「Pass.」と「You can count me in」はどう違う?|『メンタリスト』S05E09で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「Pass.」と「You can count me in」はどう違う?|『メンタリスト』S05E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第9話には、モデルハウスの見学をめぐって、誘いと断りと参加表明が短い間に並ぶやりとりがあります。同じ誘いに対して、返事の形が一つではないことが分かる場面で、断る一語と加わる一言の差が、そのまま英語表現の違いとして読み取れます。

ここでは、誘いの出し方、断る一語、参加を伝える言い方、案内の途中での辞退を、順に取り上げます。

目次

「Any interest in doing a tour of the model homes?」誘いの出し方

用事のあとの予定を尋ねる形で、誘いが切り出されます。

— Any interest in doing a tour of the model homes after your business is done?
(用事が済んだあとで、モデルハウスの見学をする気はありますか?)
The Mentalist Season5 Episode9 (Black Cherry)

Any interest in ~ing? は、Do you have any interest in ~ing? を縮めた形で、「〜することに興味はありますか」と相手の関心を確かめます。doing a tour of ~ は「〜を見て回る」という意味で、tour は案内つきで見学することを指します。after your business is done は、相手の用事が済んだあとという条件を付け、予定の邪魔にならない順序を示します。

このあと、買い時を勧める発言が続きます。

— Well, interest rates couldn’t be lower.
(金利は、これ以上下がりようがありません。)
— It’s a great time to buy.
(買うには絶好の時期です。)
The Mentalist Season5 Episode9 (Black Cherry)

ここで目を引くのは、interest の意味の違いです。先ほどの Any interest は「関心」ですが、interest rates の interest は「利息」を指し、interest rates で「金利」になります。多義語は、後ろに続く語で意味が決まります。

couldn’t be lower は、否定の could を使って、「これ以上は低くなりようがない」と最低水準だと言い切る形です。比較級の lower と組み合わさることで、下限に達していると強調します。It’s a great time to ~ は、「〜するには絶好の時期だ」と時機を伝える型で、to buy が入ることで買い時の話になります。

「Pass.」と「You can count me in」返事の違い

勧められたあとの返事は、短い断りと、参加の表明です。

— Pass.
(遠慮します。)
— I’d like to take a look. You can count me in, Tiffany.
(見てみたいです。私も入れてください、ティファニー。)
— Great.
(いいですね。)
The Mentalist Season5 Episode9 (Black Cherry)

Pass. は、誘いに乗らない意思を一語で伝えます。理由を添えず、相手の提案を見送る形で、語としては「通過する」「見送る」という意味の pass をそのまま単独で使っています。否定語を含まない形で断っています。この一語の発言者と、次の参加表明の発言者が同じ人物かどうかは、台詞だけでは確かめられません。

参加を伝える側は、二つの文を重ねています。I’d like to take a look. は、would like to の丁寧な希望の形で、take a look は「見てみる」という意味です。続く You can count me in. の count in は「数に入れる」で、自分を参加者の数に加えてほしいと頼む形です。You can は、相手が加えてよいと許す言い方になります。文末の Tiffany は、呼びかけの名前です。

Great. は、参加表明に続く短い反応です。ここまでを並べると、Pass. は誘いの外にとどまる返事、count me in は誘いの中に入る返事、と働きが分かれます。見てみたいという言葉の裏にある意図は、台詞だけでは分かりません。

「No. No need.」案内の途中での辞退

場面が移り、モデルハウスの案内が進んでいく途中で、また断りの言葉が出てきます。

— Good. Good. Let’s take a look at the extra bedroom.
(いいですね。では、追加の寝室を見てみましょう。)
— No. No need.
(いえ、結構です。)
The Mentalist Season5 Episode9 (Black Cherry)

最初の発言の Let’s take a look at ~ は、「〜を見てみましょう」と次の行き先を提案する型です。Let’s は Let us の縮約で、一緒に行うことを前提にした誘いの形です。Good. Good. と繰り返す短い相づちを置いて、extra bedroom へ話を進めています。

返事の No. No need. は、There is no need. の頭を省いた形です。No. で打ち消したあと、No need. で「必要はない」と添えます。Pass. が誘い全体を見送る一語だったのに対し、こちらは案内の途中で、提案された一部分だけを辞退する形です。

三つの返事を並べると、働きの違いがはっきりします。Pass. は誘い自体を見送り、You can count me in. は誘いに加わり、No need. は提案された項目を断ります。どれも短い言い方ですが、断る範囲と加わる姿勢がそれぞれ異なります。

まとめ|誘いへの三つの返事

Pass. は誘いを見送る一語、You can count me in. は参加を伝える言い方、No need. は提案の一部を辞退する形です。誘いの出し方にある Any interest in ~ing? も、返事の前提として働いています。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

このエピソードの英語は、ほかのコラムやフレーズ記事でも取り上げています。

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