海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ホワイトカラー』シーズン2 第12話から、ピーターがニールに父親のことを尋ねる場面を取り上げます。ピーターは長くニールを追い、その経歴を調べてきた人物ですが、ニールの父親については多くを知りません。
話を振る一言、詮索をかわす返し、答えやすい質問から始めようという促し、そしてその促しを逆手に取る切り返しまで、聞き出す側とかわす側の英語を順に見ていきます。
What about yours? で話を振り、Enjoy the mystery. でかわす
依頼人ウィルソンが実はクリストファーの父親だったと分かったあと、二人の話は父親というものに移ります。ピーターは自分の父ならどうしたかを語ったうえで、ニールに話を振ります。
Peter: What about yours?
(君のほうはどうなんだ?)
Neal: My dad?
(僕の父さん?)
Peter: Yeah. I don’t know much about him.
(ああ。あまり知らないからな。)
Neal: Oh. I thought you knew everything about me.
(へえ。僕のことは何でも知ってると思ってたよ。)
Peter: Well, there’s a big, gaping hole before your 18th birthday.
(まあ、18歳の誕生日より前に、ぽっかり大きな空白があるんだ。)
Neal: Enjoy the mystery.
(謎のままを楽しんでよ。)White Collar Season2 Episode12 (What Happens in Burma…)
What about yours? は、自分の話をしたあとに「君の〜はどう?」と相手に水を向ける定番の形です。yours は直前の話題を受けて your father を指しています。
ニールの I thought you knew everything about me. は、「何でも知っていると思っていた」と過去形で述べ、相手の詮索をからかい半分に押し返す返しです。長年自分を追ってきたピーターの立場を逆手に取っています。
Enjoy the mystery. は命令文の形をとったはぐらかしで、答えないことを「謎を楽しめ」と言い換えています。
Start small. の促しを、そのまま逆手に取る
それでもピーターは引き下がりません。答えやすい質問から始めようと持ちかけます。
Peter: Oh, come on. You don’t want to talk about him?
(おいおい。父親のことは話したくないのか?)
Neal: What do you want me to say?
(何を言えばいいの?)
Peter: I don’t know. Start small. What did he do for a living?
(さあな。小さなことからでいい。仕事は何をしてたんだ?)
Neal: My dad was a cop.
(父さんは警官だった。)
Peter: A cop?!
(警官だって?!)
Neal: You said start small. Have a nice day.
(小さなことからって言ったよね。じゃあ、良い一日を。)White Collar Season2 Episode12 (What Happens in Burma…)
You don’t want to ~? は否定の疑問文で、「本当に〜したくないのか」と渋る相手を促す響きになります。What do you want me to say? は「何を言ってほしいの?」と、答えに困った側が問いを返す言い方です。
Start small. は「小さなことから始めよう」という促しで、What did he do for a living? は職業を尋ねる定番の質問です。ところがニールはこの小さな質問に大きな答えを返し、You said start small. とピーター自身の言葉を理由に話を切り上げます。ピーターが食い下がっても、ニールはそれ以上答えません。
drop a bomb on me で迫り、Fine. で折れる
別の場面で、ピーターは改めてこの話を持ち出します。
Peter: For four years, I studied your every move, and not one word about your father. Then all of a sudden, you drop a bomb on me that he’s a cop?
(4年間、君の一挙一動を調べてきたのに、父親については一言もなかった。それが急に、警官だったなんて爆弾を落としてくるのか?)
Neal: Fine. I’ll tell you everything my mom told me.
(わかったよ。母さんから聞いたことを全部話す。)White Collar Season2 Episode12 (What Happens in Burma…)
drop a bomb on 人 は「人に衝撃的な話を突然明かす」という意味です。that he’s a cop が、その「爆弾」の中身を説明しています。
not one word about ~ は、動詞を省いた名詞句だけの形で、「〜については一言もなかった」と強調しています。
ニールの Fine. は、ここでは「わかった、話すよ」と折れる返事です。このあとニールは、母から聞いた話を語り始めます。
まとめ|聞き出す側とかわす側の英語
What about yours? で話を振り、Start small. で答えやすくする促しと、Enjoy the mystery. や You said start small. でかわす返しを見てきました。短い言葉だけで駆け引きが成り立っています。
二人の距離感がにじむ会話を、これからも英語とともに追いかけていきましょう。
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