海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン2第18話では、チャンドラーの部屋に、ルームメイトのエディの元恋人ティリーがエディの水槽を届けに来ます。ドアを開けたのはチャンドラーでした。
自分あてではない来客を玄関で迎えると、何と言えばいいのか迷うものです。目当ての人を告げられたときの返し方、用件を聞いてお礼を言う流れ、あとからその来訪を人に説明する言い方を、順に見ていきます。
「He’s not here right now」と答えて招き入れる
ノックの音にチャンドラーがドアを開けると、水槽を持った女性が立っていました。二人のやりとりはこう始まります。
Tilly: I’m looking for Eddie Manoack.
(エディ・マノアックを探してるんですけど。)
Chandler: He’s not here right now. I’m Chandler. Can I take a message or a fish tank?
(今はいないよ。俺はチャンドラー。伝言を預かろうか、それとも水槽を?)
Tilly: Thanks.
(どうも。)
Chandler: Come on in.
(入って。)
Tilly: I’m Tilly.
(ティリーです。)
Friends Season2 Episode18(The One Where Dr. Ramoray Dies)
I’m looking for ~. は「〜を探しています」で、訪ねてきた人が目当ての相手を告げるときの切り出しとして使われることの多い形です。答える側の He’s not here right now. は「今はいない」と不在だけを伝える言い方で、right now を付けると「今のところは」というニュアンスが加わります。
チャンドラーは続けて名乗り、伝言を預かる申し出に「or a fish tank?(それとも水槽を?)」と冗談を付け足します。伝言の申し出そのものの言い方は、同じエピソードのフレーズ記事に詳しい説明があります。
Come on in. は「どうぞ入って」と招き入れる一言で、Come in. よりも親しみのある響きになると言われます。来た側の I’m Tilly. のように、玄関先では I’m + 名前 の短い形で名乗るのが自然です。
もっとも、エディは本当に出かけていたわけではないようで、このあと二人の会話の途中で姿を見せます。
「I just came by to drop off ~」と用件を聞き、お礼を言う
エディが現れると、ティリーはさっそく用件を伝えます。
Tilly: Eddie, I just came by to drop off your tank.
(エディ、あなたの水槽を届けに寄っただけなの。)
Eddie: That was very thoughtful of you. It was very thoughtful.
(気が利くね。本当に気が利くよ。)
Tilly: Well, okay then.
(じゃあ、それじゃ。)
Tilly: I’m going to go. Bye.
(もう行くね。じゃあね。)
Friends Season2 Episode18(The One Where Dr. Ramoray Dies)
I just came by to ~. は「〜しに寄っただけ」と、長居するつもりがないことも含めて用件を伝える形です。just が入ることで「それだけのために」という軽さが出ます。drop off は「(物を)置いていく、届ける」という句動詞で、届けてすぐ帰る場面によく合います。
エディの That was very thoughtful of you. は、「わざわざありがとう」に近いお礼の言い方です。thoughtful は「思いやりがある、気が利く」という意味で、It’s very thoughtful of you. のように、相手の行動そのものをほめる形でお礼を伝えます。Thank you. だけで済ませるよりも、相手の手間に目を向けた響きになります。
ティリーの Well, okay then. は、用件が済んで会話を締めくくるときのつなぎの言葉です。続く I’m going to go. で「もう行くね」と帰ることを告げ、そのまま部屋を後にします。訪ねた側が長居せずに切り上げるときにも、そのまま使える流れと言えます。
「came over」と「dropped off」で来訪をあとから説明する
後の場面で、チャンドラーはエディに、ティリーの来訪をこう説明します。来て、置いて、帰ったという三つの動きを短く並べ、話を打ち切ろうとしています。
Chandler: This is nuts. This is crazy. She came over for, like, two minutes dropped off a fish tank and left– end of story.
(どうかしてるって。おかしいだろ。彼女は2分くらい来て、水槽を置いて帰った。それで終わりだ。)
Eddie: Where’s Buddy?
(バディはどこだ?)
Chandler: Buddy?
(バディ?)
Eddie: My fish, Buddy.
(俺の魚、バディだよ。)
Chandler: There was no fish when she dropped it off.
(彼女が置いていったとき、魚なんていなかったぞ。)
Friends Season2 Episode18(The One Where Dr. Ramoray Dies)
同じ来訪について、ティリー自身は came by、チャンドラーは came over と言います。どちらも「来た」ですが、come by は「ついでに立ち寄る」、come over は「(相手の家などに)やって来る」という意味で使い分けられることが多い言葉です。立ち寄った本人は「寄っただけ」と軽く言い、迎えた側は「うちに来た」と言っている、という違いが見えます。友達を家に誘うときの Why don’t you come over? (うちに来ない?)のように、come over は相手を自分の側へ招く場面でも使われます。
came over ~, dropped off ~ and left と動詞を三つ並べ、最後に end of story を置くのは、「それ以上のことは何もない」と話を打ち切る言い方です。最後の dropped it off は、目的語が代名詞の it のとき、drop と off の間に挟む語順になる点も確認できます。
まとめ|来客の応対と来訪の説明
玄関先の I’m looking for ~ と Come on in、用件とお礼の I just came by to drop off ~ と That was very thoughtful of you、そして come over と come by の違いを見てきました。
チャンドラーとティリーの玄関先のやりとりを思い出しながら、『フレンズ』の会話をこれからも楽しんでいきましょう。
このエピソードのほかの場面の英語も、同じエピソードのフレーズ記事やほかのコラムで読むことができます。


コメント