海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン5第1話には、ホテルで働く二人についてたずねられて答える場面と、調べた人物の経歴を短くまとめて伝える場面があります。どちらも、人物について英語で語るやりとりで、言葉の選び方に違いが出ています。
人柄や勤続を伝える形、知っている範囲を示す形、経歴を名詞句で並べる形の順に、人物についてたずねられたときの答え方を、それぞれの場面の英語から見ていきます。
「What can you tell us about ~?」人柄と勤続を伝える形
ホテルの会議施設で一緒に働いていた二人、キャリーとレックスについて、まずこう問いかけられます。続く答えは、一人目の勤続と人柄を短い言葉で挙げていきます。
— What can you tell us about Callie and Rex?
(キャリーとレックスについて、何か教えてもらえますか?)
— Um, Callie has been with us two years as a housekeeper.
(えっと、キャリーはうちで二年、客室係を務めています。)
— Reliable. Always upbeat.
(信頼できて、いつも前向きです。)
— Really, uh, just a lovely girl.
(本当に、その、素敵な女の子で。)
— Well, a woman, that is.
(いや、つまり女性ですね。)
The Mentalist Season5 Episode1 (The Crimson Ticket)
What can you tell us about ~? は、「〜について何を教えてもらえますか」と、相手が知っている範囲の情報を引き出す問い方です。tell us の us があるので、問いは一人ではなく、複数の立場から出ている形になっています。
答えの最初は has been with us two years as a housekeeper です。has been with ~ は「〜のところにいる」と所属が続いていることを表し、two years で期間、as a ~ で役割を添えています。主語、期間、役割が一文に収まる、勤続を伝える形の一つです。
続く Reliable. Always upbeat. は、形容詞だけを置いた短い文です。reliable は頼りになること、upbeat は明るく前向きな様子を指します。主語を省けば、人柄を一語ずつ積み上げて伝えられます。
最後の二行は、言い直しの形です。girl と言ったあとに Well, a woman, that is. と続け、語を改めています。Well で言い直しに入り、that is を文末に添えると「つまり」という補足になります。
「I don’t know ~ so well」知っている範囲を示して答える
答えはもう一人の人物に移ります。知らないことは先に断り、知っていることと見た印象を分けて語る流れです。
— Uh, Rex Lango I don’t know so well.
(えっと、レックス・ランゴのことは、それほどよく知りません。)
— He’s only been here a couple weeks and, uh, works over in tech support.
(ここに来てまだ二、三週間で、えっと、技術サポートの部署で働いています。)
— But he seems like, you know, a good fellow. He–uh, punctual.
(でも、その、いい人に見えますね。えっと、時間に正確で。)
The Mentalist Season5 Episode1 (The Crimson Ticket)
I don’t know ~ so well は、「あまりよく知らない」と、知識の度合いを先に断る言い方です。so well が程度を弱めています。ここでは Rex Lango を文頭に出してから I don’t know so well と続けていて、話題にする人物を先に示す語順です。
そのあとは、知っていることだけが重ねられます。only been here a couple weeks の only は期間の短さを強調し、a couple weeks は二、三週間ほどの短い期間を指す口語的な言い方です。works over in tech support の over in ~ は、「向こうの〜で」と、部署を少し離れた位置のものとして示します。
最後の he seems like a good fellow は、見た印象の範囲で評価を述べる形です。seems like ~ は「〜のように見える」で、断定を避けながら評価を伝えます。fellow は男性を指す語で、good fellow は「いい人」という響きです。punctual は時間に正確なことを指し、印象を裏づける材料として添えられています。
「Moved to town from L.A.」経歴を名詞句で並べる報告
別のやりとりでは、What about ~? で話題が別の人物に移り、調べた内容が短い文で並べられます。主語を省いた文と、名詞句だけの文が続く形です。
— What about Lango?
(ランゴはどうですか?)
— Moved to town from L.A. six months ago. No rap sheet on him. No relatives or friends nearby.
(六か月前にロサンゼルスからこの町に引っ越してきた。犯罪歴の記録はなし。近くに親戚も友人もいない。)
The Mentalist Season5 Episode1 (The Crimson Ticket)
What about ~? は、「〜はどうですか」と話題を次へ移す問いです。答えの Moved to town from L.A. six months ago. は He を落とした過去の文で、from ~ で元の場所、six months ago で時期を添えています。L.A. はロサンゼルスの略称です。
rap sheet は、逮捕歴などをまとめた警察の記録を指します。No rap sheet on him. のように no のあとへ名詞を置くだけで「〜はない」と言え、No relatives or friends nearby. も同じ型です。
話は続いて、住まいの調べに移ります。
— We went through his apartment. Nothing.
(アパートを調べました。何もありません。)
— Bare bones. Mattress on the floor.
(必要最小限です。床の上にマットレス。)
— Running from something, maybe?
(何かから逃げている、のかも?)
The Mentalist Season5 Episode1 (The Crimson Ticket)
went through ~ は、中身を順に確かめながら調べる動詞句で、Nothing. の一語が結果を言い切っています。
Bare bones. と Mattress on the floor. は、名詞句だけで部屋の様子を伝えています。bare bones は骨組みだけ、つまり必要最小限のものしかない状態を指します。
最後の Running from something, maybe? は、He is を省いた推測です。末尾に maybe を置くと断定が弱まり、事実の報告のあとに見立てを添える形になります。
まとめ|人物について語る三つの形
人柄や勤続を挙げる has been with us ~、知っている範囲を示す I don’t know ~ so well、経歴を並べる No rap sheet on him. が、短い言葉で人物を伝えています。同じ人物について語る場面でも、どこまで知っているかによって、言葉の選び方が変わります。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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