海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は、『ビッグバン★セオリー』シーズン9 エピソード21から、人を介して自分の思いどおりに事を運ぶ英語を取り上げます。ルームメイト協定の会合を巡る言い争いの裏で、誰が誰の側につき、誰が誰を動かしていたのかが少しずつ明るみに出ていきます。
鍵になるのは、3つの場面で形を変えて繰り返されるget one’s wayです。stick up forやtake someone’s sideなど、味方を巡る表現とあわせて見ていきましょう。
「always getting his way」うんざりの理由
なぜシェルドンとぶつかるのかとペニーに問われたレナードは、たまっていた不満を口にします。
Leonard: Because I am tired of him always getting his way. We don’t need a stupid meeting.
(いつも彼の思いどおりになるのにうんざりしてるからだよ。ばかげた会合なんて要らない。)TBBT Season9 Episode21
get one’s wayは「自分の思いどおりにする・我を通す」。always getting his wayと進行形にalwaysを重ねると、いつもいつも我を通してばかり、という非難めいた響きになります。
be tired ofは「〜にうんざりしている」。疲れを表すtiredが、of以下への飽き飽きした気持ちを示す形です。
「stick up for」と「couldn’t care less」味方の真意
後の場面で、レナードは言い争いの際に側についてくれたエイミーへ礼を伝えます。ところが返ってきたのは、思いがけない一言です。
Leonard: Anyway, Amy, thank you for sticking up for me.
(とにかく、エイミー、僕をかばってくれてありがとう。)Amy: Oh, I honestly couldn’t care less.
(ああ、正直どうでもよかったわ。)Leonard: Sorry?
(え?)Amy: Well, I just took your side ‘cause sometimes I get annoyed at how close Sheldon and Penny are.
(ただあなたの側についただけよ。シェルドンとペニーがあんまり近いから、時々苛立つの。)Leonard: Well, they argue all the time. They aren’t that close.
(でも二人はいつも言い合ってるよ。そんなに近くはないさ。)TBBT Season9 Episode21
stick up forは「〜をかばう・擁護する」。言い合いの場で誰かの肩を持つ振る舞いを指します。
couldn’t care lessは直訳すると「これ以上少なく気にかけることはできない」、つまり「まったく気にしていない」。口語ではcould care lessという形も聞かれるとされますが、台本では否定形で使われています。
take someone’s sideは「〜の側につく」。かばった動機が本人への肩入れではなかった、という種明かしに使われているのが面白いところです。
「so she can get her way」もう一人の思いどおり
エイミーはさらに、動揺した彼をいつも慰めているのは誰か、具合が悪いとき薬を飲ませられる唯一の人物は誰かと、答えの分かっている問いを重ねてレナードに認めさせていきます。
そのうえで、ペニーが自分の思いどおりを通し、かつレナードと争わずに済むように、シェルドンに協定へ項目を足させているのだと明かします。ここに出てくるのがso she can get her way(思いどおりを通せるように)という言い回しと、have+人+動詞の原形(人に〜させる・してもらう)の使役の形です。
この話を聞いたレナードは、ペニーの部屋で本人に切り出します。
Leonard: You know, you don’t need to use Sheldon to get your way with me in a dumb roommate agreement.
(あのさ、ばかげたルームメイト協定で僕に思いどおりを通すのに、シェルドンを使う必要はないんだよ。)Penny: Where’d you get that from?
(どこでそんな話を聞いたの?)Leonard: From Amy.
(エイミーからだよ。)Penny: Ugh. Amy, why did you tell him that?
(もう。エイミー、どうして彼に話したのよ?)Amy: Because you were defending Sheldon like you always do.
(あなたがいつものようにシェルドンをかばっていたからよ。)TBBT Season9 Episode21
get your way with meは「僕を相手に思いどおりを通す」。序盤・中盤・終盤で、get one’s wayが立場を変えて3回響き合う構成が見て取れます。
Where’d you get that from?は、情報の出どころを問う口語表現です。詰め寄られたペニーが、まず話の出どころを確かめるのが人間らしいところと言えます。
defendは「守る・かばう」。stick up forより硬めの語で、いつものようにかばっていた、とエイミーが動機を説明する場面です。
まとめ|思いどおりを巡る英語
今回は、get one’s wayを軸に、be tired of、stick up for、take someone’s side、couldn’t care less、have+人+動詞の原形まで、思いどおりを巡る表現を見てきました。同じ言い回しが立場を変えて繰り返されるのを追うと、覚えた表現が記憶に残りやすくなります。
誰が誰を動かしているのかという視点で見返すと、聞き慣れた場面にも新しい発見が見えてきます。
同じエピソードのやりとりは、フレーズ記事やエピソードまとめ記事からもたどれます。


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