呼び出しで席を外す一言と、報告・指示のやりとりの英語|『メンタリスト』S05E16で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 呼び出しで席を外す一言と、報告・指示のやりとりの英語|『メンタリスト』S05E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第16話には、呼び出しを受けて席を外す場面と、戻ったという報告に続いて、指示とそれを引き受ける返事が出てくる場面があります。どちらも一言が短く、行く、断る、引き受けるといった動きが、そのまま言葉に表れています。

名乗りから返事までを、出てくる順に見ていきます。短い言葉でどこまで伝わるのかが、この場面の面白いところで、仕事の現場らしい動きも見えてきます。

目次

「I’ll be right there.」と「I gotta go.」呼ばれて席を外す一言

最初の場面は、リズボンと名乗る一言から始まります。リズボンの発言であることは、台詞の中の名乗りから分かります。そのあとに「すぐに行く」という応答が続き、呼び出しの相手の名前と、行かなくてはならないという一言が告げられます。席を外す直前には、同行を誘う発言と、それを断る発言もあります。

Lisbon: This is Lisbon.
(リズボンです。)
— Yes, sir. I-I’ll be right there.
(はい、すぐに伺います。)
— It’s Bertram. I gotta go.
(バートラムから。行かなくちゃ。)
— Okay.
(了解。)
— You coming?
(来る?)
— No. Sorry.
(行かない。ごめん。)
The Mentalist Season5 Episode16 (There Will Be Blood)

I’ll be right there. は「すぐに行きます」という意味です。right は「ただちに」を強める働きをし、right there で、ほどなくその場へ着くことを伝えます。sir は目上の男性に向けた丁寧な呼びかけで、返事を丁寧に整える役目を持ちます。

I gotta go. の gotta は got to が縮まった話し言葉で、I have to go. とほぼ同じ「行かなくては」を表します。直前の It’s Bertram. は呼び出しの相手の名前だけを挙げた一言で、席を外す事情はこの名前で示されています。長い説明を挟まず、名前と I gotta go. の二つで済ませているところが、短い切り上げ方の見本です。

席を外す直前の You coming? は Are you coming? から Are を落とした形です。会話では、主語や助動詞を省いて短く尋ねることがあります。返事の No. Sorry. は、断る言葉に謝りの一語だけを添えています。理由を述べないまま、短く辞退する形です。

「Just got back from ~.」と「Here’s what’s stranger.」戻っての切り出しと話の重ね方

次の場面は、出先から戻ったという発言で始まります。女性のためのシェルターから戻ったばかりだと伝えています。そのあとの会話の中に、直前の「that’s strange」を受けて、さらに奇妙な点があると続ける一言が出てきます。何が奇妙なのかは、ここでは取り上げません。

— Just got back from the women’s shelter.
(女性のためのシェルターから戻ったところです。)
The Mentalist Season5 Episode16 (There Will Be Blood)

just got back from ~ は「〜から戻ったばかり」という切り出しです。just は「たった今」というニュアンスを足し、報告のはじめに置くと、戻ってすぐ伝えに来たことが伝わります。アメリカ英語では、just のある文を現在完了ではなく過去形で言うことがある、と説明されることもあります。

この場面で注目したいのは、その少しあとに出てくる別の発言です。

— Here’s what’s stranger.
(もっと妙なのはここからです。)
The Mentalist Season5 Episode16 (There Will Be Blood)

直前の that’s strange を受けて、strange の比較級 stranger で言葉を重ねています。Here’s what’s ~ は「〜なのはこれだ」と、次に出す情報を前もって示す形です。同じ語を形だけ変えて重ねるため、程度が一段上がることがすぐ伝わります。聞く側は、新しい情報が来る構えを取れます。

「Figure out what we’re missing.」と「I’m on it.」指示を受けて引き受ける

同じ場面のこのあとに、調べを進める指示と、それを引き受ける返事が出てきます。

— All right, talk to everybody who was on staff around that time and dig deeper into their records. Figure out what we’re missing.
(よし、当時スタッフだった人全員から話を聞いて、記録をさらに詳しく調べて。何を見落としているのか突き止めて。)
— I’m on it.
(今やります。)
The Mentalist Season5 Episode16 (There Will Be Blood)

dig deeper into ~ は、直訳すると「〜をもっと深く掘る」で、「さらに詳しく調べる」という意味で使われます。figure out ~ は「〜を突き止める」で、考えたり調べたりして答えにたどり着く場面で使われる句動詞です。what we’re missing は「私たちが見落としているもの」で、what が名詞のかたまりを作っています。

最初の All right, は、話の区切りを示す前置きです。指示そのものは、人に話を聞く、記録を調べる、見落としを突き止める、と三つの動きが並んでいます。

返事の I’m on it. は、今そのことに取りかかっている、と伝える一言です。on には「〜に取り組んで」というニュアンスがあり、依頼を受けたときの返事として使われることの多い形です。Yes, sir. のように相手を呼ぶ語は付いておらず、一言で引き受けています。

まとめ|席を外す一言から引き受ける返事まで

I’ll be right there. と I gotta go. で席を外し、Just got back from ~. で戻ったことを切り出し、Here’s what’s stranger. で話を重ね、I’m on it. で引き受ける。短い言葉の連なりに、仕事の現場の動きが見えてきます。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

このエピソードの英語は、ほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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