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『モダンファミリー』シーズン8第18話では、ジェイとグロリアを乗せてマニーが車を走らせます。映画の始まりまで残りわずかなのに、車を止める場所がなかなか見つかりません。
車での移動が多いと言われるアメリカでは、駐車スペース探しも日常の一場面です。急かす一言から、空きを見つけたとき、先を越されたときの言い方まで、この回のやりとりで順を追って見ていきます。
「Speed it up」と急かされたら
車内のやりとりは、ジェイの一言から始まります。運転しているのはマニーです。
Jay: Speed it up, Manny.
(急げ、マニー。)Jay: The movie starts in five minutes.
(映画はあと5分で始まるぞ。)Manny: Sorry, but I’m not going over 20 miles an hour with this cappuccino machine not strapped in.
(悪いけど、このカプチーノマシンを固定してないのに、時速20マイル以上は出さないよ。)Modern Family Season8 Episode18 (Five Minutes)
speed it up は「ペースを上げろ」「急げ」という意味で、運転に限らず作業や歩く速さにも使えます。it は特定の物ではなく、今していることのペース全体を指します。
急かすときに理由を添える形が、The movie starts in five minutes. です。start in five minutes の in は「今から5分後に」を表し、「5分以内に」ではありません。The train leaves in ten minutes.(電車はあと10分で出る)のように、時刻表や予定の話でそのまま応用できます。
一方のマニーは、謝りながらも急ぐ気はありません。Sorry, but ~ で断りを入れ、I’m not going over 20 miles an hour で「時速20マイルを超えては走らない」と線を引いています。アメリカでは速度をマイルで表すため、miles an hour(略して mph)という単位が会話にも自然に出てきます。
strap in は「ベルトで固定する」という句動詞で、シートベルトを締める場面でも Strap in.(ベルトを締めて)のように使われます。ここでは積んだ機械が固定されていない状態を not strapped in と表しています。急かす側と慎重な側のずれが、この短いやりとりからよく分かります。
「spot」と「You saw me waiting」
走るうちに、空いている場所が見つかります。
— Mm, look, there’s a spot right there.
(ほら、あそこに空いてるところがある。)— Looks tight, but I’ll give it a try.
(狭そうだけど、やってみる。)Modern Family Season8 Episode18 (Five Minutes)
駐車の話で spot と言えば「車1台分の場所」のことです。parking spot とも言い、there’s a spot right there で「ちょうどあそこに空きがある」と伝えられます。right there の right は「ちょうど、まさに」と位置を強める働きです。
tight は「狭い、きつい」で、車1台がぎりぎり入るかどうかという幅を表します。Looks tight は主語の It を省いた口語の形です。give it a try は「やってみる、試してみる」で、うまくいくか分からないことに挑むときの決まった言い方として覚えておくと便利です。
このあとマニーは、待っていたのに車を出さなかった相手に向けて、こう不満をぶつけます。
Manny: Seriously? You saw me waiting.
(嘘でしょ? 僕が待ってたの、見てたよね。)Manny: You couldn’t tell me you weren’t leaving? You brought your own shopping bags, but you left your manners at home.
(出ないなら出ないって言えなかったの? マイバッグは持ってきても、マナーは家に置いてきたんだね。)Modern Family Season8 Episode18 (Five Minutes)
ここでの leave は「(車を出して)その場を離れる」という意味です。空きを待つ側にとって、相手が leaving かどうかは大問題だと分かります。You saw me waiting. は「待っているのを見ていたよね」と、相手が気づいていたことを指摘する言い方です。
最後の you left your manners at home は、マイバッグを持参する心がけと比べて「マナーは家に置いてきた」と皮肉る組み立てです。leave ~ at home(〜を家に置いてくる)をマナーに当てはめた言い回しが面白いところです。
「pull in」から「steal your spot」まで
その後もスペース探しは続きます。マニーはある場所に車を入れようとして、料金に反応します。
Manny: I’m just gonna pull in here.
(ここに入れちゃうね。)Manny: 12 bucks?
(12ドル?)Modern Family Season8 Episode18 (Five Minutes)
pull in は「車を寄せて止める、駐車場に入れる」という句動詞です。入る先を続けるときは pull into the parking lot の形になります。bucks は dollars のくだけた言い方で、値段を口にするときに使われます。
さらにマニーは、近くにいる人に直接声をかけます。
Manny: Are you leaving? I want your spot.
(出ますか? その場所がほしいんです。)Modern Family Season8 Episode18 (Five Minutes)
Are you leaving? は、車に戻った人などに「もう出ますか」と尋ねる短い一言です。続く I want your spot. はかなり率直なので、実際には Would you mind if I took your spot?(その場所に止めてもいいですか)のように、もう少しやわらげて言うほうが角が立ちません。
別の場面では、マニーがこんな一言を口にします。
Manny: Put on blinker, check mirrors, watch jerk steal your spot, regret quitting karate in 4th grade.
(ウインカーを出して、ミラーを確認して、嫌なやつに場所を取られるのを見届けて、4年生で空手をやめたのを後悔する。)Modern Family Season8 Episode18 (Five Minutes)
blinker はアメリカ英語で車のウインカーのことで、turn signal とも言います。put on blinker と check mirrors は、駐車の基本手順をそのまま並べた語句です。そこに watch jerk steal your spot(嫌なやつに場所を取られるのを見る)が続き、steal one’s spot で「先に場所を取られる」ことを表しています。手順の形を借りて、うまくいかない駐車を言い表した一言と言えます。こうしたやりとりを経て、車はようやく止まります。
まとめ|駐車スペースを探す英語
speed it up で急かす言い方、spot・tight・pull in といった駐車の語彙、空きを尋ねる Are you leaving?、先を越されたときの steal one’s spot。急ぐ車内のやりとりに、駐車スペース探しの英語がそろっています。
これからも『モダンファミリー』の家族の会話を手がかりに、英語の言い回しを集めていきましょう。
同じ車内で交わされる別のやりとりは、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。


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