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『フレンズ』シーズン4第11話で、ジョーイはロスの紹介で博物館のツアーガイドの仕事に就きます。仲間への報告の場面と、子どもたちを案内する場面の両方で、ジョーイの説明に誤りを指摘する声が入ります。
相手の間違いに気づいたとき、どう切り出すかで会話の空気は変わります。Actually で正す言い方と、Isn’t ~? と疑問の形で聞く言い方、そして指摘された側の返しを順に見ていきます。
「Uh, actually」名前を呼んで事実を正す
モニカとレイチェルの部屋に、ジョーイがロスと一緒に入ってきます。新しい仕事が決まったと知らせるジョーイに、チャンドラーが尋ねます。
Chandler: So, what job did you get, Joe?
(で、どんな仕事に決まったんだ、ジョー?)
Joey: Oh. Uh, tour guide at the museum. Yeah. Ross got it for me.
(ああ、えっと、博物館のツアーガイドさ。うん、ロスが世話してくれたんだ。)
Friends Season4 Episode11(The One With Phoebe’s Uterus)
恐竜の専門家でなくていいのかと聞かれると、ジョーイは必要な情報は全部もらえるので、台本を覚えるようなものだと答えます。そしてガイドの説明を実演してみせたところで、ロスが口をはさみます。
Ross: Uh, actually, Joey it’s the Cretaceous period.
(あー、ジョーイ、実はそれは白亜紀なんだ。)
Joey: Yeah, but I can pronounce “Jurassic.”
(ああ、でも「ジュラ紀」なら発音できるからさ。)
Friends Season4 Episode11(The One With Phoebe’s Uterus)
actually はここで「実は」「本当は」の意味で、直前の発言と事実が違うことを示す前置きとして働いています。ロスの英文には「間違っている」という語は入っていません。名前を呼んで actually を置き、正しいと考える時代名だけを言う組み立てです。
Uh という前置きも、いきなり言い切らずに割って入る形です。自分が相手の説明を正す立場にあるとき、Actually, it’s ~. の形は短く済むぶん、言い方の調子によっては強く聞こえることもあります。名前を呼ぶ、前置きを置くといった言い方を添えると、言い切りの硬さがやわらぐこともあります。
ジョーイの Yeah, but ~ は、相手の言い分をいったん受けてから別の点を出す返しです。ここでは時代名の誤りを否定せず、「でも Jurassic なら発音できる」と冗談で切り返しています。訂正をそのまま受け止めるのではなく、話の向きを少しずらす返し方の一例と言えます。
「Isn’t the mastodon from ~?」疑問の形で指摘する
場面は博物館に移り、ジョーイが学校の子どもたちを案内しています。展示の前での説明に、子どもの一人が質問を投げかけます。
Joey: Okay. Now the mastodon is from the semi-late Jurassic period.
(よし。さて、マストドンはジュラ紀のやや後期のものです。)
Smart Kid: Isn’t the mastodon from the Pliocene epoch?
(マストドンって鮮新世じゃないの?)
Joey: No talking.
(おしゃべり禁止。)
Friends Season4 Episode11(The One With Phoebe’s Uterus)
Isn’t A from B? は否定疑問文で、「AはBじゃないの?」と自分の考えを確かめる形です。自分の知っている情報を疑問の形で出すので、Actually, it’s ~ と言い切るよりも、相手に答える余地を残した指摘になることがあります。作中の質問も、ジョーイの挙げた時代とは別の時代名を出して、説明とのずれを問いかけるものでした。
| 形 | 作中の例 | 働き |
|---|---|---|
| Actually, it’s ~. | ロスが時代名を正す一言 | 正しいと考える内容を言い切って正す |
| Isn’t ~? | 子どもが別の時代を挙げる質問 | 自分の考えを疑問の形で示し、確かめる |
指摘の中身が同じでも、言い切るか尋ねるかで、受け取る側の印象は変わってきます。
ジョーイの返事は No talking. でした。「おしゃべり禁止」と短く言い、質問そのものを打ち切っています。どちらの時代が正しいかには答えていないので、指摘に向き合うのではなく、話を止めてしまう返しと読み取れます。名詞を No ~ の形にした短い言い方は、掲示や注意で「〜禁止」を表すときにも見かける形です。
「Moving right along」案内を先へ進める
質問を打ち切ったあと、ジョーイは次の展示の大きな足を紹介し、展示ケースの中で作業しているロスをガラス越しに見つけます。
Joey: Uh… and over here, we have Ross Geller.
(えー……そしてこちらにいるのが、ロス・ゲラーです。)
Joey: Everyone wave hi to Ross.
(みんな、ロスに手を振って。)
Joey: Ross is one of our most important scientists.
(ロスはここで最も重要な科学者の一人です。)
Joey: Look at him hard at work.
(ほら、一生懸命働いてますね。)
Joey: Okay. Moving right along.
(はい、では先へ進みましょう。)
Friends Season4 Episode11(The One With Phoebe’s Uterus)
Over here, we have ~. は、案内や紹介で「こちらにあるのが〜です」と指し示す言い方です。直前の説明でも、ジョーイは Right down here, we have… と同じ形で次の展示を紹介しています。Everyone wave hi to ~. は「みんな〜に手を振って」と、その場の全員に呼びかける形です。
hard at work は「熱心に働いている」様子を表す決まった言い回しで、Look at him hard at work. で「ほら、仕事に打ち込んでいるところです」となります。
最後の Moving right along. は、move along(先へ進む)に right を添えて「さあ、どんどん先へ」と区切りをつける言い方です。案内の移動だけでなく、会議や話し合いで次の話題へ移るときにも使われることがあります。ここでは子どもの質問を打ち切り、ロスの紹介を終えたところで出てくる一言で、案内の流れを次へ切り替える合図になっています。
まとめ|間違いを指摘する英語と返し方
名前を呼んで言い切る Actually, it’s ~、疑問の形で確かめる Isn’t ~?、受けてからずらす Yeah, but ~、話を止める No talking. を見てきました。作中では、指摘の形によって相手の返し方も変わっていました。
ジョーイの案内を追っていくと、間違いをめぐるやりとりの英語が場面ごとに見えてきます。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、博物館の食堂の場面などの英語も扱っています。


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