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『メンタリスト』シーズン4第4話では、捜査の進め方をめぐって、期限を切る言葉と、猶予を求める言葉が交わされる場面が何度か出てきます。期限は、仕事でも日常でも出てくる話題で、言い方ひとつで受け止め方が変わります。この記事では、その言葉の運びに注目します。
期限を示される側に立って、どう受け止め、どう時間を頼み、どう念押しするのか。三つのやり取りに分けて順に見ていきます。
「You have 24 hours to demonstrate that ~」条件つきで期限を告げる
二人の意見を聞いたあと、話は次のように締めくくられます。
— I think Tibbs is a dead end, but I like to reward passion, so… go prove me wrong.
(ティッブスは行き止まりだと思う。だが熱意には報いたい。だから……間違いだと証明してみせてほしい。)
— You have 24 hours to demonstrate that Tibbs poses an imminent danger, and I’m sending the Shubert case to the D.A.
(24時間のうちに、ティッブスが差し迫った危険だと示すこと。そして、シューバート事件は地方検事局に回す。)
The Mentalist Season4 Episode4 (Ring Around the Rosie)
最初の発言は、見立てを述べたうえで、挑戦を促す形になっています。I like to reward passion は「熱意には報いたい」という意味で、続く go prove me wrong は「私が間違っていると証明してみろ」という挑む言い回しです。意見が違うままでも、相手に証明の機会を渡す形になっています。
後半の You have 24 hours to ~ は、持ち時間と、その間にやるべきことを一文で示す形です。demonstrate は「実際に示して見せる」という意味で、「考えを述べる」だけでは足りず、示すことまで求められています。pose an imminent danger は「差し迫った危険をもたらす」と訳せる表現です。
同じ発言の続きで、ほかの件を地方検事局へ送るという通告も添えられています。期限を告げるときに、その先の予定を並べて伝える形にもなっています。期限と、期限の先に控えていることを一続きで伝える構成です。
「Before the sun sets today」で期限を示し、「Give us that long.」で頼む
捜査の方針をめぐる議論が続いたあと、終わり近くで次のやり取りが出てきます。
— I vowed to make a prediction, so predict I shall.
(予測すると誓った。だから予測しよう。)
— Before the sun sets today, Henry Tibbs will make his move.
(今日の日が沈むまでに、ヘンリー・ティッブスは動く。)
— Give us that long.
(それだけの時間をくれ。)
— You have until the end of the day.
(今日の終わりまでだ。)
The Mentalist Season4 Episode4 (Ring Around the Rosie)
I vowed to make a prediction, so predict I shall. は、動詞の predict を前に出して、主語と助動詞を後ろに置いた形です。通常の語順なら I shall predict となるところで、古風で大げさな響きが出ます。
Before the sun sets today は、「今日の日が沈むまでに」と、時刻を数字で言わずに期限を示します。make his move は「動く、行動に出る」という意味で、その動きが日没までに起きると予告しています。時刻の数字を使わないぶん、一日の終わりという大まかな区切りが伝わります。
Give us that long. は、直前に示された期間を指して、「それだけの時間がほしい」と頼みます。that long は、時間の長さを前の発言から受ける言い方で、期間をあらためて言い直さずに済みます。that long が、前の発言の「日が沈むまで」を受けています。これに続く You have until the end of the day. は、待つ期間の終わりを示します。頼まれた期間への答えとして、期限が示されています。
日没までという予告、それだけの時間を求める依頼、今日の終わりまでという期限の提示が、この順に並んでいます。
「You promised. Sunset.」約束を持ち出して期限を念押しする
しばらくあとの場面では、チョウの名乗りとともに、対象を見失ったという連絡が入ります。その後、拘束を急ぐ案が出たところで、次のひと言が挟まります。
— You promised. Sunset.
(約束したはずだ。日没だ。)
The Mentalist Season4 Episode4 (Ring Around the Rosie)
You promised. は、過去形で「約束した」と事実だけを示します。理由や説明を足さず、短い二語の文で、相手が先に認めたことを思い出させています。
続く Sunset. は、一語だけで期限を指しています。先に示された「日が沈むまで」という期限を、名詞ひとつに縮めて繰り返す形で、前に交わした約束の内容を相手に思い出させる働きがあります。先の Before the sun sets today を受けている言葉として読み取れます。長い文を重ねなくても、一語で期限を指せるのは、同じ話題がすでに共有されているからです。
期限をめぐる会話は、期限を切る、猶予を頼む、約束を念押しするという三段階に分けられます。この回のやり取りでは、You have ~、Give us ~、You promised. のように、どの段階も短い文で言い切られています。
まとめ|期限を切り、猶予を頼み、約束を念押しする
You have 24 hours to ~ で持ち時間とやるべきことを示し、Give us that long. で時間を頼み、You promised. で約束を念押しする流れを見てきました。期限をめぐる会話の段階ごとに、使える形がそろっています。
どの形も短い文で言い切られているのが特徴です。『メンタリスト』を観ながら、期限をめぐる会話の運び方に注目してみるのも一つの楽しみ方です。
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