「by myself」と「without help」はどう違う?手伝いを断って自力で解きたいときの英語|『フレンズ』S04E06で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「by myself」と「without help」はどう違う?手伝いを断って自力で解きたいときの英語|『フレンズ』S04E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン4第6話では、レイチェルがクロスワードパズルを誰の手も借りずに最後まで解こうとします。手伝いを断る場面から解き終えて喜ぶ場面まで、話の合間に何度か描かれます。

「自分の力で」を英語で言うとき、by myself と without help のどちらを使うか迷うことがあります。二つの違いを場面とともに確かめながら、手伝いの断り方や、さりげなく聞き出す言い方も見ていきます。

目次

「I want to finish one without help」手伝いの申し出を断る

モニカとレイチェルの部屋で、レイチェルがクロスワードをしています。近くにいたフィービーが、それに気づいて声をかけます。

Phoebe: Ooh! A crossword! Can I help?
(わあ! クロスワード! 手伝っていい?)
Rachel: No! I’m sorry, honey.
(だめ! ごめんね。)
Rachel: Last week, I got all but three answers. I want to finish one without help.
(先週は、3問以外は全部解けたの。手伝いなしで1つ最後までやりたいのよ。)
Phoebe: Fine. But you can’t help me develop my new universal language.
(いいわよ。でも、私の新しい世界共通語づくりは手伝わせてあげないから。)
Friends Season4 Episode6(The One with the Dirty Girl)

Can I help? は「手伝っていい?」と申し出る短い一言です。レイチェルは No! と断ったあと、すぐに I’m sorry, honey. と謝りを添えています。断る理由も続けて伝えているので、きつい拒絶には聞こえにくい流れです。理由の Last week, I got all but three answers. の get は「(答えを)出す・解く」の意味で、先週の結果を挙げてから今週の目標を言う順番になっています。

all but three は「3つを除いて全部」で、but が「〜以外」の意味で使われています。without help は「助けなしで」と、手伝いがないことに焦点が当たります。finish one の one は、クロスワード1つ分を指しています。フィービーの返しは、断られたことへの軽い仕返しのような冗談と読み取れます。help 人 動詞の原形 で「人が〜するのを手伝う」となり、レイチェルの can I help? を受けて、「あなたも私を手伝えない」と言い返す形になっています。

「Do you happen to know ~?」さりげなく聞き出す

同じ部屋の別の場面で、レイチェルはまだクロスワードを続けていて、チャンドラーはキッチンにいます。レイチェルは、みんなでミュージカルを見に行こうと言い出します。チャンドラーが「いいよ」と答えると、どの作品を見るべきかと続け、ある年の受賞作を挙げてこう聞きます。

Rachel: Do you happen to know the name of that one?
(その作品の名前、もしかして知ってる?)
Friends Season4 Episode6(The One with the Dirty Girl)

Do you happen to know ~? は「もしかして〜を知ってる?」と軽く尋ねる言い方です。happen to は「たまたま〜する」で、知らなくてもかまわないという含みが加わり、聞き方がやわらかくなります。相手が答えられなくても気まずくなりにくいので、知っていそうな人に気軽に尋ねる場面に合う形と言えます。チャンドラーが作品名を二つ挙げると、二つ目でレイチェルが「そう!」と答えます。

Chandler: Okay, so when do you want to go?
(じゃあ、いつ行く?)
Rachel: What? Oh, I’m sorry, I can’t. I’m busy.
(え? あ、ごめん、行けない。忙しいの。)
Friends Season4 Episode6(The One with the Dirty Girl)

誘ったはずのレイチェルが、日にちを聞かれた途端に断ります。まだクロスワードの途中だったことを考えると、作品名を知りたかったのはそのためだったことがうかがえます。I’m sorry, I can’t. I’m busy. は、謝る・できないと言う・理由を言う、の三つを短く並べた断り方です。

別の場面でも、チャンドラーが自分の思いを pathetic(情けない)と思わないかと尋ねると、レイチェルはその語を繰り返し、クロスワードを手に取って書き込みます。

「I did it all by myself!」自力でやり遂げたと伝える

カフェのセントラルパークで、レイチェルがひとりでソファに座り、クロスワードを解いています。

Rachel: I did it.
(できた。)
Rachel: Oh! I finished it! I did it all by myself!
(やった! 解けた! 全部ひとりでやったのよ!)
Rachel: And there’s nobody to hug.
(なのに、ハグする相手がいない。)
Friends Season4 Episode6(The One with the Dirty Girl)

there’s nobody to ~ は「〜する相手がいない」で、to のあとに動詞を置いて、誰もいないために何ができないかを表します。解けた喜びを分かち合う相手がいないことを、ハグという動作で言い表しています。

モニカとフィービーが店に入ってくると、レイチェルは二人に向かってこう報告します。

Rachel: Hey. Hey, you guys! I finished the crossword by myself. Hug me.
(ねえ、ねえ、二人とも! クロスワード、ひとりで解いたの。ハグして。)
Friends Season4 Episode6(The One with the Dirty Girl)

by myself は「自分ひとりで」「自分の力で」で、誰がやったか、ひとりであることに焦点があります。all を前に置くと「全部自分ひとりで」と強調できます。続く Hug me. は命令形の短い一言で、親しい相手に向けた短い言い方です。二つを並べると、次のような違いになります。

表現 焦点 作中の例
without help 手伝いがないこと I want to finish one without help.
by myself 自分ひとりで・自分の力で I did it all by myself!

どちらも「自力で」と訳せる場面は多いものの、without help は「助けを受けない」という条件を、by myself は「自分ひとりでやった」という主体を表すと整理すると使い分けやすくなります。

まとめ|自力でやり遂げたいときの英語

手伝いを断る I want to finish one without help、軽く尋ねる Do you happen to know ~?、やり遂げたと伝える I did it all by myself! を見てきました。without help は条件、by myself は主体と押さえると選びやすくなります。

レイチェルの小さな挑戦から、「自分の力で」の言い分けが見えてきます。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも、別の場面の英語を取り上げています。

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