「僕のサンドイッチ、食べた?」を英語で遠回しに聞くには?|『モダンファミリー』S10E05で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「僕のサンドイッチ、食べた?」を英語で遠回しに聞くには?|『モダンファミリー』S10E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン10第5話では、ジェイが名前を書いて冷蔵庫に入れておいたサンドイッチが、いつの間にかなくなります。ジェイは家族の様子をうかがいながら、その行方を探ろうとします。

「食べたでしょ」と決めつけると角が立ちますが、黙っているのも落ち着きません。責めずに探りを入れる言い方から、あきれる側の返し、最後の白状まで、順に見ていきます。

目次

「You didn’t happen to ~, did you?」で、責めずに探る

サンドイッチがないと気づいたジェイは、誰が取ったのかと声を上げます。その後、何か食べているヘイリーを見かけて、こう声をかけます。

Jay: Huh.
(ほう。)
Jay: Eating, are we? You didn’t happen to grab an Italian hero out of the fridge, did you?
(食ってるのか? まさか冷蔵庫からイタリアン・ヒーローを取ったりしてないよな?)
Modern Family Season10 Episode5 (Good Grief)

Eating, are we? は「おや、食べているのかい?」と、相手の様子をそのまま言葉にして話を切り出す言い方です。主語の we を使うのは、からかい半分に相手の行動を指摘するときの口語的な形です。

続く You didn’t happen to ~, did you? が、この場面の中心になる型です。否定文に did you? の付加疑問を付けると、「まさか〜してないよね?」と、相手が否定しやすい形で尋ねることになります。そこに happen to(たまたま〜する)を加えることで、「わざとではなく、たまたまでいいから」と逃げ道を残した聞き方になります。

ヘイリーの答えは Nope で、No をくだけて言う形です。相手を責める言葉を一つも使わずに、知りたいことだけはしっかり聞いている点が、このジェイの一言の特徴です。日常でも You didn’t happen to see my keys, did you?(もしかして、私の鍵を見かけてないよね?)のように、物の行方を尋ねるときに使えます。

「Are you buttering me up?」で、急な優しさを疑う

別の場面で、クレアとミッチェルがジェイに改まって気持ちを伝えます。ところが、それを聞いたジェイの返事はこうです。

Jay: Are you buttering me up ‘cause you ate my sandwich?
(俺のサンドイッチを食ったから、ご機嫌取りしてるのか?)
Claire: Oh!
(もう!)
Mitchell: What is wrong with you?
(どうかしてるよ。)
Claire: Seriously.
(ほんとに。)
Modern Family Season10 Episode5 (Good Grief)

butter someone up は「〜におべっかを使う、ご機嫌を取る」という句動詞です。パンにバターを塗るように、相手に甘い言葉を重ねる様子にたとえた言い方と説明されることが多い表現です。Are you buttering me up? と進行形で聞くと、「今まさにご機嫌取りをしているのか?」と、相手の急な優しさに下心を疑う言い方になります。

ジェイはさらに ‘cause you ate my sandwich? と理由まで付けて、疑いを具体的にしています。’cause は because の口語形です。改まった言葉をかけた側からすれば心外な返しで、ミッチェルの What is wrong with you?(どうかしてるよ)、クレアの Seriously.(ほんとに)という短いあきれ顔の一言が続きます。

What is wrong with you? は直訳すると「どこがおかしいの?」ですが、ここでは相手の言動に驚き、たしなめるときの決まった言い方として使われています。強い響きがあるため、親しい間柄で使うのが自然です。

「What is this obsession with ~?」と「Also, I ate ~」で、あきれと白状

クレアはそのまま、ジェイのこだわりそのものを問いただします。

Claire: What is this obsession with a sandwich?
(なんなの、そのサンドイッチへのこだわり?)
Jay: I waited in line!
(並んだんだぞ!)
Jay: I was thinking about it for months!
(何か月もずっと考えてたんだ!)
Modern Family Season10 Episode5 (Good Grief)

What is this obsession with ~? は「〜へのその執着は何なの?」と、相手のこだわりにあきれるときの言い方です。obsession は「とりつかれたような強い関心」を表す名詞で、this を付けることで「今目の前にあるこだわり」を指しています。言われた側のジェイは、I waited in line! と I was thinking about it for months! を続け、手に入れるまでの手間と思い入れを理由として挙げています。

そして最後に、サンドイッチを食べたのが誰だったかが、本人の口から明かされます。

Lily: Also, I ate Grandpa’s sandwich.
(それと、おじいちゃんのサンドイッチ、食べたよ。)
Modern Family Season10 Episode5 (Good Grief)

Also は「それから、ついでに」と話を付け足す副詞です。白状の前に置くと、大事な事実を「ついでのひとこと」のように差し出す言い方になります。ジェイがヘイリーやクレアたちに探りを入れていたあいだ、答えは別のところにあったことになります。打ち明けにくいことを軽く伝えたいときは、Also, I forgot to tell you ~(それと、言い忘れてたけど〜)のように前置きを足す形もあります。

まとめ|探る・疑う・白状する英語

You didn’t happen to ~, did you? で責めずに探り、Are you buttering me up? で急な優しさを疑い、What is this obsession with ~? であきれ、Also, I ate ~ で白状する流れを見てきました。物の行方ひとつにも、さまざまな言い方があります。

次回も『モダンファミリー』の家族のやりとりから、英語を一緒に学んでいきましょう。

同じ回のほかのコラムでは、ハロウィンの仮装をめぐる英語や、サンドイッチの呼び名の文化も取り上げています。

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