「I knew that」と「I knew it」はどう違う?相手のことをどれだけ知っているか言い合う英語|『フレンズ』S04E12で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「I knew that」と「I knew it」はどう違う?相手のことをどれだけ知っているか言い合う英語|『フレンズ』S04E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン4第12話では、モニカとレイチェル、チャンドラーとジョーイが、どちらが相手のことをよく知っているかで言い合いになります。言い当てる勝負は、買い物袋の中身当てからクイズへと広がっていきます。

「知っている」をめぐる英語には、人と人を比べる言い方、言い当てた相手への返し、そして形の似た I knew that と I knew it があります。場面の順に見ていきます。

目次

「better than we know you」誰が誰をよく知っているか

モニカとレイチェルの部屋で、ジョーイとモニカが言い合っています。何があったのかとレイチェルに聞かれ、ジョーイが答えたあと、モニカはこう言います。

Monica: I just can’t believe that you think that you and Chandler know me and Rachel better than we know you.
(あなたとチャンドラーのほうが、私とレイチェルがあなたたちを知ってるより、私たちのことをよく知ってると思ってるなんて、信じられない。)
Chandler: Well, we do.
(いや、実際知ってるし。)
Friends Season4 Episode12(The One With The Embryos)

know A better than B know C は、「BがCを知っている以上に、Aのことをよく知っている」と、二組の「知っている度合い」を比べる組み立てです。モニカの文では、前半はジョーイとチャンドラー、後半はモニカとレイチェル(we)が主語になっていて、比べる相手が入れ替わっています。長い文ですが、better than を境に二つに分けると読みやすくなります。

チャンドラーの Well, we do. の do は、直前の know you better を言い直さずに受ける働きをしています。「実際そうだ」と短く言い切る返しです。I just can’t believe that you think ~ のように、相手の考えそのものに驚いてみせる前置きと組み合わさって、言い合いの形ができています。

「You’re good.」言い当てた相手への返し

続けてチャンドラーは、レイチェルについて予言してみせます。

Chandler: And you. Ross, I believe if you check Rachel’s bag you will find a half-eaten box of cookies in there.
(で、君だ。ロス、レイチェルのバッグを調べたら、食べかけのクッキーの箱が入ってるはずだ。)
Ross: You’re good.
(やるな。)
Ross: These are not.
(こっちはいまいちだ。)
Rachel: I’m so not impressed. Everybody snacks when they shop.
(全然すごくないわ。買い物しながらつまむのなんて、みんなやってるもの。)
Friends Season4 Episode12(The One With The Embryos)

I believe if you check ~, you will find ~ は「〜を調べたら〜が見つかるはずだ」と、条件と結果を並べて言い当てる形です。前に置いた I believe が、言い切りを少しやわらげています。

ロスはバッグの中にクッキーの箱を見つけ、You’re good. と返します。ここでの good は「腕がいい、見事だ」の意味で、言い当てた相手を短くほめる一言です。続けてクッキーを口にして These are not.(こっちは良くない)と言い、同じ good を人とクッキーに掛けています。

レイチェルの so not impressed は、not の前に so を置いて「全然〜ない」と強く打ち消す、くだけた形です。Everybody snacks when they shop. は「みんなやっている」と一般化して、言い当てられたことを大したことではないとかわす返しになっています。

このあと男性2人は、レイチェルの買い物袋の中身をすべて言い当てます。それでもモニカは引き下がりません。

Monica: That does not mean you know us better.
(だからって、あなたたちのほうが私たちをよく知ってることにはならないわよ。)
Friends Season4 Episode12(The One With The Embryos)

That does not mean ~ は「だからといって〜ということにはならない」と、相手の結論をいったん止める言い方です。

「I knew that」と「I knew it」はどう違う?

勝負はロスが作ったクイズに移ります。女性チームの番で、チャンドラーとジョーイの部屋に毎週届く雑誌の宛名を問う問題が出ます。レイチェルはチャンドラーの本名を答えますが、ロスが読み上げた答えは、本名とは違う崩れた名前でした。

Monica: I knew that. Rachel, use your head.
(それ、知ってた。レイチェル、頭を使ってよ。)
Friends Season4 Episode12(The One With The Embryos)

勝負に負けたあと、男性2人が荷物を運び込むなかで、モニカはレイチェルに負けはあなたのせいだと言い、その雑誌を毎週盗んでいたと明かします。それを聞いた二人の返しがこちらです。

Chandler: I knew it.
(やっぱりな。)
Rachel: I don’t care.
(どうでもいいわ。)
Friends Season4 Episode12(The One With The Embryos)

言い方 目的語が指すもの 作中の場面
I knew that. いま聞いた具体的な情報 正解を聞いたモニカ
I knew it. そうではないかと思っていたこと 雑誌の件を聞いたチャンドラー

I knew that. の that は、直前に出た答えそのものを指し、「その情報は知っていた」と伝える形です。モニカが雑誌を毎週手にしていたことは、あとの場面で分かります。一方の I knew it. は、思っていたとおりだったと分かったときに使われることが多い一言です。この場面では、that は聞いたばかりの情報を、it は前から思っていたことを受けています。use your head は「頭を使って」と、相手に考えるよう促すくだけた言い方です。レイチェルの I don’t care. は「どうでもいい」と、責められても取り合わない返しです。

まとめ|「知っている」をめぐる英語

know A better than B know C、You’re good.、so not impressed、That does not mean ~、そして I knew that と I knew it の違いを見てきました。that が指す情報と it が指す予想を意識すると、場面に合った一言を選びやすくなります。

4人の言い合いを観ていると、「知っている」をめぐる英語の幅が見えてきます。

この勝負の司会や、その後の引っ越しのやりとりは、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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