「get an earful」の意味と使い方|『モダンファミリー』S10E05で学ぶ英会話

「get an earful」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

つらい知らせのあとで、深刻な空気を少しずらすような一言が口をついて出る場面があります。

そんな場面で飛び出した「get an earful」を、『モダンファミリー』シーズン10第5話の前半、祖母ディーディーの死が告げられた直後にアレックスが神様について口にする一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「get an earful」の意味とニュアンス

get an earful
意味:(怒り・不満・文句を)さんざん聞かされる、たっぷり小言を食らう

get an earfulは、相手の怒りや不満、小言を長々と聞かされる側に立つときの言い方です。earfulはear(耳)に「〜いっぱい」を表す-fulが付いた名詞で、耳いっぱいに入ってくる量を表します。文句や小言が耳に注ぎ込まれ続けるイメージが、そのまま意味になっています。

動詞のgetは「受け取る」という意味なので、主語になるのは文句を言われる側です。同じ出来事を文句を言う側から表すとgive someone an earfulになり、getとgiveで言い手と聞き手の立場が入れ替わります。文句を言った相手はfrom、文句の話題はaboutで続けられるので、get an earful from my boss about the reportのように、誰から何について言われたのかまで一文に収まります。

earfulは一回分の量を数える名詞なので、ひとこと注意された程度ではなく、まとまった量の文句や小言を聞かされたときに合います。聞かされた回数や時間の長さよりも、耳がいっぱいになるほどの量を前に出したいときに選ぶ表現です。日本語に置き換えるときは「小言を食らう」「さんざん文句を言われる」のように、量の多さと受け身の立場の両方が出る言い方が合います。

【ここがポイント!】

  • 「get an earful」の核は、耳いっぱいになるほどの量の文句や小言を受け取る側に立つこと
  • 文句を言う側から見るとgive someone an earfulになり、getとgiveで立場が入れ替わる
  • 文句の相手はfrom、話題はaboutで添えると、誰に何を言われたのかまで伝えられる

『モダンファミリー』S10E05のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

母の死を告げる一言のあと、ヘイリーが「おばあちゃんがいなくなっちゃったなんて、信じられない」と言葉を落とします。続いてアレックスが、神様について「これからたっぷり文句を聞かされるはめになる」と言い切ります。get an earfulの主語は神様で、文句を聞かされる側に置かれています。

— My mom’s dead.
(母が死んだ。)

Haley: I can’t believe Nana’s gone.
(おばあちゃんがいなくなっちゃったなんて、信じられない。)

Alex: If God really is an old white guy, he’s about to get an earful.
(もし神様が本当に年配の白人男性なら、これからたっぷり文句を聞かされるはめになるわよ。)

— Oh, my God, Claire.
(ああ、そんな、クレア。)

Modern Family Season10 Episode5 (Good Grief)

シーン解説と心理考察

ヘイリーの「信じられない」は、知らせをまだ現実として受け止めきれていない人の言葉です。それに対してアレックスは、悲しみをそのまま口にするのではなく、神様を文句の受け手に置いた皮肉めいた一言で応じています。誰が文句を言うのかは口にしないまま、神様が文句を聞かされる側に立つ形になっているのが、この一言の特徴です。

If God really isの部分は、神様がどんな存在なのかを仮定する条件で、話はそこから「もしそうなら、これから文句を聞くことになる」へ進みます。he’s about to get an earfulのbe about toは「いまにも〜しようとしている」という近い未来を表すので、文句がすぐにでも神様へ向かおうとしている切迫感が、この言い方にこもっています。未来に向けた言い方なので、文句はまだ言われていない段階で、これから向けられる状況を描いています。

やり取りの最後には、クレアの名前を呼ぶ声が入ります。アレックスの皮肉めいた一言のあとで、場面は母を亡くした家族のやり取りへ戻っていきます。皮肉と悲しみが同じ場面の中に並んでいる空気があります。ヘイリーが受け止めきれない気持ちをそのまま言葉にしたのに対し、アレックスは話の矛先を神様の側へ向けていて、同じ知らせへの二通りの反応が短いやり取りの中で対になっています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

earfulは「耳がいっぱいになった状態」と覚えましょう。コップ一杯でも一滴でもなく、耳の中に入りきらないほどの文句が注ぎ込まれる状態です。聞かされる量の多さが、そのまま単語の形に表れています。

アレックスの一言も、神様の耳に文句が注がれる絵として読めます。文句を受け取る側が主語なのでget、言う側が主語ならgive。受け取る側か渡す側かで動詞が変わると覚えておけば、場面を見たときにすぐ向きが読み取れます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「get an earful」

聞かされる側の立場を表すget an earfulを、家庭と店、そして会話形式の3つの場面で見てみます。

If you get home at 3 a.m., you’ll get an earful from your mother.
(午前3時に帰宅したら、お母さんからたっぷり小言を食らうよ。)
夜遅い帰宅への忠告をする場面です。fromのあとに言う側を置くと、誰から小言が来るのかがはっきりします。

The restaurant got an earful from customers about the long wait.
(そのレストランは、長い待ち時間について客からさんざん文句を言われた。)
店への苦情を振り返る場面です。主語が人ではなく店でも使え、aboutが苦情の中身を示しています。

A: Did you tell Dad about the dent in his car?
B: Yes, and I got an earful.
(A:お父さんに、車のへこみのこと話した?)
(B:うん、それでさんざん文句を言われたよ。)
家族への報告を済ませたあとの会話です。何を言われたかを書かなくても、earfulの一語で小言の量の多さが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

give someone an earful
((人に)さんざん文句を言う)
get an earfulの反対側にあたる言い方で、文句を言う側が主語になります。I gave him an earfulなら「彼にたっぷり文句を言った」となり、同じ出来事を言い手から表します。ほかにも、give someone an earful about ~ の形でaboutを添えれば、何について文句を言ったのかまで示せます。

chew someone out
((人を)きつく叱りつける)
こちらは叱る側の動作をそのまま述べる表現です。get an earfulが聞かされた量の多さに焦点を置くのに対し、chew someone outは叱りつける行為そのものに焦点があります。

read someone the riot act
((人に)厳しく注意する、雷を落とす)
言う側が厳しく言い渡す場面で使う表現です。get an earfulは叱責に限らず、不満や小言を含む幅広い文句を聞かされるときにも合います。

Note|getとgiveで入れ替わる、earfulの立場

同じ文句の出来事でも、誰の立場から話すかで英語の形が変わります。get an earfulはその典型で、動詞を入れ替えるだけで聞き手と言い手がひっくり返ります。

たとえば、妹が部屋の散らかりを注意してきた場面を考えます。I got an earful from my sister about my messy room.なら、部屋が散らかっていた本人が注意を受けた側の言い方になり、「妹から部屋のことでさんざん言われた」と訳せます。同じ出来事を妹の側から言うと、My sister gave me an earful about my messy room.になり、日本語では「妹が私に部屋のことでたっぷり文句を言ってきた」と、主語と動詞が入れ替わります。どちらも同じ量の文句を指しているので、誰を主語に話したいかだけで選べます。聞かされた側の話なら受け取る動詞、言った側の話なら渡す動詞という整理で、迷わず使い分けられます。日本語に訳すときも、聞かされた側なら「食らう」「言われる」、言った側なら「言ってやる」「ぶつける」と動詞が分かれます。

アレックスの一言では、文句を受け取る立場にいるのは神様で、he’s about to get an earfulと受け取る側の形で言われています。もし文句を言う側を主語にするなら、動詞をgiveに替えて言い表す形になります。

立場を入れ替えて言い直せるのが、この表現の使い勝手のよさです。

まとめ|神様に向けられた、たっぷりの文句

get an earfulは、怒りや不満、小言を耳いっぱいになるほど聞かされる側の表現です。受け取る側ならget、言う側ならgiveと動詞が入れ替わります。

誰から言われたかはfrom、何について言われたかはaboutで添えると、家庭の小言から店への苦情まで、聞かされた場面を一文で描けます。

アレックスが神様を文句の受け手に置いた一言には、悲しい知らせの直後でも皮肉が口をついて出る、この家族らしいやり取りの温度がありました。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「get an earful」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次