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『メンタリスト』シーズン4第12話には、ヴァン・ペルトの行方が分からず捜索が行われているなかで、手を出せない側の人たちが言葉を交わす場面があります。範囲を数字で尋ね、仮定の話で言い返し、最後は自分たちの仕事へ気持ちを切り替える流れが、短い会話のなかに収まっています。
捜索の広さの尋ね方から、似て見える二つの呼びかけの違いまで、順に追っていきます。
「How big is the area they’re searching?」捜索の広さを尋ねて、数字で返す
ヴァン・ペルトの捜索について、まず範囲を確かめる問いが出てきます。
— How big is the area they’re searching?
(捜索してる範囲って、どれくらいの広さ?)
— 140 square miles.
(140平方マイル。)
The Mentalist Season4 Episode12 (My Bloody Valentine)
How big is ~? は、大きさや広さを尋ねるときの基本の形です。the area they’re searching は、the area のあとに関係代名詞が省かれた形で、「彼らが捜している区域」という意味になります。they’re searching と現在進行形になっているので、捜索がいま行われている最中だと分かります。
search は、捜す場所を目的語に取る動詞です。the area を前に出して関係節で受けると、「どの区域を捜しているのか」を一つのまとまりで言えます。How + 形容詞 の形は、How far や How long のように、距離や長さを尋ねる問いにも広がります。
問いに対する答えは、140 square miles という数字と単位だけです。主語と動詞を置いた文にせず、尋ねられた広さそのものを名詞のかたまりで返しています。square mile は「平方マイル」で、面積を表すアメリカ式の単位です。1平方マイルはおよそ2.6平方キロメートルなので、140平方マイルは約360平方キロメートルにあたります。
How big is ~? と問われたときに、数字と単位だけで返す形は、短く済ませたい場面で使われることがあります。広さ、長さ、時間など、数で答えられる問いには、同じように名詞のかたまりだけで返せます。
「If you were out there, we’d look for you.」仮定の話に、仮定の話で返す
同じ会話の続きでは、仮定を使ったやり取りが交わされます。
— Hey. If you were out there, we’d look for you.
(ねえ。あなたがあの場所にいたら、私たちはあなたを捜すよ。)
— I hope not. If I’m lost, I want a search and rescue team that knows the landscape and can cover ground fast. That’s not us.
(そうならないといいけど。迷ったら、地形を知っていて、広い範囲を素早く回れる捜索救助隊に捜してほしい。それは私たちじゃない。)
The Mentalist Season4 Episode12 (My Bloody Valentine)
最初の If you were out there, we’d look for you. は、If のあとに過去形、後半に would を置く形で、「もしそこにいたら」という現実から距離のある仮定を述べています。out there は「向こうに」「あそこに」という意味で、いま話題になっている区域を指しています。
返しの I hope not. は、I hope (that) it won’t happen の後半を省いた形で、「そうならないといい」と短く受けています。次の If I’m lost, ~ は、前の文と違って If のあとが現在形です。同じ仮定でも、あり得る話として語る形になっています。
後半の a search and rescue team that knows the landscape and can cover ground fast では、that のあとに knows と can cover が並び、どんな捜索隊に捜してほしいかを二つの条件で説明しています。cover ground は、直訳すると「地面を覆う」で、広い範囲を進むという意味で使われる言い回しです。landscape は、地形や景観を指します。
最後の That’s not us. は、二つの条件に自分たちは当てはまらないと、短く言い切っています。仮定の話で返したあと、結論を三語にまとめています。
「Let’s do our jobs.」と「Let’s focus on what we can do.」の違い
そのあとの発言では、捜索への約束と、自分たちの役割への切り替えが続きます。
— I will make sure every resource is devoted to finding Van Pelt, okay?
(あらゆる資源をヴァン・ペルトの捜索に充てるよう、必ず手配する。いいね?)
— Meantime, let’s do our jobs.
(その間は、それぞれの仕事をしよう。)
The Mentalist Season4 Episode12 (My Bloody Valentine)
make sure ~ は「確実に〜する」、be devoted to ~ は「〜に充てられている」「〜に捧げられている」という意味です。every resource は人手や設備などの手段をまとめた言い方で、約束の大きさを示しています。Meantime は In the meantime の短縮で、「その間」を表します。
let’s do our jobs は、持ち場を軸にして、それぞれの仕事に戻ろうと呼びかける形です。続く発言では、別の軸が使われます。
— We don’t know the terrain. We’ll just get in the way.
(私たちは地形を知らない。行っても邪魔になるだけ。)
— Let’s focus on what we can do.
(できることに集中しよう。)
The Mentalist Season4 Episode12 (My Bloody Valentine)
get in the way は「邪魔になる」で、terrain は地形を指します。focus on ~ は「〜に集中する」、what we can do は「私たちにできること」という名詞のまとまりです。
二つを比べると、do our jobs は役割で線を引き、focus on what we can do は能力で線を引いています。作中では後者の直前に、地形を知らないという理由が置かれています。この理由があることで、できる範囲に絞るという意味合いがはっきりします。
まとめ|範囲の尋ね方から、役割の切り替え方まで
How big is the area ~? で範囲を尋ね、If you were out there, ~ で仮定に仮定を重ね、Let’s do our jobs. と Let’s focus on what we can do. で気持ちを切り替える流れを見てきました。役割で区切るか、能力で区切るかを意識すると、似た呼びかけの違いが見えてきます。
次回も『メンタリスト』と一緒に、英語表現を見ていきましょう。
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