「I think you mean you couldn’t care less」に見る、could care less と couldn’t care less の違いと、言葉づかいを正す言い方|『モダンファミリー』S02E11で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I think you mean you couldn't care less」に見る、could care less と couldn't care less の違いと、言葉づかいを正す言い方|『モダンファミリー』S02E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン2第11話では、新しく知り合った人への態度をめぐって、キャメロンとミッチェルが言い合いになります。その最中にも、ミッチェルはキャメロンの言葉づかいを正さずにはいられません。

「どうでもいい」を表す could care less と couldn’t care less は、学習者が迷いやすい組み合わせです。今回は2人の言い合いから、この2つの違いと、相手の言い方を訂正するときの英語表現を見ていきます。

目次

but yet と could care less、ミッチェルが気にする言葉づかい

キャメロンは、新しく知り合った人をミッチェルがすぐに遠ざけてしまうと指摘します。その例として挙げたのが、レイチェルという人物です。

Mitchell: I do not.
(そんなことないよ。)

Cameron: Oh, really? What about “But yet” Rachel?
(へえ、そう?じゃあ「but yet」のレイチェルは?)

Mitchell: I’d love to go, but yet I don’t feel like parking.
(「行きたいのは山々なんだけど、でもしかし、車を停める気になれないの」。)

Mitchell: It’s either “but” or “yet,” not both.
(「but」か「yet」のどっちかで、両方じゃないんだよ。)

Modern Family Season2 Episode11 (Slow Down Your Neighbors)

ミッチェルはレイチェルの言葉を再現したうえで、but と yet を重ねる言い方が気になっていたことを明かします。どちらも「しかし」を表す接続詞なので、重ねると同じ意味が二度続く形になります。実際の会話では but yet と言う人もいますが、冗長だと感じる人もいます。It’s either A or B, not both. は「AかBのどちらかで、両方ではない」と、二者択一をはっきりさせるときに使える構文です。

その後もしばらく言い合いが続き、キャメロンはこう返します。

Cameron: Okay, fine.
(はいはい、分かったよ。)

Cameron: Keep judging.
(そうやって人を品定めしてれば。)

Cameron: Don’t let anyone in.
(誰も寄せつけなきゃいいさ。)

Cameron: I could care less.
(僕はどうだっていいけどね。)

Mitchell: I think you mean you couldn’t care less because if you could care less, it means you care a little bit.
(君が言いたいのは couldn’t care less だと思うよ。could care less だと、少しは気にしてるって意味になるから。)

Modern Family Season2 Episode11 (Slow Down Your Neighbors)

couldn’t care less は直訳すると「これ以上気にしないことはできない」です。気にかける度合いがすでにゼロで、それより下がりようがないという理屈から、「まったくどうでもいい」という意味になります。

一方の could care less は、字面どおりに読むと「もっと気にしないこともできる」、つまりまだ少しは気にしているという意味になります。ミッチェルの説明はこの理屈に沿ったものです。ただし、アメリカの日常会話では could care less も couldn’t care less と同じ「どうでもいい」の意味で使われることがあり、論理的におかしいと指摘されることがある言い方でもあります。

表現 字面の意味 会話での使われ方
I couldn’t care less. これ以上気にしないことはできない まったくどうでもいい
I could care less. もっと気にしないこともできる 同じ意味で使われることがあるが、指摘されることも

学習者が自分で使うなら、意味がはっきり伝わる I couldn’t care less. を選んでおくと安心です。

literally への口出しと、言葉の誤りを正す言い方

キャメロンの続く一言にも、ミッチェルは口を挟みます。

Cameron: If I stay here one more minute, my head is literally gonna explode.
(あと1分でもここにいたら、頭が文字どおり爆発しちゃうわ!)

Mitchell: I hope not, because if you mean literally
(そうならないといいけど。だって、文字どおりって言うなら……)

Cameron: I don’t feel safe in my own home!
(自分の家なのに安心できない!)

Modern Family Season2 Episode11 (Slow Down Your Neighbors)

literally の本来の意味は「文字どおりに、比喩ではなく」です。ところが口語では、literally を「本当に、まさに」という強調語として、比喩の文に添えて使うことがあります。たとえば I literally died laughing.(本当に死ぬほど笑った)のように、実際には起きていないことを強めるための使い方です。キャメロンの「頭が爆発する」もこの強調の用法で、ミッチェルは本来の意味に照らして口を挟もうとしています。この強調の用法も、言葉づかいに厳しい人からは指摘されることがある使い方です。

ミッチェルの訂正で使われた I think you mean ~ は、相手の言葉の誤りを正すときの定番の言い方です。「〜のことを言いたいんだと思うよ」と、相手の意図を代わりに言い直す形なので、That’s wrong. のように真っ向から否定するよりも角が立ちにくくなります。

  • A: Let’s meet on Tuesday the 15th.
    (15日の火曜日に会おう。)
  • B: I think you mean Wednesday. The 15th is a Wednesday.
    (水曜日のことだと思うよ。15日は水曜日だから。)

もっとも、この場面ではどれだけやわらかい言い方でも、タイミングが悪ければ逆効果になることがうかがえます。言い合いの最中に言葉づかいを直されたキャメロンは、I don’t feel safe in my own home! と言い返しています。訂正の表現そのものよりも、いつ使うかが大切だと分かる場面です。

Keep judging. や Don’t let anyone in. のように、相手の行動をそのまま命令形で返す言い方も、皮肉まじりに突き放すときの形として覚えておけます。

まとめ|「どうでもいい」と言葉づかいの訂正

couldn’t care less は「まったくどうでもいい」、could care less は同じ意味で使われる一方で指摘されることもある表現です。literally の強調用法や I think you mean ~ とあわせて、言葉にこだわる会話の流れが見えてきます。

『モダンファミリー』を観ながら、2人の言い合いに出てくる英語にも耳を傾けてみると発見があります。

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