「decked out in」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E06で学ぶ英会話

「decked out in」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

華やかな席に出かける前に、誰がどんな装いで来るのだろうと、つい想像してしまう瞬間があります。

そんな装いを言い表す「decked out in」を、『モダンファミリー』シーズン8第6話の前半、市民劇団の公演を前にしたミッチェルが、来場者を冗談めかして語る一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「decked out in」の意味とニュアンス

decked out in
意味:〜でめかし込んで、〜で着飾って

decked out in は、服や色、飾りをふんだんに身に着けて、華やかに装っている様子を表す言い方です。deck out は「飾り立てる」という意味の動詞句で、受け身にした be decked out in の形で使うと、「〜で飾り立てられている」、つまり「〜で着飾っている」になります。

in のあとには、身に着けているものが入ります。服の種類でも、赤と金のような色の組み合わせでも、飾りの名前でも置けます。何でどう飾っているかを、後ろに具体的に添えるのがこの形の特徴です。

人の装いだけでなく、場所や物にも使えます。通りや部屋が飾りで彩られている様子も、同じ形で言い表せます。主語が人でも場所でも、飾りがたっぷりと施されている点は変わりません。飾りの量が多いことが前提にあるため、さりげない装いを言いたいときには向かない形です。

訳語は、人が主語なら「めかし込んで」「着飾って」が合います。主語が場所や物のときは、「〜で飾られている」のほうが日本語として自然です。deck は、クリスマスツリーに飾りを付けていく動作にも使われる動詞で、「すっかり」という意味の out が加わって、全体を余すところなく飾るイメージになります。

【ここがポイント!】

  • 「decked out in」の核は、服や飾りで全身を華やかに飾り立てた状態
  • in のあとに、何で飾っているかを具体的に置く形
  • 人の装いにも、場所や物の飾りつけにも使える表現

『モダンファミリー』S08E06のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

市民劇団の公演を前にして、キャメロンとミッチェルが言葉を交わす場面です。キャメロンが公演の初日へ期待を寄せると、ミッチェルは来場者を引き合いに出して、冗談で返します。フレーズは、そのミッチェルの返しの中に出てきます。

Cameron: I know it’s just community theater, but aren’t opening nights so exciting?
(ただの市民劇団なのはわかってるけど、初日公演ってすごくワクワクするだろう?)

Mitchell: Yes, the cream of society decked out in their finest flip-flops.
(ああ、上流社会のお歴々が、とっておきのビーチサンダルでめかし込んでるね。)

Modern Family Season8 Episode6 (Grab It)

シーン解説と心理考察

キャメロンは I know it’s just community theater, but と先に前置きを置いてから、初日公演はワクワクするものだと切り出します。just には「たかが」という響きがあり、規模の小さな劇団だとわかっていることを先に認めたうえで、それでも期待は大きいと言っている形です。

ミッチェルは Yes と受け止めたあと、the cream of society と来場者を持ち上げる言葉を置きます。続く finest と decked out in も、格式の高い言葉が重なります。その流れの最後に、気軽な履物の flip-flops が来る落差が、この一言の中心にあります。上流社会、最上、盛装という言葉の並びと、ビーチサンダルの組み合わせで、冗談になっています。

decked out in は、もともと華やかな装いを表す言い方です。そのため flip-flops と並べると、言葉と履物とがかみ合わない不一致が生まれます。キャメロンの素直な期待と、ミッチェルの茶化すような返しとの対比が、小さな温度差を生んでいます。二人の間で、同じ公演への向き合い方が少し違って見えるのも見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

クリスマスツリーに、オーナメントやモールを余すところなく掛けていく様子を思い浮かべてみましょう。枝のすみずみまで飾りで埋まったツリーの姿が、decked out in の絵です。人の服にも、部屋にも、同じ動きが当てはまります。

ミッチェルの一言は、この絵を逆手に取った使い方でした。ツリーのように全身を飾り立てた姿を連想させる言葉を使いながら、足元に置いたのはビーチサンダルです。飾り立てる言葉の勢いと、気軽な履物との差が、そのまま笑いの仕掛けになっています。

言葉の勢いを借りて、あえて釣り合わないものを後ろに置く。こうして並べて覚えておくと、decked out in の「飾り立てる」という芯が、すっと思い出せます。

例文で覚える「decked out in」

decked out in を、3つの例文で確認していきましょう。飾りつけの場面でも、人の装いの場面でも、in のあとに置く内容を変えるだけで使えます。

The whole street was decked out in red and gold for the festival.
(祭りのために、通り全体が赤と金で飾られていた。)
祭りの飾りつけを説明する日常の場面です。主語が street のように場所でも、in のあとに色を置くだけで、飾りの様子が伝わります。

The lobby was decked out in balloons and banners for the company’s anniversary party.
(ロビーは、会社の記念パーティーのために、風船と横断幕で飾り立てられていた。)
社内行事の様子を話すビジネスの場面です。balloons and banners のように具体的な飾りを並べると、華やかさが目に浮かびます。

A: Did you see the guests at the wedding?
B: Yes, everyone was decked out in bright colors.
(A:結婚式のお客さん、見た?)
(B:うん、みんな明るい色でめかし込んでたね。)
結婚式の感想を友人と言い合う、往復の会話です。everyone を主語にすると、全員の装いが華やかだった印象をまとめて伝えられます。

あわせて覚えたい関連表現

dressed to the nines
(めいっぱいおしゃれをして)
dressed to the nines は、人の服装について、最高のおしゃれをしている様子を表します。decked out in は、服装のほかに、場所や物の飾りつけにも使える点が違いです。

all dressed up
(正装して、おしゃれして)
all dressed up は、いつもより改まった服装をしていることを広く言う表現です。decked out in は、何で飾っているかを in のあとに具体的に置く形になっています。

decked out with
(〜が備わっている、〜で飾られている)
decked out with は、with のあとに飾りや設備を置いて、それらが備わっている様子を表します。decked out in と同じく deck out の受け身で、後ろに置く前置詞が変わる形です。

Note|be decked out in の形と、deck out の動かし方

decked out in は、形の変え方を知ると使える場面が広がります。人を主語にする形と、飾る側を主語にする形を、順に整理します。

基本の形は、be decked out in + 服・色・飾り です。She was decked out in a sequined gown. のように、人を主語にして、身に着けているものを in のあとに置きます。主語を場所にすれば、The hall was decked out in lights. のように、飾りの様子を述べる文になります。どちらも、飾られているという状態を述べる形です。

飾る側を主語にしたいときは、deck out を能動で使います。They decked out the living room with lights. のように、deck out + 物 + with + 飾り と並べて、誰が何で飾ったかを言えます。自分を飾る場合は、She decked herself out in a red dress. のように、herself を挟んで in を続けます。受け身では状態、能動では飾る動作を言い分けられるのが、deck out の使い道です。

今回の台詞は、前者の受け身の形に、the cream of society が主語として付いたものでした。あとに続く in の位置に、their finest flip-flops が入っています。形は盛装の言い方そのままで、中身だけが気軽な履物という入れ替えが、台詞の仕掛けになっています。

in の後ろに何を置くかで、表情ががらりと変わります。置き場所を意識すると、同じ形が真顔にも冗談にもなります。

まとめ|気取った言葉と、気軽な足元の落差

decked out in は、服や飾りをふんだんに身に着けて、華やかに装っている様子を表す言い方です。in のあとに何で飾っているかを置き、人にも場所や物にも使えます。

受け身の be decked out in なら状態を、能動の deck out … with なら飾る動作を言い分けられます。飾りつけの説明でも、装いの感想でも、組み立ては同じです。主語を入れ替え、in のあとの中身を替えるだけで、場面に合わせた文が作れます。

ミッチェルの一言では、格式の高い言葉をいくつも並べたあとに、ビーチサンダルが置かれていました。気取った言い方の勢いを、足元の気軽さでひっくり返すところに、この場面のおかしみがあります。

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