海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン4 第7話に登場する、FBI捜査官がハワードの友人たちを一人ずつ訪ねて話を聞く場面の質問の言い回しです。ラージ、レナード、シェルドンの3人が、同じ捜査官から似た形の質問を繰り返し受ける様子には、聴取という場面ならではのかしこまった英語の型が見えてきます。
普段の会話にはあまり出てこない、少し硬い聞き方の型を押さえておきましょう。
面接の切り出しと、断定を避けて尋ねる言い方
FBI捜査官のPageは、ハワードの友人たちを訪ねるたびに、同じ切り出し方から入ります。ラージの自宅でも、シェルドンの住むアパートでも、まず身分を名乗り、次に質問の対象を明示してから本題に入っています。
Page: I just want to ask you a few questions about Howard Wolowitz.
(ハワード・ウォロウィッツさんについて、いくつか質問させてください。)TBBT Season4 Episode7 (The Apology Insufficiency)
I just want to ask you a few questions about ~. は、聞きたい対象や話題をあらかじめ示してから質問に入る前置きの型です。いきなり本題を切り出すのではなく、この一言をはさむことで、これから何について聞かれるのかを先に伝えています。
ラージへの聴取では、もう一つの型が登場します。断定を避けながら、相手の知る範囲だけを尋ねる聞き方です。
Page: I’m sure you are. Now, to your knowledge, has Mr. Wolowitz ever committed a crime?
(もちろんそうでしょう。では、あなたの知る限りで、ウォロウィッツさんが何か罪を犯したことはありますか。)TBBT Season4 Episode7 (The Apology Insufficiency)
to your knowledge を挟むことで、「あなたが知っている範囲では」と質問の射程をあらかじめ限定し、断定的な答えを求めない形になっています。同じ聴取の中では、ウォロウィッツの海外との接点を尋ねる場面でも同じ前置きが使われており、事実確認を求める場面で繰り返される型であることが見えてきます。
characterize A as B の形で、人物像を尋ねる言い方
3人のうち2人の聴取に登場するのが、characterize A as B の形です。レナードへの聴取では、まず関係性そのものを尋ねる質問として使われています。
Page: Right. Now, how would you characterize your relationship with Mr. Wolowitz?
(では、ウォロウィッツさんとの関係を、どのように言い表しますか。)TBBT Season4 Episode7 (The Apology Insufficiency)
How would you characterize ~? は「~をどう言い表すか」と、相手に説明や評価を促す聞き方です。Yesかnoかでは答えられない、開かれた質問の型になっています。
同じ形は、シェルドンへの聴取でも人物評価を引き出す質問として使われています。
Page: Thank you. Would you characterize him as responsible?
(ありがとうございます。彼を責任感のある人だと言えますか。)TBBT Season4 Episode7 (The Apology Insufficiency)
Would you characterize him as responsible? のように、characterize A as B の形にすると、A(対象)をB(評価語)で言い表せるかどうかを尋ねる質問になります。同じ聴取の中では、ウォロウィッツが加入している団体の心当たりを尋ねる質問も出てきており、いずれも相手の記憶や印象の範囲で答えてよいという前提が共有されている点が読み取れます。
まとめ|聴取の場面に見る、かしこまった質問の型
I just want to ask you a few questions about ~、to your knowledge、How would you characterize ~?、Would you characterize ~ as ~?。断定を避けて人物像を尋ねる、かしこまった聞き方の型が表れています。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事でも、この回の英語表現を扱っています。


コメント