海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン5第11話には、お茶を頼んで二択から選ぶ短いやりとりと、時間をもらいたいと声をかける場面が出てきます。どちらも、日常の会話にそのまま持ち込める形が詰まった場面です。
小さな頼みごとの切り出し方、二択の聞き方と選び方、時間をもらうときの前置きの入れ方を、三つの場面に沿って、頼む側と受ける側の両方から順に見ていきます。
「Could I bother you for ~?」で小さな頼みごとを切り出す
最初の場面は、お茶を頼むところから始まります。呼びかけのあとに、次の言葉が続きます。
— Hi, Susie. Could I bother you for a cup of tea?
(やあ、スージー。お茶を一杯いただけませんか。)
— Sure. Come on in.
(ええ、どうぞ入ってください。)
— Thank you.
(ありがとう。)
The Mentalist Season5 Episode11 (Days of Wine and Roses)
bother は「手間をかける」「煩わせる」という意味の動詞です。Could I bother you for ~? は、「〜をお願いして手を煩わせてもよいですか」という形で、相手に少しの手間をかけることを先に詫びながら頼む形になります。Could I ~? は許可を求める丁寧な形として知られ、Can I ~? より控えめに響く、と説明されることがあります。
頼まれる中身は a cup of tea、つまり一杯のお茶です。ここでは文字どおりのお茶の意味で使われています。大きな頼みではなく、ちょっとしたお願いのほうが、この形はなじみやすいでしょう。
返事の Sure. は「いいですよ」と快く引き受ける一語です。続く Come on in. は「どうぞ入って」と招く言葉で、come on in のように on を挟むと、親しみのある誘い方になります。最後の Thank you. で、頼みと承諾の一往復が閉じられます。頼む、引き受ける、礼を言う、という三つの動きが、三つの短い言葉に収まっている点に注目できます。
「Would you like chamomile or mint?」で二択を聞き、選ぶ
同じやりとりの続きで、お茶の種類が尋ねられます。
— Would you like chamomile or mint?
(カモミールとミント、どちらにしますか。)
— Chamomile, please.
(カモミールをお願いします。)
— Water’s hot. There you go.
(お湯が沸いていますよ。はい、どうぞ。)
The Mentalist Season5 Episode11 (Days of Wine and Roses)
Would you like ~? は、「〜はいかがですか」と相手の希望を丁寧に尋ねる形です。Do you want ~? よりもやわらかく聞こえるとされ、飲み物や食べ物を勧める場面で使われることがあります。ここでは A or B を後ろに付けて、カモミールかミントかの二択にしています。二つの候補を並べるだけで、聞かれた側は選ぶだけで済む形です。
答え方も簡潔です。Chamomile, please. のように、選んだ語に please を添えれば足ります。I’d like chamomile. と文にする方法もありますが、飲み物を選ぶ場面では、語だけで答えても自然に通じます。
最後の Water’s hot. は Water is hot. の短縮形で、お湯が用意できたことを知らせる一言です。続く There you go. は、物を手渡すときの「はい、どうぞ」にあたります。渡すという動作に合わせて使う言葉なので、飲み物を出すとき、書類を渡すときなど、手渡しの場面でも使えそうです。頼む、選ぶ、受け取るという流れが、ここで一巡します。
「I just need a minute」と「I hate to, but ~」で時間をもらう
残る二つの場面は、時間をもらいたいと声をかける言葉です。一つ目では、I just need a minute. という声かけに対して、次のように返されます。
— I’m late for an appointment.
(約束の時間に遅れそうなんです。)
The Mentalist Season5 Episode11 (Days of Wine and Roses)
I just need a minute. は、「少しだけ時間をください」と短く頼む言い方です。just を入れると、頼みの大きさが小さく感じられます。それに対する I’m late for ~ は「〜に遅れそうだ」という意味で、appointment は時間を決めた約束や予約を指します。都合を理由にして、その場の話を断る形になっています。
もう一つの別の場面では、話を切り出す側と、構える側のやりとりが続きます。
— Excuse me, sir. I need to discuss something with you.
(失礼します。お話ししたいことがあります。)
— I’m in no mood, Agent Lisbon.
(そんな気分ではないんです、リズボン捜査官。)
— I don’t want to bother you, I hate to, but this is important.
(お邪魔したくはないんです。気が引けるのですが、大事な話なので。)
The Mentalist Season5 Episode11 (Days of Wine and Roses)
Excuse me. で声をかけ、I need to discuss something with you. と用件があることを伝えています。返ってくる in no mood は「その気分ではない」という意味で、断りの理由に気分を挙げる形です。
そこで出てくるのが I hate to ~, but … です。hate to ~ は「〜するのは気が引ける」で、気が進まないことを先に述べてから、but のあとで重要性を示します。冒頭の bother が、ここにも I don’t want to bother you の形で現れており、お茶の頼みごとと同じ語が顔を出しています。
まとめ|頼みごとの切り出し方と受け方
Could I bother you for ~? で頼み、Would you like A or B? で二択を聞き、A, please. で選びました。時間をもらう場面では、I just need a minute. と I hate to, but … が切り出しの言葉として並びます。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードのコラムやフレーズ記事を続けて読むと、この回の英語を別の角度からたどれます。


コメント