「Let me guess」と「Let me see」はどう違う?|『メンタリスト』S05E11で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「Let me guess」と「Let me see」はどう違う?|『メンタリスト』S05E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第11話には、相手の事情を先回りして言い当てる場面と、二つの選択肢のどちらかを問う場面が出てきます。今回は、言い当てるときの前置きである Let me guess と Let me see、二択で答えを求める Which is it? を取り上げます。

響きの似た前置きが場面の中でどう働き分けられているのかを、三つの場面に沿って順に見ていきます。

目次

「Let me guess」で用件を先に言い当てる

令状をめぐる話が持ちかけられる場面で、言葉は Let me guess– という前置きで始まり、そのあとに用件が先回りして述べられます。Let me ~ は「〜させてください」という申し出の形で、guess は「推測する」という意味の動詞です。二つが合わさって、「当てさせてもらいます」という前置きになります。

この前置きの特徴は、相手が話し出す前に用件のほうを先に口にするところです。言い当てた内容は、令状の件でした。guess という語を使うことで、これが推測であることが最初に示されます。仮に外れていたとしても、訂正してもらう余地が残る形です。

その直後に返るのは、わずか二語の一言です。

— You heard.
(聞いたんですね。)
The Mentalist Season5 Episode11 (Days of Wine and Roses)

You heard. は、You heard about it. の後半を省いた形と読めます。「耳に入っていたのですね」と、相手が事情を知っていたことを短く確かめる働きです。言い当てられた内容に説明を足さず、聞いたという点だけを言葉にしています。

Let me guess– と You heard. は、言い当てる側が見当を先に差し出し、確かめる一言で受ける、という組み合わせです。用件を一息で言い切る形なので、会話のテンポも速くなります。

「Let me see」で考えながら言い当てる

同行の誘いに対して、できない、あとで合流する、という返事がありました。そのあと、同じやりとりの中で、次のような言葉が続きます。

— Let me see— Thursday night. Ah. You’re going to play poker.
(ええと……木曜の夜ですね。ああ、ポーカーをやりに行くんですね。)
— Get one of those muckety-mucks to sign off on your warrant.
(お偉方の誰かに、令状へ署名してもらうわけですね。)
The Mentalist Season5 Episode11 (Days of Wine and Roses)

Let me see– は、手がかりを一つずつ確かめながら考えを進めるときの前置きです。直後に Thursday night. と曜日の手がかりを一つ挙げ、Ah. と気づいたことを声に出してから、You’re going to play poker. と結論を述べています。考えている途中の声が、そのまま発話になった流れです。

次の文の sign off on ~ は「〜を承認して署名する」、muckety-mucks は「お偉方」にあたる口語の言葉です。ポーカーの集まりに触れたうえで、令状に署名してもらう考えへつなげています。この見立てが当たったかどうかは、このやりとりの中では述べられていません。

この場面に限って言えば、Let me guess は結論を先に差し出す前置き、Let me see は結論に至るまでの過程を声に出す前置き、という違いが分かります。どちらも Let me ~ で始まりますが、続く内容の置き方が異なります。一方は答えを先に置き、もう一方は答えにたどり着く道筋を言葉にしていく形です。

「Which is it?」で二つの選択肢のどちらかを問う

三つ目は、本編が始まって間もないやりとりです。リズボンに向けて、注意が散っている、目に熱意の光がある、という指摘が出ます。続けて、選択肢が二つに絞られます。

形は Either A, or B. Which is it? です。選択肢の一つは仕事上の進展、もう一つは「恋をしている」という内容でした。Either ~ or … は「〜か、あるいは…か」と候補を二つに限る言い方で、Which is it? は「どちらなのか」と答えを求める一言です。二つを並べると、問いかけの範囲がはっきり絞られ、答える側は迷わずにどちらかを選べます。

この問いに対しては、令状に署名が得られたという報告が返ります。仕事上の進展のほうを答えた形です。そのあとに、次の言葉が続きます。

— I was hoping it was love.
(そうであればいいと思っていたんですが。)
— You deserve happiness, but I’m glad for you anyway.
(あなたには幸せになる資格があります。でも、どちらにしても、あなたのために喜んでいますよ。)
The Mentalist Season5 Episode11 (Days of Wine and Roses)

I was hoping ~ は、過去進行形を使って期待を控えめに伝える形です。もう一方の選択肢を引き合いに出すことで、二択をめぐるやりとりが重くなりすぎずに進みます。anyway は「どちらにしても」「いずれにせよ」という意味で、答えがどちらであっても喜んでいる、という言い方になっています。

まとめ|言い当てる前置きと、答えを求める一言

Let me guess は見当を先に差し出し、Let me see は考える過程を声に出し、Which is it? は二つの選択肢から答えを求めます。三つの場面を並べると、同じ「言い当てる」「問う」でも、前置きの選び方で会話の進み方が変わることが分かります。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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