「flattering」と「creepy」はどう使い分ける?|『ビッグバン★セオリー』S12E12で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「flattering」と「creepy」はどう使い分ける?|『ビッグバン★セオリー』S12E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第12話から、flattering・weird・creepy という評価の言葉を取り上げます。ペニーの元恋人ザックとその妻マリッサが、子どもを持つための協力として、レナードにドナーになってほしいと頼む場面が起点です。

同じ頼みごとでも、頼まれた本人、そのパートナー、話を聞いた友人とで選ぶ言葉が違います。その差を順に見ていきます。

目次

頼まれた直後の「flattering」と「weird」

ザック夫妻の船での夕食の席で、夫妻が頼みごとを切り出します。それを聞いたレナードとペニーの反応がこちらです。

Leonard: Wow, this is really flattering.
(わあ、それはすごく光栄だよ。)

Penny: And also really weird, right?
(それに、すごく変だよね?)

TBBT Season12 Episode12

flattering は「(人を)うれしい気持ちにさせる、光栄に思わせる」という形容詞です。自分が選ばれたこと、高く評価されたことを受けて、まず礼儀として口にしやすい言葉と言えます。

ペニーは And also ~, right? と、レナードの言葉に別の評価を付け足しています。weird は「変だ、普通ではない」という違和感を表す語で、悪い意味に限らず軽く使えるのが特徴です。光栄だという言葉を否定せずに、もう一つの見方を足す言い方になっています。

このあとマリッサは、自分たちの頼みの重さを認めたうえでこう伝えます。

Marissa: I know it’s a big ask, but it would mean so much to us.
(大きなお願いだって分かってる。でも、私たちにとってはすごく大きな意味があるの。)

TBBT Season12 Episode12

a big ask は「大きな頼みごと」を名詞の ask で表した口語的な言い方です。I know it’s a big ask, but ~ と先に重さを認めてから頼むと、相手に断る余地を残した響きになります。

「creepy」と「both flattering and creepy」

別の場面で、ペニーはこの出来事をバーナデットとエイミーに話します。レナードが大きな笑みを浮かべて立っていた、と自分の目から見た様子を伝えたあとの会話です。

Bernadette: Well, I can see how he’d be flattered to be asked.
(まあ、頼まれて光栄に思う気持ちは分かるわ。)

Penny: It’s not flattering. It’s creepy.
(光栄なんかじゃない。気持ち悪いよ。)

Amy: Well, something can be both flattering and creepy.
(あら、光栄でもあり気味が悪くもある、ということはありうるわね。)

TBBT Season12 Episode12

バーナデットの flattered は、光栄に思う側の気持ちを表す -ed 形です。物事が人を光栄な気持ちにさせるなら flattering、本人がそう感じるなら flattered と、向きで使い分けます。

ペニーの creepy は、ぞっとする、気味が悪いという不快感を表す語で、weird より一段強い違和感を示します。ペニーは It’s not A. It’s B. の形で、バーナデットの見方を言い直しています。

エイミーの both A and B は、相反する2つの評価が同時に成り立つことを示します。ここでは flattering と creepy のどちらか一方を選ぶのではなく、両方の受け止め方を認める言い方になっています。

即答を避ける「we should talk about this」

船の場面に戻ると、何と言えばいいか分からないと漏らしたレナードは、その場では答えずに持ち帰ります。

Penny: Really? You don’t know what to say?
(え?何て言えばいいか分からないの?)

Leonard: You know, I-I think we should talk about this.
(その、このことは話し合ったほうがいいと思うんだ。)

Marissa: Oh, yeah. Definitely, you guys should talk, yeah.
(ああ、そうね。もちろん、二人で話し合って。)

Zack: Take your time.
(ゆっくりでいいよ。)

Penny: He means privately.
(二人きりで、って意味。)

TBBT Season12 Episode12

we should talk about this は、その場で決めずに相談の時間をもらう言い方です。ザックの Take your time. に対し、ペニーが He means privately. と補足し、「二人きりで」という意味を言葉にしています。

後の場面で、言い争ったあとのレナードはペニーにこう伝えます。

Leonard: All right, look, um I’m sorry that we fought before. I know this is a really unusual situation, and if you don’t want me to do it, I won’t.
(よし、聞いて、えっと、さっきはけんかしてごめん。すごく普通じゃない状況なのは分かってる。君が嫌なら、僕はやらないよ。)

TBBT Season12 Episode12

unusual は weird より中立的で、状況そのものを説明する語です。相手の意向を優先すると伝える if you don’t want me to ~, I won’t とあわせて、相手を気づかう申し出として使えます。

まとめ|光栄と違和感を言い分ける

今回は、光栄を表す flattering と flattered、違和感の強さが異なる weird と creepy、両方を認める both A and B、即答を避ける we should talk about this を見てきました。同じ出来事への評価が、立場によって分かれていく様子が見えてきます。

言葉の選び方に表れる受け止め方の違いを、『ビッグバン★セオリー』の会話の中で追いかけていきましょう。

この回のほかのコラムやフレーズ記事を読むと、同じ場面の英語を別の切り口から確かめられます。

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