「It’s not that big a deal」と気持ちを引っ込めた相手に、何と返す?|『ビッグバン★セオリー』S11E05で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「It's not that big a deal」と気持ちを引っ込めた相手に、何と返す?|『ビッグバン★セオリー』S11E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第5話から、「大したことじゃない」と気持ちを引っ込めた相手への返し方を取り上げます。エイミーがハワードとの共同研究を始めたその日、帰りが遅いと不満をこぼすシェルドンに、ペニーが声をかけます。

ペニーの返事には、相手の気持ちを言葉にして認める表現がまとまって出てきます。同時に、その型がうまく働かない場面も描かれているのが、この回の面白いところです。

目次

「Does it frustrate you?」から「your feelings are valid」へ

レナードとペニーの部屋で、ペニーはシェルドンを夕食に誘いますが、シェルドンは断ります。

Penny: Sheldon, honey, if you want to join us for dinner, you’re more than welcome.
(シェルドン、ねえ、夕食に加わりたいなら大歓迎よ。)

Sheldon: No, thank you. I don’t think I’d be very good company tonight.
(いや、結構だ。今夜の僕は、一緒にいて楽しい相手にはなれそうにない。)

TBBT Season11 Episode05

good company は「一緒にいて楽しい相手」で、I wouldn’t be good company.は気分が乗らないことを理由に誘いを断るときに使われます。

何があったのかと尋ねられたシェルドンは、エイミーがハワードと組んでから家にいないとこぼします。ペニーはそこで、気持ちを言葉にして確かめていきます。

Penny: Does it frustrate you?
(イライラする?)

Sheldon: I-It does.
(す、する。)

Penny: I get that. You know, it’s okay to feel frustrated when things aren’t going your way.
(分かるよ。ねえ、思いどおりにいかないときは、イライラしてもいいんだよ。)

Sheldon: I suppose. Ah, maybe it’s not that big a deal.
(そうだろうな。ああ、そこまで大ごとではないのかもしれない。)

Penny: No, no, no, your feelings are valid.
(ううん、違う違う、その気持ちはもっともなんだよ。)

TBBT Season11 Episode05

Does it frustrate you? は、相手の気持ちに名前を付けて尋ねる質問です。I get that.(分かるよ)で受け止め、it’s okay to feel ~(〜と感じてもいい)で、その気持ちを持つこと自体を認めています。

シェルドンが it’s not that big a deal(そこまで大ごとではない)と引っ込めると、ペニーは No, no, no と打ち消します。打ち消しているのは「大したことない」のほうで、続く your feelings are valid は「その気持ちはもっともだ」と気持ちの正当性を認める言い方です。シェルドンが部屋を出た後、驚くレナードに、ペニーはバーナデットの育児書を読んでいると明かします。

「It is a big deal.」と言われたときの返しと、型の限界

後の場面で、シェルドンはまたレナードとペニーの部屋で不満を訴えます。レナードに受け入れるよう言われると、今度は逆に大ごとだと言い切ります。

Sheldon: It is a big deal. Howard’s getting Amy used to laughing and listening to music.
(大ごとだ。ハワードはエイミーを、笑ったり音楽を聴いたりすることに慣れさせている。)

Penny: Yeah, that is a good point. I’m really proud of the way you’re able to express your feelings.
(うん、それはいい指摘だね。気持ちをちゃんと言葉にできてるところ、本当に誇らしいよ。)

Sheldon: Thank you. I’m just so angry.
(ありがとう。ただ、本当に腹が立つんだ。)

Penny: You know, everyone gets angry. Even mommies and daddies.
(ほら、誰だって怒るものだよ。ママやパパだってね。)

TBBT Season11 Episode05

I’m proud of the way you ~ は「〜できているところを誇りに思う」で、気持ちを口にできたこと自体を認める一言になっています。everyone gets angry は、怒りを特別なものにしない返しとして働いています。続くママやパパの一言で、育児書の型をそのまま大人に当てはめている構図が分かります。

やがてペニーは、反対するレナードにも同じ型を使います。

Penny: You sound frustrated, and I’m really proud of the way you’re able to state your opinion.
(イライラしてるみたいだね。自分の意見をちゃんと言えてるところ、本当に誇らしいよ。)

Leonard: Thank you. Wait, no, no. Don’t use that book on me.
(ありがとう。待って、いやいや。その本を僕に使うなよ。)

TBBT Season11 Episode05

You sound ~ は「〜みたいだね」と、相手の様子から気持ちを言い当てる表現です。レナードは一度お礼を言ってから型に気づき、事情を知らされたシェルドンも子ども扱いするなと反発します。気持ちを認める言葉は、型どおりに使うと相手を操作しているように受け取られることもあると、この場面から読み取れます。

まとめ|打ち消さずに、言葉にして返す

今回は、気持ちを引っ込めた相手にyour feelings are validと返す流れと、Does it frustrate you?やYou sound frustratedで気持ちを言葉にする言い方を見てきました。型の言葉は、相手との関係に合わせて使うのが大切です。

育児書の言葉を試していくペニーの姿からも、気持ちを受け止める英語の手ざわりが伝わってきます。

この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのコラムやフレーズ記事で扱っています。

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