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『フレンズ』シーズン4第4話の冒頭では、ごみ出しに行ったレイチェルが管理人のトリーガーとのあいだで嫌な思いをし、泣いて戻ってきます。話を聞いたジョーイは、トリーガーのところへ文句を言いに行きます。
友達がかばってくれた結果、かえって話がこじれることがあります。乗り込もうとする友達を止める言い方、戻ってきた友達に結果を聞く言い方、「だから言ったのに」と伝える言い方を、場面の順に見ていきます。
「Please don’t do that」乗り込もうとする友達を止める
始まりは、モニカとレイチェルの部屋でのごみ出しをめぐる会話です。
Monica: Rachel. You just put an empty carton back in the fridge.
(レイチェル。今、空のパックを冷蔵庫に戻したでしょ。)
Rachel: Yeah, I know, but the garbage was full.
(うん、分かってる。でもごみ箱がいっぱいだったの。)
Monica: Have you ever taken out the trash?
(ごみ出ししたことある?)
Rachel: Well, I, uh, thought you liked doing it.
(えっと、あなたが好きでやってるんだと思ってた。)
Monica: Third door on the left.
(左の3番目のドアよ。)
Rachel: Right!
(そうよね!)
Friends Season4 Episode4(The One With the Ballroom Dancing)
take out the trash は「ごみを出す」という日常の言い方です。Have you ever ~? と経験を聞く形にすると、「一度でもやったことがある?」という遠回しな指摘になります。レイチェルの I thought you liked doing it. は、「好きでやっていると思っていた」ととぼけて返す言い訳です。モニカはごみ袋を渡し、出ていきかけたレイチェルにごみ置き場の場所を教えます。
このごみ置き場で、レイチェルはトリーガーとのあいだで嫌な思いをして戻ってきます。部屋で皆に話しているところからの会話です。
Joey: Whoa, whoa, Treeger made you cry?
(おいおい、トリーガーに泣かされたのか?)
Rachel: Yes, he said really mean things that were only partly true.
(そうよ、すごくひどいことを言われたの。一部は当たってたけど。)
Joey: I’m gonna go down there and teach that guy a lesson.
(下に行って、あいつにひとこと言ってきてやる。)
Monica: Uh, Joey, please don’t do that, I think it’s best that we just forget about it.
(ねえジョーイ、お願いだからやめて。もう忘れちゃうのが一番だと思う。)
Friends Season4 Episode4(The One With the Ballroom Dancing)
teach someone a lesson は、相手に自分の非を分からせるという意味の言い回しです。ここではジョーイが、文句を言いに行くという意気込みを表しています。モニカの please don’t do that は、相手がこれからしようとしていることを止める一言です。I think it’s best that we just forget about it. は「忘れるのが一番だと思う」と別の道を示す言い方で、I think が入ることで押しつけの響きがやわらぎます。
それでもジョーイは、Alright, that’s it. School is in session! と言って部屋を出ていきます。That’s it. は「もう決めた」と話を打ち切る言い方で、School is in session は「授業の始まりだ」という意味です。teach a lesson を受けて、トリーガーに「授業」をしてくるという言葉遊びになっています。
「What did he say?」戻ってきた友達に結果を聞く
場面は同じ部屋の少しあとに移り、ジョーイが戻ってきます。
Rachel: Oh, my hero! What happened?
(私のヒーロー!どうなった?)
Joey: Well, uh, I went down there and I told him no one treats my friends like that and he better come up here and apologize. I’ll see you later.
(いやあ、下に行って言ってやったよ。俺の友達をあんなふうに扱っていいやつなんかいない、ここに来て謝れってな。じゃあ、またあとで。)
Monica: Wait a minute. What did he say?
(ちょっと待って。向こうは何て言ったの?)
Friends Season4 Episode4(The One With the Ballroom Dancing)
レイチェルの What happened? は、「何があったの?」「どうなった?」と結果を広く聞く問いかけです。ジョーイは自分が何を言ったかを説明しますが、トリーガーがどう答えたかには触れません。he better ~ は he had better ~ の had が省かれたくだけた形で、「〜したほうがいい」と強く求める言い方です。
ジョーイは I’ll see you later.(じゃあ、またあとで)と言って、話を切り上げて出ていこうとします。それを止めたのがモニカの Wait a minute. です。続く What did he say? は、相手の反応だけに絞って聞く質問です。What happened? が出来事全体を聞くのに対し、What did he say? は「向こうは何と言ったのか」という一点を確かめる形になっています。
この問いへのジョーイの答えから、トリーガーは謝るどころか、かえって話がこじれてしまったことが分かります。レイチェルの What happened? では聞き出せなかった点を、モニカの What did he say? が具体的に絞り込んでいく流れです。
「I told you not to go down there」だから言ったのにと伝える
話がこじれたと分かったあとの、モニカとジョーイのやりとりです。
Monica: I told you not to go down there.
(行かないでって言ったじゃない。)
Joey: What? He made Rachel cry!
(なんだよ、あいつはレイチェルを泣かせたんだぞ!)
Monica: Rachel always cries!
(レイチェルなんて、しょっちゅう泣いてるでしょ!)
Friends Season4 Episode4(The One With the Ballroom Dancing)
I told you not to ~ は「〜しないでって言ったのに」という意味で、事前に止めたことを持ち出して相手に伝える形です。tell + 人 + not to ~(人に〜しないように言う)を過去形にした形で、最初の場面の please don’t do that と対応しています。
ジョーイの What? は「なんだよ」と言い返す前置きです。続く一言の made ~ cry は、make + 人 + 動詞(人に〜させる)という使役の形で、行った理由を改めて主張しています。これを受けたモニカの一言が続きます。always を使って言い返すことで、ジョーイが挙げた理由そのものを押し返しています。
このあとモニカは、もう一度トリーガーのところへ行って何とかしてくるようジョーイに言います。ジョーイは Alright, I’ll try.(分かった、やってみる)と答え、レイチェルの Go!(行って!)に送り出されます。止める言葉、結果を問う言葉、だから言ったのにと伝える言葉が、一続きの会話の中に並んでいます。
まとめ|かばってくれた友達とのやりとりの英語
Please don’t do that. で止め、What did he say? で結果を確かめ、I told you not to go down there. で「だから言ったのに」と伝える流れを見てきました。止める側と動く側の言い分を知っておくと、会話の流れがつかみやすくなります。
次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。


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