「So maybe your mom’s way isn’t always the best way.」に見る、頼られたい父と子どもたちの、問題の片づけ方をめぐる英語表現|『モダンファミリー』S04E13で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「So maybe your mom's way isn't always the best way.」に見る、頼られたい父と子どもたちの、問題の片づけ方をめぐる英語表現|『モダンファミリー』S04E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン4第13話では、困りごとを抱えた子どもたちが口々に母を呼び、留守番中のフィルが「自分がいる」と名乗り出ます。母の強気なやり方か、父の穏やかなやり方か、という問題の片づけ方がこのコラムのテーマです。

助けを申し出る言い方から、別のやり方を提案する言い方、裏目に出たときの言い方まで、親子の会話の流れに沿って順に見ていきます。

目次

「I can help」と「I’m right here」で名乗り出る

子どもたちは家に帰るなり、母を探します。

Alex: Mom!
(ママ!)

Phil: She’s out.
(出かけてるよ。)

Alex: Why is she always gone when we need an adult?
(なんで大人が必要なときに限っていないわけ?)

Phil: I can help.
(俺が力になれるぞ。)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

アレックスの when we need an adult は「大人の手が必要なときに」という意味で、目の前にいる父が数に入っていないことが分かります。フィルの I can help. は「力になれるよ」と短く申し出る一言で、Can I help? と尋ねるより一歩前に出た響きがあります。続いてヘイリーも母を探します。

Haley: Mom, where are you?
(ママ、どこ?)

Phil: Out.
(出かけてる。)

Alex: It’s just the three of us.
(私たち3人だけってことね。)

Phil: Four.
(4人だ。)

Haley: I need her.
(ママじゃなきゃダメなんだけど。)

Luke: Rats.
(ちぇっ。)

Haley: I know, right?
(だよね。)

Phil: Guys, I’m right here.
(おい、俺はここにいるぞ。)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

アレックスが「3人だけ」と数えると、フィルが「4人」と訂正します。I’m right here. の right は「まさに」の強調で、「ここにいるじゃないか」と存在を思い出させる言い方です。I know, right? は「だよね」と相手に強く同意する口語の相づちで、きょうだいの間で話がまとまっていくほど、父の居場所がなくなっていくのがおかしみを生んでいます。

Rats. は落胆を表す間投詞で、「ちぇっ」「しまった」くらいの軽い言葉です。フィルの申し出が何度も素通りされる流れが、この後の家族会議への前置きになっています。

「She gets results」と「the best way」で、やり方を比べる

引き下がりかける子どもたちを止めて、フィルは家族会議を開きます。

Phil: No, no, no, no, no, no, no.
(だめだめだめ。)

Phil: Family meeting.
(家族会議だ。)

Phil: Everybody grab some ‘za.
(みんなピザを取れ。)

Phil: We’re gonna talk about this.
(このことを話し合うぞ。)

Phil: Listen, I know you guys like to go to mom because she’s Mr. tough guy problem-solver.
(いいか、お前たちがママのところに行きたがるのは分かってる。ママは強気な問題解決役だからな。)

Alex: She gets results.
(ママは結果を出すもん。)

Phil: Yeah, she does.
(ああ、出すな。)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

problem-solver は「問題を解決する人」、get results は「結果を出す」という意味で、仕事の場面でも人の評価に使われることが多い組み合わせです。フィルはこれを認めたうえで、店ともめた件を例に出し、こう続けます。

Phil: You know why? ‘Cause your mom’s little blow-up got us banned from Scardino’s for life.
(なぜだか分かるか? ママがちょっとキレたせいで、スカルディーノズに一生出入り禁止になったからだ。)

Phil: So maybe your mom’s way isn’t always the best way.
(だから、ママのやり方がいつも一番とは限らないんじゃないか。)

Phil: Now why don’t you guys tell me what’s going on?
(さあ、何があったのか話してくれないか?)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

blow-up は「かっとなること」「爆発」です。~ isn’t always the best way は「いつも一番いいやり方とは限らない」で、maybe を前に置くことで決めつけを避けた提案の形になります。Why don’t you ~? は「〜したらどう?」の誘いで、ここでは「話してごらん」と聞き役を申し出る言葉です。相談を聞いたあと、フィルは選択肢を示します。

Phil: Now what are you guys gonna do? You gonna have your mom go around and yell at all these people and burn a bunch of bridges? Or are you gonna talk to your Reubens, your Karens, your lemon lady, tell ‘em how you feel, appeal to their human side? The choice is pretty simple, huh?
(さあ、どうする? ママにあちこち回って相手を怒鳴りつけてもらって、関係を全部ぶち壊すか? それとも、お前たちのルーベンやカレン、レモンのおばさんと話して、自分の気持ちを伝えて、人間らしい心に訴えるか? 答えは簡単だろ?)

Haley: So she’s out all day?
(で、ママは一日中いないの?)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

burn bridges は「橋を焼き払う」から「後戻りできないほど関係を壊す」という意味の言い回しです。対する appeal to someone’s human side は「相手の人間らしい心に訴える」で、2つの道を A or B の形で並べ、The choice is pretty simple と結論を促す話し方と言えます。熱弁のあとにヘイリーが母の帰りだけを尋ねるところで、説得が届いていない様子が分かります。

「tried to fix」と「ruined」で、裏目に出たことを言う

後の場面で、フィルはその日を going around solving everyone’s problems(みんなの問題を解決して回る)一日だったと振り返ります。では、子どもたちはどう受け止めたのか。家族がそろった場で、ルークの姿がないことが話題になり、クレアがフィルに声をかけます。

Claire: Phil.
(フィル。)

Phil: He was feeling a little under the weather.
(あいつ、ちょっと具合が悪くてさ。)

Phil: I let him stay home.
(家にいさせたんだ。)

Alex: Or is he just too embarrassed to leave the house?
(それとも、恥ずかしくて家から出られないだけじゃない?)

Claire: Why would he be embarrassed?
(どうして恥ずかしいの?)

Haley: Because dad tried to fix all our problems, and instead, ruined all our lives.
(パパがうちらの問題を全部解決しようとして、逆にうちらの人生を全部台無しにしたから。)

Alex: Nightmare.
(悪夢だよ。)

Modern Family Season4 Episode13 (Fulgencio)

under the weather は「体調がすぐれない」という意味の言い回しで、フィルはルークが来ていない理由をこう説明します。アレックスの too ~ to … は「〜すぎて…できない」の形で、別の理由を持ち出す返しです。

ヘイリーの一文は tried to fix ~, and instead, ruined ~ という組み立てです。try to ~ は「〜しようとした」で、実際にはうまくいかなかった含みを持ちやすく、instead が「その代わりに」と逆の結果をつなぎます。fix と ruin という正反対の動詞を並べることで、張り切った解決が裏目に出たことが一息で伝わります。all our lives と言い切るあたりは大げさな言い回しで、アレックスが Nightmare. と一語で重ねる息の合い方も見どころです。

まとめ|頼る言葉と、やり方を比べる言葉

I can help や I’m right here で名乗り出て、isn’t always the best way でやり方を比べ、burn bridges と appeal to their human side で道を示す。tried to fix ~, and instead, ruined ~ は、善意が裏目に出たことを伝える形です。

張り切る父と冷静な子どもたちのやりとりを観ながら、問題の片づけ方をめぐる英語に耳を澄ませてみましょう。

この回のほかのコラムやフレーズ記事では、リリーの口ぐせや、責任をめぐる2人の言い合いを取り上げています。

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