゃったの。そしたら案の定、あの子が人生最高の試合をしたのよ。)

Claire: But Luke doesn’t want to tell Phil about the game now because he doesn’t want to hurt his feelings.
(でもルークは、フィルを傷つけたくないから、今さら試合のことは話したくないって。)

Cameron: Oh, well, I think it’s sweet that Luke’s protecting Phil.
(へえ、ルークがフィルをかばってるなんて、優しいじゃないか。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

talk 人 into ~ing は「人を説得して〜させる」という意味です。hurt one’s feelings は相手の気持ちを傷つけることで、ここではルークが黙っている理由として、クレアの口から語られます。guilty が自分の側に向かう感情なのに対し、hurt one’s feelings は相手の心に目を向けた表現です。

表現 感じていること この回での使われ方
feel wrong 何かが正しくない気がする 大会を休む案へのフィルの迷い
feel guilty 自分の行動への罪悪感 大会を休むことについてのクレアの振り返り
hurt one’s feelings 相手の気持ちを傷つける ルークがフィルに話さない理由

「I should have called.」行けなかったことを謝る英語

クレアが試合に行っていたことは、やがてフィルにも知られます。

Claire: I did not mean to.
(そんなつもりじゃなかったの。)

Claire: But then he started playing the most amazing game, and I got so wrapped up in it.
(でも、あの子がすごい試合を始めたもんだから、すっかり夢中になっちゃって。)

Claire: I know I should have called.
(電話すべきだったのは分かってる。)

Phil: Yeah, you should’ve called.
(そうだよ、電話すべきだったよ。)

Phil: You were amazing?
(すごかったのか?)

Claire: Oh, he was incredible.
(ええ、本当にすごかったのよ。)

Claire: I wish you’d been there.
(あなたもいてくれたらよかったのに。)

Modern Family Season5 Episode4 (Farm Strong)

I did not mean to. は「そんなつもりはなかった」と、意図していなかったことを伝える定型の一言です。get wrapped up in ~ は「〜に夢中になる、のめり込む」という意味で、気づいたら引き込まれていたという弁明として働きます。

should have + 過去分詞 は「〜すべきだった(のにしなかった)」という後悔を表します。クレアの I should have called. を、フィルは you should’ve called とそのまま返します。同じ形が、主語を変えるだけで相手を責める言葉になるのが分かります。行けなかったこと自体を謝る I’m so sorry I missed ~ と違い、should have は取るべきだった行動を振り返る言い方です。会話では should’ve という短縮形もよく使われます。

最後の I wish you’d been there. は、過去の事実と違う願いを表す形で、「あの場にいてくれたらよかったのに」という残念な気持ちを伝えます。should have が自分の行動への後悔なら、I wish you’d been there は相手がその場にいなかったことへの思いと言えます。

まとめ|違和感、罪悪感、そして謝罪

理由のない違和感を表す feel wrong、自分の行動への後ろめたさを表す feel guilty、相手を気づかう hurt one’s feelings、後悔を伝える should have。試合を休んだ一日をたどると、似た気持ちを言い分ける英語が順に見えてきます。

『モダンファミリー』の家族の会話を観ながら、気持ちの細かな違いを表す言葉にも注目していきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の会話から別の英語表現を拾っています。

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