子どもが口に出さない気持ちを、言葉の裏から読み取るときの英語|『モダンファミリー』S08E06で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 子どもが口に出さない気持ちを、言葉の裏から読み取るときの英語|『モダンファミリー』S08E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン8第6話では、アレックスがビジネスの授業に申し込み、女性経営者の講演シリーズにも参加します。クレアはその選択を、口には出さない自分への憧れの表れだと読み取ります。

子どもや身近な人の気持ちを言葉の裏から読もうとする場面は、どの家庭にもありそうです。この回には、読み取ろうとする言い方から、読みが外れたと分かったときの返し方まで、そのまま使える英語が並んでいます。

目次

「Sounds like somebody’s been influenced by ~」と受け止める

話の始まりは、アレックスが出かけ際に予定を告げる場面です。

Alex: Okay, well, I’m off.
(じゃあ、行ってくる。)

Alex: I’m signing up for some business classes at community college.
(コミュニティカレッジでビジネスの授業をいくつか取るの。)

Claire: Business class, huh? Sounds like somebody’s been influenced by living under the same roof with a certain captain of industry.
(ビジネスの授業ね? 誰かさん、ひとつ屋根の下で暮らしてる某大物経営者に影響されたみたいね。)

Modern Family Season8 Episode6 (Grab It)

sign up for ~ は「〜に申し込む、登録する」で、授業や講座、イベントの参加申し込みに幅広く使えます。I’m off. は「もう出るね」と、出かける直前に告げる短い一言で、家族や同僚の間でよく耳にします。

クレアの Sounds like ~ は「〜みたいね」と、聞いた話から受けた印象を伝える出だしです。somebody は目の前の相手をわざとぼかして指す言い方で、からかい半分の響きが出ます。be influenced by ~ は「〜に影響される」、a certain ~ は「ある〜」と名前を伏せる形で、誰のことか分かっている相手にあえて使うと、冗談めかした自慢に聞こえます。クレアはここで、アレックスの選択を自分の影響だと受け止めています。

続けてクレアは、別の道も勧めます。

Claire: Sweetheart, while I’m very flattered by your sudden interest in business, how about instead of another class, you get a job? Get your hands a little dirty, huh?
(ねえ、急にビジネスに興味を持ってくれたのはすごく光栄だけど、また授業を取るより、仕事をしてみたら? ちょっと手を汚してみるのよ。)

Modern Family Season8 Episode6 (Grab It)

I’m very flattered は「光栄だ、うれしい」で、ここでも自分のことと受け取っている様子が言葉に出ています。get one’s hands dirty は「手を汚す」から転じて、実際に現場で働いて経験を積むことを指します。授業で学ぶより体を動かして覚えるほうがいい、という提案の場面で使われます。

「read between the lines」で言葉の裏を読む

アレックスが講演シリーズに申し込んだことについて、クレアはこう語ります。

Claire: Alex is not my most expressive child, but when she enrolled in a business class and then signed up for a lecture series called “Meet the She-E-O,” it was pretty clear to me what she was trying to say “I admire you, Mom.”
(アレックスはうちでいちばん気持ちを表に出さない子だけど、ビジネスの授業を取って、それから「シー・イー・オーに会おう」っていう講演シリーズに申し込んだとなれば、あの子が何を言おうとしてるかは明らかだった。「ママを尊敬してる」ってね。)

Modern Family Season8 Episode6 (Grab It)

not my most expressive child は「いちばん感情表現が豊かな子ではない」という遠回しな表現で、「口数が少ない」を角を立てずに伝えています。what she was trying to say は「彼女が言おうとしていたこと」で、口にした言葉ではなく、伝えたかった中身を指します。

さらにクレアは、言葉の表と裏を並べてみせます。

Claire: A mother knows how to read between the lines. Alex’s mouth may have said, “You’re embarrassing me.” But her heart was saying, “You’re inspiring me.” Leave me alone. Show me the way. Are you still talking?” “Never stop rocking.
(母親は行間を読めるものなの。アレックスの口は「恥ずかしいからやめて」と言ったかもしれない。でも心は「ママに刺激をもらってる」と言ってた。「放っておいて」は「道を示して」。「まだしゃべってるの?」は「ずっと輝き続けて」。)

Modern Family Season8 Episode6 (Grab It)

read between the lines は「行間を読む」で、書かれたり言われたりした言葉の裏にある本心をくみ取ることです。日本語の言い回しとほぼ同じ発想なので覚えやすい表現と言えます。

~’s mouth may have said ~, but ~ heart was saying ~ は、口と心を主語に立てて「口ではこう言っても、心ではこう」と対比させる組み立てです。クレアの読みでは、冷たく聞こえる一言がすべて励ましの言葉に置き換わっていきます。言葉の受け取り方が、話し手より聞き手の願いに寄っていく様子が見どころです。

「look up to」と、読みが外れたときの返し

別の場面で、グロリアとクレアが子どもの本心について話します。

Gloria: You know that Alex look up to you, right?
(アレックスはあなたを尊敬してるのよ、分かってるでしょ?)

Claire: Not by anything she says, no.
(あの子の口ぶりからは、まったく。)

Gloria: Yeah, they never say it. I guess they think that they’re giving the parents too much power. They find little ways to express it.
(そうよ、子どもは絶対に口では言わないの。親に力を与えすぎると思うんでしょうね。ちょっとしたやり方で表すのよ。)

Modern Family Season8 Episode6 (Grab It)

look up to ~ は「〜を尊敬する、慕う」で、上を見上げる姿から生まれた句動詞です。Not by anything she says は「彼女が言うことからは(分からない)」という返しで、言葉と気持ちを分けて考える点が前の場面とつながっています。

find little ways to express it は「ちょっとした形で表す」です。they never say it の they は子ども一般を指し、親への敬意は言葉にされないものだ、というグロリアの見方が短くまとまっています。giving the parents too much power は「親に力を持たせすぎる」で、口にしない理由を推し量っています。

講演会の後、クレアはアレックスに謝り、話を聞きます。

Claire: Honey, I’m so sorry about the way I was tonight.
(ねえ、今夜のママの態度、本当にごめんね。)

Alex: It’s okay. I actually got to go backstage and meet Nancy. She invited a few of us out for coffee.
(いいの。実はね、楽屋に行ってナンシーに会えたの。何人かをコーヒーに誘ってくれて。)

Modern Family Season8 Episode6 (Grab It)

Claire: Oh, fun.
(あら、楽しそう。)

Alex: Yeah, no, uh, not fun, actually. All she did was talk about herself. It really just seemed like she wanted an audience. And when the check came, you know what she didn’t do?
(ううん、全然楽しくなかった。自分の話ばっかり。聞き手が欲しかっただけって感じ。それで会計が来たとき、何をしなかったと思う?)

Modern Family Season8 Episode6 (Grab It)

I’m sorry about the way I was は「あのときの自分の態度はよくなかった」と、行動の中身をぼかしたまま謝る言い方です。Yeah, no は相手の言葉をいったん受けてから打ち消す口語の返しで、ここでは「楽しそう」という予想を否定しています。All she did was ~ は「〜ばかりしていた」と不満を伝える形です。

まとめ|言葉の裏を読む英語

read between the lines で本心をくみ取ろうとする言い方、look up to と They find little ways to express it. で口に出さない敬意を語る言い方、Yeah, no で予想を打ち消す返し。親子のすれ違いを通して、言葉と気持ちを分けて語る英語が見えてきます。

『モダンファミリー』を観ながら、こうした言い回しを少しずつ集めていきましょう。

クラブの入会をめぐる英語や、口実と「だまされた」の言い分けは、同じ回のほかのコラムで、個々の表現はフレーズ記事でも扱っています。

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