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『メンタリスト』シーズン4第17話には、妻を亡くした相手への聞き取りで、質問の切り出し方や場を収める頼み方が出てくる場面があります。短い台詞が続く中に、丁寧な言い方の組み立てがいくつも見つかります。
この記事では、質問の前に添える断り、質問を続ける理由の伝え方、強い言葉で指摘されたあとの場の収め方を、それぞれの台詞に沿って順に見ていきます。
「if you don’t mind」質問の前の断りと、質問を続ける理由の伝え方
聞き取りの場面では、質問を切り出す一言と、質問が重なる途中で挟まる一言が並んで出てきます。まずは切り出しの一言です。
— I’m gonna have to ask you a couple questions, if you don’t mind.
(いくつか質問をさせてもらいますが、よろしいですか。)
The Mentalist Season4 Episode17 (Cheap Burgundy)
gonna は going to の口語的な形で、I’m gonna have to ~ と重ねると「〜しなければならなくなる」という言い方になります。質問は避けられないと先に伝える形です。a couple questions は a couple of questions の of が抜けた口語的な形で、本来は「二つの」を指しながら、くだけた会話では「いくつかの」くらいの幅で使われることもあります。
文末の if you don’t mind は、「差し支えなければ」と相手の了承を求める添え書きです。質問せざるを得ないと言い切りつつ、相手の都合にも触れる二段構えになっています。
聞き取りが進むと、同じ場面でこんな一言も出てきます。
— Mr. Bauer, we have to explore all possibilities.
(ミスター・バウアー、あらゆる可能性を調べなければなりません。)
The Mentalist Season4 Episode17 (Cheap Burgundy)
冒頭の Mr. Bauer, は、Mr. に姓を添えた改まった呼びかけです。we have to ~ は「〜せざるを得ない」という言い方で、個人の好みというより役目として必要だと示す響きがあります。explore は「探る、調べ尽くす」に近い動詞で、all possibilities と組み合わさると、考えられる線を一つずつ当たっていく意味合いになります。
質問の理由を説明する一言として読むと、if you don’t mind は配慮を示す言葉、we have to ~ は必要性を示す言葉で、役割が対になっていると分かります。
「Sir, your manner is deeply inappropriate.」丁寧な語で強く指摘する一言
聞き取りがしばらく進んだあと、同じ場面でこの台詞が出てきます。
— Sir, your manner is deeply inappropriate.
(失礼ですが、あなたの態度ははなはだ不適切です。)
The Mentalist Season4 Episode17 (Cheap Burgundy)
Sir, は、相手の名前を挙げずに男性へ呼びかけるときの丁寧な言い方です。manner は「態度、物腰」を指す名詞で、ここでは単数形で一人の振る舞いを表しています。複数形の manners にすると「行儀、作法」の意味合いが強まり、形によって指すものが少し変わります。
inappropriate は「その場にふさわしくない」を表す形容詞で、deeply が加わって程度の強さが出ます。deeply は deeply sorry のように気持ちを表す語にも付く強調の副詞で、この場面では指摘の重さを増す役目です。
似た評価語の rude(無礼な)は、相手の礼儀のなさを直接指す響きがあります。これに対して inappropriate は、場面や立場にそぐわないという評価で、感情をぶつけすぎない分、落ち着いた調子に聞こえると受け取れます。
主語が you ではなく your manner になっている点も見逃せません。人そのものではなく態度を評価の対象にしているため、呼びかけも語彙も丁寧なまま、内容だけが強い指摘になっています。
「will you smooth things over here?」場を収める頼み方と協力の申し出
同じ場面の少しあとで、場を収めるための頼みが出てきます。
— Uh, Franklin, will you smooth things over here?
(ええと、フランクリン、ここを丸く収めてもらえますか。)
— Uh, Darcy and I need to go.
(ええと、ダーシーと私は行かなければなりません。)
The Mentalist Season4 Episode17 (Cheap Burgundy)
smooth things over は、もめごとや気まずさを丸く収めるという意味の言い回しです。smooth は「なめらかにする」で、things は目の前の状況を広く指します。will you ~? は「〜してくれますか」という依頼の形で、頭に名前を置くことで、頼む相手をはっきり指名しています。
続く Darcy and I need to go は、自分を含めた二人が「行かなければならない」と伝える言い方です。自分を後ろに置いて A and I と並べる形は、丁寧に聞こえやすい語順です。need to は have to よりも、こちらの事情に根ざした必要を言うときに選ばれる印象があります。
その後も同じ場面で、お悔やみと協力の申し出が続きます。
— If I may just say so, I’m so very deeply sorry for your loss, and I, uh…
(差し出がましいようですが、心からお悔やみ申し上げます。それで、その……)
— If there’s anything I can do for you all, please don’t hesitate to ask.
(皆さんのためにできることがあれば、遠慮なく言ってください。)
The Mentalist Season4 Episode17 (Cheap Burgundy)
If I may just say so, は、切り出しにくいことを言う前に置くクッションです。may は許可を求める丁寧な助動詞で、just が付くと「ひとこと」という控えめな響きが加わります。sorry for your loss は、亡くなった人に近い相手にかけるお悔やみとして使われることの多い言い方で、ここでは so very deeply と強調が重ねられています。文は and I, uh… で途切れています。
もう一つの please don’t hesitate to ask は、「ためらわずに頼んでください」と協力を申し出る定型的な言い回しです。anything I can do で範囲を広く取り、you all で相手を一人に限らず呼んでいます。
まとめ|質問の断りから場を収める頼みまで
質問の前に添える if you don’t mind、理由を伝える we have to ~、強い指摘の deeply inappropriate、場を収める smooth things over、協力を申し出る please don’t hesitate to ask を見てきました。丁寧な語を重ねながら、中身の強さを使い分ける組み立てが分かります。
次回も『メンタリスト』と一緒に、英語を学んでいきましょう。
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