職場の食堂で友達の席を取っておくときと、その誘いをかわされるときの英語|『フレンズ』S04E11で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 職場の食堂で友達の席を取っておくときと、その誘いをかわされるときの英語|『フレンズ』S04E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン4第11話には、博物館で働き始めたジョーイが、職員食堂でほかのガイドたちと昼食をとる場面があります。ジョーイは友達のロスのために席を取っておきますが、ロスの返事はジョーイの言葉どおりにはなりません。

席を取っておく、友達を呼ぶ、やんわりかわす。食堂での短いやりとりには、昼食の席をめぐる言い方がまとまって出てきます。場面の順に一つずつ見ていきます。

目次

「He won’t sit here」席の決まりを聞き返す

ジョーイがロスのために取っておいた席に、同僚のガイドが座ろうとします。ジョーイが友達のロスの席だと伝えると、同僚はこう聞き返します。

Tour Guide: You mean, Dr. Geller?
(ゲラー博士のこと?)
Joey: “Doctor”? Oh, I didn’t know he had a nickname.
(「ドクター」? へえ、あいつにあだ名があるなんて知らなかったな。)
Tour Guide: Oh, he won’t sit here. Only the people in the white coats sit over there and only the people in the blue blazers sit over here.
(ああ、あの人はここには座らないわよ。白衣の人たちはあっちに座って、青いブレザーの人たちはこっちに座るの。)
Joey: Well, uh, h-how come?
(えっと、ど、どうして?)
Tour Guide: That’s the way it is.
(そういうものなの。)
Joey: That’s crazy.
(そんなのおかしいよ。)
Friends Season4 Episode11(The One With Phoebe’s Uterus)

You mean ~? は、相手の言った人や物を別の言い方で確かめる表現です。同僚はロスを Dr. Geller と呼び直しています。Dr. は博士号などを持つ人に付ける敬称ですが、ジョーイはこれをあだ名だと受け取り、I didn’t know ~ で「知らなかった」と返します。

He won’t sit here. の won’t は、ここでは「〜しないだろう」という見込みとして読めます。同僚はその理由として、白衣の人はあちら、ブレザーの人はこちらに座るという食堂での座り方を説明します。Only ~ sit over there. のように only を主語の前に置くと、「〜の人だけがあちらに座る」と範囲を限る言い方になります。

How come? は「どうして?」を表すくだけた聞き方です。後ろに文を続けるときは、How come you’re here? のように疑問文の語順にしない点が Why との違いとしてよく挙げられます。これに対する That’s the way it is. は、理由を説明せずに「そういうものだ」と返すときに使われます。

ジョーイの That’s crazy. は、その答えに納得していないことを短く伝える返しになっています。crazy は「正気でない」という強い意味だけでなく、会話では「おかしい」「ありえない」と物事への違和感を表す場面でも使われます。決まりを聞かされて、理由を尋ね、その答えに納得しないと返すまでの流れが、三つの短い文で進んでいく場面です。

「I’m cool over here」取っておいた席への誘いをかわされる

ジョーイは同僚に、ロスは親友の一人だから、自分が席を取っておけばロスはそこに座ると言い切ります。そこへロスが食堂に入ってきて、白衣の人たちのテーブルへ向かいます。

Joey: I don’t know about you and your jackets and your separate tables but Ross is one of my best friends and if I save him a seat I’m telling you, he will sit in it.
(そっちのジャケットだの別々のテーブルだのは知らないけど、ロスは俺の親友の一人なんだ。俺が席を取っておけば、言っとくけど、あいつはそこに座るよ。)
Joey: Ross, Ross, over here, man.
(ロス、ロス、こっちだ。)
Joey: I saved you a seat.
(席、取っておいたぜ。)
Ross: I’m cool over here. I’ll catch up with you later, Joey.
(俺はこっちで大丈夫。あとで話そう、ジョーイ。)
Friends Season4 Episode11(The One With Phoebe’s Uterus)

save someone a seat は「人のために席を取っておく」を表す組み合わせです。save him a seat と saved you a seat のように、「誰のために」を動詞のすぐ後ろに置き、そのあとに a seat を続けます。Over here. は「こっちだよ」と自分のいる場所を知らせる呼びかけで、ジョーイは名前を2回呼んでからこれを添えています。

ロスの I’m cool over here. の cool は、ここでは「大丈夫」「これで足りている」という意味で、誘いをやんわり断る場面で耳にすることのある表現です。I’ll catch up with you later. は「あとで話そう」「あとで合流するよ」と、今は行かないが話す機会はあると伝える一言です。断りの言葉を直接は使わずに、誘いをかわす組み立てになっています。ロスがなぜ白衣のテーブルを選んだのかは、この場面では語られていません。

ジョーイの誘い方にも注目すると、if I save him a seat(席を取っておけば)と条件を出して he will sit in it と結果を言い切ったあとで、本人に向かって I saved you a seat. と過去形で伝えています。言い切った見込みに対して、返ってきたのは I’m cool over here. という短い一言でした。誘う側の言葉と、かわす側の短い返事が並ぶ組み立てです。

このあと、コートもブレザーも着ていない女性がガイドたちのテーブルに座ろうとすると、同僚が短く声をかけます。

Tour Guide: Oop, this is saved.
(おっと、ここは取ってあるの。)
Tour Guide: Gift shop.
(ギフトショップ。)
Friends Season4 Episode11(The One With Phoebe’s Uterus)

This is saved. は「ここは取ってある」と、座ろうとする人に席がふさがっていることを伝えています。席を取る側の I saved you a seat. と同じ動詞 save を、断る側から使った形として並べて覚えられます。

まとめ|昼食の席を取っておく・かわす英語

save someone a seat と How come? で席と決まりをめぐる会話を、I’m cool over here. と I’ll catch up with you later. で誘いをかわす言い方を見てきました。誘う側と断る側の言い回しを知っておくと、昼食の場面でも返事に迷いにくくなります。

食堂のテーブルをめぐる二人のやりとりを観ていると、席を取る・かわすときの英語が場面ごと耳に残ります。

この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、博物館の場面の英語を別の角度から扱っています。

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