「I’m your new boss.」と名乗る上司を迎え、方針を伝えるまでの英語|『メンタリスト』S04E04で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「I'm your new boss.」と名乗る上司を迎え、方針を伝えるまでの英語|『メンタリスト』S04E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン4第4話には、CBI(カリフォルニア州捜査局)の面々が、新しい上司の名乗りを受ける場面があります。着任のあいさつから、方針を尋ねられて答え、了承を受けるまでが、短いやり取りの中に収まっています。

名乗りと歓迎の言い方、全体に向けた言葉、方針を尋ねられたときの答え方を、三つに分けて、英語表現とあわせて順に見ていきます。

目次

「I’m your new boss.」立場を名乗り、「Welcome aboard.」と迎える

最初に、ウェインライトが自分の氏名と立場を名乗ります。これに、リズボンが応じます。

Wainright: Special Agent Luther Wainright. I’m your new boss.
(特別捜査官のルーサー・ウェインライトだ。新しい上司だ。)
Lisbon: Welcome aboard. I’m Agent Lisbon.
(ようこそ。リズボン捜査官です。)
The Mentalist Season4 Episode4 (Ring Around the Rosie)

ウェインライトの発言は、氏名、肩書き、立場の順に並んでいます。Special Agent は肩書きで、そのあとの I’m your new boss. で、相手との関係を一言で示しています。your new boss と、相手の立場から見た呼び方を選ぶことで、自分が何者なのかがすぐに伝わります。

リズボンの Welcome aboard. は、ここでは新しく加わる人を迎える言葉として使われています。直訳すると「乗船を歓迎します」ですが、作中では、名乗った相手を迎える一言になっています。このあとに続く I’m Agent ~ は、肩書きと姓を添えた名乗りです。ウェインライトが「Special Agent+氏名」と肩書きとフルネームを並べたのに対し、リズボンは「Agent+姓」と短くまとめています。歓迎の言葉を先に言い、そのあとで自分の名前を告げる順序です。

名乗りと歓迎が、それぞれ短い文で完結している点も、この場面の特徴です。一方が立場を告げ、もう一方が迎える言葉を返す。その往復が、二つの発言だけで成り立っています。

「things are about to get a whole lot easier」全体に向けて見通しを語る

着任のあいさつに続いて、全員に向けた言葉が出てきます。

— Uh, hard times, everyone, um, for the entire unit, but, uh, things are about to get a whole lot easier.
(ええと、全員にとって、部署全体にとって、厳しい時期だ。だが、これからはずっと楽になる。)
The Mentalist Season4 Episode4 (Ring Around the Rosie)

この一文は、前半で現状を述べ、後半で見通しを語る構成です。hard times は「苦しい時期」を指し、everyone と for the entire unit で、対象が個人ではなく部署全体であることを示しています。

後半の be about to ~ は、「まさに〜しようとしている」という意味で、近い先の出来事を表します。a whole lot easier の a whole lot は、比較級を強めて「ずっと」「はるかに」と程度を大きくする言い方です。easier だけでも「より楽」と言えますが、a whole lot を足すことで、変化の大きさが強調されます。get は「〜の状態になる」という意味で、easier という状態へ移っていくことを表します。

発言の途中には、Uh や um が挟まっています。整った文章を読み上げるのではなく、言葉を探しながら話している形です。台詞として、話し言葉の流れがそのまま残っています。書き言葉のような整った文ではなく、話し言葉の文として英語を聞き取る練習にもなります。

「I suggest that we ~」と「Keep me posted.」方針を提案し、了承を受ける

最後は、方針を尋ねる声から始まる、三つの発言です。

— Henry Tibbs– what’s the plan?
(ヘンリー・ティッブスの件は、どうする?)
— I suggest that we release him and keep him under surveillance.
(釈放して、監視下に置くことを提案します。)
— Yeah, that sounds reasonable. Keep me posted.
(ああ、妥当だと思う。経過を知らせてくれ。)
The Mentalist Season4 Episode4 (Ring Around the Rosie)

最初の発言は、人名を呼んだあとに what’s the plan? と続けます。名前を先に出して話題を示し、短く計画を尋ねる形です。

続く I suggest that we ~ は、「〜することを提案します」と意見を差し出す定型です。suggest のあとに that we を置き、実行する内容を続けます。ここでは「釈放する」と「監視下に置く」の二つが and でつながれています。release は「解放する」、keep him under surveillance は「彼を監視下に置いておく」という意味です。

三つ目の that sounds reasonable は、「それは妥当に聞こえる」という意味で、提案への了承を示す形です。reasonable は「筋が通っている、妥当な」という意味で、手放しで賛成するのではなく、内容を吟味したうえで認める響きがあります。そのあとの Keep me posted. は、「経過を知らせてほしい」と報告を頼む表現です。同じ表現を扱うフレーズ記事もあるため、詳しい使い方はそちらに譲り、ここでは了承に添える一言として押さえておきます。

質問、提案、了承、報告の依頼と、仕事の進め方が四つの短い文で一巡する構成になっています。

まとめ|名乗りから報告の依頼まで

I’m your new boss. と Welcome aboard. の名乗りと歓迎、things are about to get a whole lot easier の見通し、I suggest that we ~ から Keep me posted. までの流れを見てきました。職場での最初のやり取りの形が、短い場面にまとまっています。

『メンタリスト』を観ながら、一つひとつの発言の長さと順序に注目すると、言葉の役割が見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。

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