海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン3第12話では、レイチェルが新しい職場で働き始めます。同じ職場にいるマークの存在がロスには気になり、二人のあいだで何度か言葉が交わされます。
恋人に「どうしてそんなに気になるの?」と聞かれたときの返し方を、ロスとレイチェルの会話から追います。問いで探る、傷ついたと伝える、謝ってから理由を説明する、という3つの段階で英語を見ていきます。
「What’s Mark doing answering your phone?」気になることを問いで探る
レイチェルがランチはマークと行くと話したあと、場面がチャンドラーとジョーイの部屋に移ります。ロスはチャンドラーとジョーイにこう話します。
Ross: She’s having lunch with him? Lunch? You should have seen the hug he gave her when she got the job and-and-and he’s really good looking. What am I going to do?
(あいつとランチだって?ランチだぞ?彼女が仕事に決まったとき、あいつがしたハグを見せたかったよ。それに、それに、あいつすごくかっこいいんだ。俺、どうしたらいい?)
Friends Season3 Episode12(The One With All the Jealousy)
You should have seen ~ は「〜を見せたかった」「〜を見ればわかる」と、その場にいなかった相手に様子を伝えるときに使われます。最後の What am I going to do? は、友達に気持ちを打ち明けて助言を求める問いです。
場面がレイチェルの職場に移り、ロスが電話をかけるとマークが先に出ます。レイチェルに代わったあと、ロスはこう尋ねます。
Ross: What, uh, what’s Mark doing answering your phone?
(なあ、その、なんでマークが君の電話に出てるんだ?)
Rachel: Oh, he’s just goofing around.
(ああ、ふざけてるだけよ。)
Ross: Oh, that’s-that’s funny. Why isn’t he goofing around in his own office?
(へえ、そ、そりゃおかしいね。なんで自分のオフィスでふざけないんだ?)
Rachel: Honey, this is his office, too. I told you– we’re Joanna’s two assistants.
(ハニー、ここは彼のオフィスでもあるの。言ったでしょ、私たちは二人ともジョアンナのアシスタントなの。)
Friends Season3 Episode12(The One With All the Jealousy)
What’s ~ doing ~ing? は「なぜ〜が…しているのか」と、意外に感じたことの理由を尋ねる形です。funny には「面白い」と「妙だ」の両方の意味があり、ロスはそのすぐあとに Why isn’t he ~? と否定の問いを重ねています。レイチェルは this is his office, too と I told you で、前にも説明したことを繰り返しています。goof around の意味は、同じエピソードのフレーズ記事で扱っています。
「I’m hurt」傷ついた気持ちを伝える
ロスはレイチェルの職場に贈り物や四人組のコーラスを送っていました。場面がモニカとレイチェルの部屋に移り、ロスとレイチェルの言い合いが始まります。
Ross: I’m hurt. I’m actually hurt that you would think I would send you any of those things out of anything other than love. Hurt. Hurt.
(傷ついたよ。本当に傷ついた。俺が愛情以外の理由であれを送ったなんて、君に思われるなんて。傷ついた。傷ついた。)
Rachel: All right, Ross.
(わかったわよ、ロス。)
Friends Season3 Episode12(The One With All the Jealousy)
I’m hurt. の hurt は体のけがではなく、気持ちが傷ついたことを表しています。続く I’m hurt that you would think ~ は「君が〜と思うなんて」と、傷ついた理由を that 以下で示す形です。この would は「よりによって〜するなんて」と、相手の考えへの不満を込める使い方です。
out of ~ は「〜から」と動機を表し、out of love で「愛情から」の意味になります。ロスは anything other than love(愛情以外の何か)と組み合わせ、愛情以外の理由は無いと言っています。最後は Hurt. Hurt. と一語だけを繰り返しており、レイチェルは All right でそれを区切っています。
この言い合いの中で、レイチェルはマークから説明を受けたと話し、ロスはそれに強く反発します。explain ~ to … は「…に〜を説明する」で、レイチェルは Mark explained it all to me. と、マークから話を全部聞いたと伝えています。
「Why is it hard?」と聞かれて理由を説明する
場面がカフェのセントラルパークに移り、ロスはレイチェルの隣に座って謝ります。そこにはチャンドラーもいます。
Ross: I’m sorry. I was an idiot.
(ごめん。俺がバカだった。)
Rachel: Big idiot.
(大バカよ。)
Ross: A big idiot. What you have to realize is this whole Mark thing is really hard for me.
(大バカだ。分かってほしいのは、このマークの件が俺には本当につらいってことなんだ。)
Rachel: Why is it hard? We’ve been together for almost a year now.
(どうしてつらいの?私たち、付き合ってもうすぐ1年になるのよ。)
Ross: Well, I was with Carol for like eight years and I lost her. I think I love you even more. So it’s hard for me to believe that I’m not going to… well, that someone else isn’t going to take you away.
(いや、俺はキャロルと8年くらい一緒にいて、失ったんだ。君のことはもっと愛してると思う。だから、俺が……いや、ほかの誰かが君を奪っていかないなんて、なかなか信じられないんだ。)
Friends Season3 Episode12(The One With All the Jealousy)
レイチェルの Big idiot. を受けて、ロスは A big idiot. と繰り返し、相手の言葉をそのまま認めています。
続く What you have to realize is ~ は「分かってほしいのは〜」と、伝えたい中身を後ろに置いて切り出しています。this whole ~ thing は「この〜の件全体」と、出来事をひとまとめにして指す口語の言い方です。レイチェルの Why is it hard? に対して、ロスはキャロル(ロスの元妻)との過去を挙げ、it’s hard for me to believe that ~(〜とは信じにくい)で不安の中身を説明しています。
レイチェルの We’ve been together for ~ は「付き合って〜になる」と交際の長さを伝える形で、ロスの take you away は「君を奪っていく」という意味です。
Rachel: Honey… that’s very sweet. It just seems to me, though that if two people love each other and trust each other, like we do there’s no reason to be jealous.
(ハニー……優しいのね。でも私には、愛し合って信頼し合ってる二人なら、私たちみたいにね、嫉妬する理由なんてないと思えるの。)
Friends Season3 Episode12(The One With All the Jealousy)
レイチェルは that’s very sweet で気持ちを受け止めてから、It just seems to me, though that ~ で自分の考えを伝えます。no reason to ~ は「〜する理由はない」という意味です。
まとめ|不安を問われたときに理由を伝える英語
What’s ~ doing ~ing? で探り、I’m hurt that ~ で傷ついた気持ちを伝え、I’m sorry. I was an idiot. と謝ったあと it’s hard for me to believe that ~ で理由を説明する流れを見てきました。受け止める側の that’s very sweet もあわせて覚えておくと、返し方の幅が広がります。
ロスとレイチェルのやりとりを追うと、気持ちを説明する英語の順序が見えてきます。
このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、同じ回の英語を場面ごとに取り上げています。


コメント