海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン4第13話には、リズボンとジェーンが人を訪ねた先で、ある人物の名前が話題になり、そこから名乗りと用件の切り出しへと進む場面があります。短いやりとりの中に、使える言い方がいくつも並んでいます。
名前に対するさらりとした返し方、名乗りと用件の言い方、そして理由を添えて「大目に見る」と言う表現を、場面の流れに沿って順に見ていきます。
「I sense that’s supposed to mean something to me.」名前を出されたときの返し
訪問先の場面で、ジュニア・アコスタ(仮表記)という名前が出ます。その名前を聞いたあとのやりとりが、次のとおりです。
— I sense that’s supposed to mean something to me.
(それが私にとって何か意味を持つはず、という感じがしますが。)
— Junior Acosta’s a very important man.
(ジュニア・アコスタはとても重要な人物だ。)
— He puts together all my shows and parties.
(私のショーやパーティーはすべて、彼が取りまとめている。)
— What is this about?
(何の用件ですか?)
The Mentalist Season4 Episode13 (Red Is the New Black)
I sense that’s supposed to mean something to me. は、直訳すると「それが私にとって何か意味を持つはず、と感じ取る」です。sense は、はっきり分かるというより「そう感じ取る」という動詞で、be supposed to ~ は「〜のはずだ」、mean something to me は「私にとって意味がある」を表します。知らないと直接言わずに、「意味があるはずだと察する」と述べることで、ぴんと来ていないことを遠回しに伝える形と読み取れます。
これに対して、名前の持ち主について a very important man と説明が加わります。important man は「重要な人物」で、役職ではなく人物の重みを一言で示す言い方です。さらに puts together all my shows and parties と続き、put together は「(物事を)取りまとめる、組み立てる」という意味で、ここでは行事の準備や運営を取りまとめることを指しています。この区間では、役職の名前ではなく仕事の中身で相手を説明している点が分かります。
最後の What is this about? は、用件を尋ねる問いかけです。about の後ろに何が来るかを尋ねる形で、訪ねてきた側に話の中身を促す働きをします。
「I’m ~ with the CBI, and this is my colleague, ~.」名乗りと用件の切り出し
用件を問われたあと、リズボンが名乗り、同伴者を紹介します。所属はCBI(カリフォルニア州捜査局)です。
Lisbon: I’m Agent Lisbon with the CBI, and this is my colleague, Patrick Jane.
(CBIのリズボン捜査官です。こちらは同僚のパトリック・ジェーン。)
— We need to ask you some questions about Wyck Theissens.
(ウィック・タイセンスについて、いくつかお聞きしたいことがあります。)
— What about him?
(彼がどうかしたのか?)
The Mentalist Season4 Episode13 (Red Is the New Black)
I’m Agent ~ with the CBI という形は、自分の名前と肩書き、所属を一息で述べる形です。with ~ は「〜に所属する」を示す前置詞で、氏名と所属を続けて言うと、相手に身分が伝わります。続く this is my colleague, ~ は、同伴者を紹介する決まった言い方です。colleague は「同僚」を指し、同じ組織の仲間を紹介するときに使われます。
そのあとに、用件が告げられます。need to ask you some questions about ~ は「〜についていくつか伺う必要がある」という意味で、need to を使うことで、必要があって来たことを伝えています。some questions と数を曖昧にしておくことで、長い取り調べではなく、いくつかの質問という響きになります。
返ってきた What about him? は、「彼がどうしたのか」と聞き返す短い問いです。about him だけで、「その人物についての何なのか」と先を促します。名乗りから用件、聞き返しまでが短いやりとりで進むため、初対面の相手に用件を切り出すときの流れとして、そのまま見ることができます。
「You make allowances.」理由を添えて「大目に見る」と言う
同じやりとりの少しあとで、話題はデザイナーの新しい服のシリーズ(clothing line)に移ります。そこでの発言が、次のとおりです。
— I haven’t even seen the line.
(そのシリーズは、まだ見てもいない。)
— He wouldn’t let anyone see it.
(誰にも見せようとしなかったんだ。)
— Uh, you’re about to buy a line of clothing you hadn’t been allowed to see?
(えっと、見せてもらえなかった服のシリーズを、これから買おうとしているのですか?)
— He’s a genius. You make allowances.
(彼は天才だ。大目に見るものだよ。)
The Mentalist Season4 Episode13 (Red Is the New Black)
I haven’t even seen the line. の even は「〜さえ」と強める語で、見たことがないという事実を強調しています。He wouldn’t let anyone see it. の wouldn’t は、過去の拒む意思を表す形で、「どうしても見せようとしなかった」という含みがあります。
それを受けた you’re about to buy ~ you hadn’t been allowed to see? は、事実を並べて確認する問いです。be about to ~ は「これから〜しようとしている」、hadn’t been allowed to see は「見ることを許されていなかった」という過去より前の出来事を表します。疑いや驚きを直接言葉にせず、事実を並べて問う形になっています。
答えの He’s a genius. You make allowances. は、理由を先に置いてから結論を言う二文です。make allowances は「事情を考慮して大目に見る」という意味で、ここでの You は特定の相手ではなく、一般的に「人は」と言う使い方と読み取れます。先に He’s a genius と理由を示すことで、大目に見る根拠が文の中に収まっています。
まとめ|名前を出された場面の返し方と、用件の切り出し方
「I sense that’s supposed to mean something to me.」で名前に応じ、「I’m Agent ~ with the CBI」で名乗って用件を切り出し、「You make allowances.」で理由を添えて大目に見る、という流れを見てきました。場面ごとに短い言い方が組み合わさっています。
次回も『メンタリスト』と一緒に、場面の英語を読み解いていきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面の英語がつながって見えてきます。


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