海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 エピソード21から、会議で動議を出し賛同者を募る英語を取り上げます。3か月ごとに開かれるルームメイト協定の会合を巡って、シェルドンとレナードの主張が真っ向からぶつかる場面が舞台です。
鍵になるのは、motion(動議)からsecond(賛同)、deniedまで連なる採決の語彙です。weigh inやbring upなど、話し合いの場で役立つ表現もあわせて見ていきましょう。
「weigh in」意見を述べる権利を盾に取る
発端は、シェルドンの念押しです。明日は四半期ごとのルームメイト協定の会合だと告げられたレナードは、3か月ごとの会合は要らないと言い返します。
シェルドンはそれこそ会合でbring upする(議題として持ち出す)類いの話だと切り返します。
Leonard: This meeting is a waste of time. Whether we make the switch from Post Raisin Bran to Kellogg’s Raisin Bran should not require parliamentary procedure.
(この会合は時間の無駄だよ。ポストのレーズンブランからケロッグのレーズンブランに切り替えるかどうかに、議事手続きなんて要らないはずだ。)Sheldon: You realize one of them has sugar on the raisins.
(片方はレーズンに砂糖がかかってるって分かってるかい。)Leonard: You’re the only one who eats them.
(それを食べてるのは君だけだろ。)Sheldon: And yet you get to weigh in. Democracy, it’s pretty cool, isn’t it?
(それでも君には意見を述べる権利がある。民主主義って、なかなかいいものだろう?)TBBT Season9 Episode21
parliamentary procedureは「議事手続き」。会議の進め方を定めた決まりごとを指す、格式ばった言葉です。
weigh inは「議論に加わって意見を述べる」。自分は食べないシリアルにも一票を投じられる、という理屈で民主主義まで持ち出すのが面白いところです。
それでも行かないと言い張るレナードは、you can’t make me(強制はできない)と突っぱねます。make+人+動詞の原形で「人に無理やり〜させる」という形です。
対するシェルドンのwe’ll just see about that(それはどうかな)は、含みを残した切り返しの定番と言えます。
「The motion is denied」動議から否決までの一連の型
押し問答の末、シェルドンは、望まないなら会合は開かなくてもいいと一歩引いてみせてから、話を採決の手続きへ持ち込みます。
Sheldon: Of course, it will require a vote. Unfortunately, my official gavel is in my bedroom, but luckily, I have my travel gavel.
(もちろん、それには採決が必要だ。あいにく公式の小槌は僕の寝室にあるけど、幸い携帯用の小槌があるんでね。)Leonard: You’re being ridiculous.
(ばかげてるよ。)Sheldon: There’s a motion on the floor, I’m ridiculous. Do we have a second? Hmm? Hmm? There is no second. The motion is denied. Next time, make sure you have the votes first.
(「僕はばかげている」という動議が出された。賛同者は? ん? ん? 賛同者なし。動議は否決。次は先に票を固めておくことだね。)TBBT Season9 Episode21
a motion on the floorは「審議にかけられている動議」。英語圏の会議では、出席者がmotion(動議)を出し、別の出席者がsecond(賛同)して初めて審議に進む、という進め方が広く知られています。
ただし細かな運用は団体ごとに異なるとされます。Do we have a second?(賛同者はいますか)で誰も応じなければ動議は流れ、The motion is denied.(動議は否決)と宣言される、という一連の型として押さえるのがよさそうです。
have the votesは「可決に必要な票を確保している」。本来は複数人で行う採決を、レナードの「ばかげてる」というぼやきを動議に仕立てて一人で完結させる誇張が、この場面の笑いどころです。
「we made a deal」取り決めを理由に側につく
仲裁を頼まれたペニーは、それでも会合には出ると告げます。レナードの期待とは違う答えです。
Leonard: Why are you taking his side?
(どうして彼の側につくんだよ?)Penny: Because it’s important to him, and when we signed the roommate agreement, we made a deal.
(本人にとって大事なことだし、ルームメイト協定に署名したとき、私たちは取り決めをしたんだから。)TBBT Season9 Episode21
make a dealは「取り決めを交わす」。deal(取引)という語のとおり、一度約束した以上は守る、という筋の通し方が伝わってきます。
本人にとって大事かどうかと、交わした約束を理由に挙げる答えから、dealという一語の重みが分かります。
まとめ|動議と賛同を巡る英語
今回は、motion / second / deniedという採決の一連の語彙を中心に、bring up、weigh in、have the votes、make a dealまでを見てきました。手続きの型ごと覚えておくと、英語の会議で交わされるやりとりの流れがつかみやすくなります。
次回も『ビッグバン★セオリー』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


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