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『メンタリスト』シーズン5第11話には、一緒に行こうと誘われたり、付き添いを付けると言われたりして、それを角を立てずに断る場面がいくつか出てきます。断り方に冗談が混じっているのも、この回の面白いところで、言葉の選び方に注目すると、同じ「断る」でも響きが違うことが分かります。
誘いを軽く受け流す言い方、付き添いは要らないと伝える言い方、居なくてもいいと伝える言い方を、三つの場面に沿って順に見ていきます。
「as fun as that might sound」で誘いを冗談めかして断る
最初の場面では、先に現場へ駆けつけた人たちに話を聞きに行こう、と呼びかける言葉があります。それに対して、次のような言葉が返ります。
— Jane, let’s talk to the first responders.
(ジェーン、最初に現場に駆けつけた人たちに話を聞きに行きましょう。)
— Oh, as fun as that might sound,
(ああ、それはさぞ楽しそうに聞こえますが、)
— I think I’d rather play some chess. No offense.
(私はむしろ、チェスでもしたい気分です。悪気はありません。)
The Mentalist Season5 Episode11 (Days of Wine and Roses)
as fun as that might sound は、「それがどれほど楽しそうに聞こえるとしても」という意味の前置きです。誘われた内容を一度認めるように見せて、そのあとに断りを続ける組み立てになっています。ここでは「聞きに行く」という誘いに対して「楽しそう」と言っているため、冗談めかした響きが出ています。
断りの中心は I’d rather ~ です。would rather は「むしろ〜したい」と、別の選択肢のほうを選ぶときの形で、I think を前に付けると言い切りがやわらぎます。選ぶのは play some chess、つまりチェスでした。
最後の No offense. は、「悪気はありません」と角を丸める添え言葉です。誘いを断る側が、相手を否定したいわけではないことを一言で示しています。前置き、本題、添え言葉の三つが順に並ぶので、断る言葉が一息で組み立てられています。
「No need for a chaperone」で付き添いは要らないと伝える
二つ目は、別の場面です。ある人に会いに行くことになり、その手前で、次のようなやりとりがあります。
— I’m gonna head back to the office.
(私は事務所に戻ります。)
— I’ll have Cho come and meet you here.
(チョウをこちらに向かわせて、合流させます。)
— Oh, I’m fine. No need for a chaperone.
(ああ、大丈夫です。付き添いは必要ありません。)
The Mentalist Season5 Episode11 (Days of Wine and Roses)
head back to ~ は「〜に戻る」、I’ll have ~ come … は「〜に来てもらう」という意味で、ここでは来てもらう相手としてチョウの名前が入っています。have 人 動詞 の形は、人に何かをしてもらう段取りを伝えるときに使われます。
これに対する返事が Oh, I’m fine. です。I’m fine. は「大丈夫です」と、手助けや気遣いを受け流すときの短い一言です。続く No need for ~ は「〜は必要ありません」という言い方で、No need for a chaperone. は There is no need for a chaperone. の頭を省いた形と読めます。短く言い切れる点が、この形の使いやすさです。
chaperone は、付き添い役を指す語です。本来は保護者のような立場で付き添う人を指すことが多く、ここでは「付き添いの人を付けるほどではない」と、少し大げさな語を選んで軽く断っています。fine と No need for の二つを重ねることで、遠慮と軽口が同時に伝わる返事です。
「you don’t have to stick around」で居なくてもいいと伝える
三つ目は、さらに別の場面のやりとりです。
— You know, you don’t have to stick around. I can meet you back at CBI.
(無理に残らなくていいですよ。CBIに戻ってから合流できますから。)
— I’m supposed to stay with you.
(私はあなたと一緒にいることになっていますので。)
The Mentalist Season5 Episode11 (Days of Wine and Roses)
stick around は「その場に居残る」という口語の言い回しです。you don’t have to ~ は「〜しなくていい」と義務がないことを伝える形で、you don’t have to stick around は「居残らなくていいですよ」と相手の負担を軽くする言い方になります。
先に You know, を置いているのも、話の切り出しをやわらげる役目です。続く内容を、命令ではなく気づかいとして差し出す形になっています。I can meet you back at ~ で「〜に戻ったら合流できる」と代わりの段取りを示しているので、断りだけで終わらずに、別の落としどころも添えられています。ここで出てくる CBI は、カリフォルニア州捜査局です。
返ってくるのは I’m supposed to ~ です。be supposed to ~ は「〜することになっている」という意味で、役目や取り決めがあって動いているときの言い方です。居なくていいと言われても、決まりごとを理由にその場に残る、という返しになります。supposed の発音は「サポウズド」に近く、suppose(〜と思う)の形から来ています。
まとめ|断る言葉と、断られても残る言葉
as fun as that might sound で誘いを断り、No need for a chaperone. で付き添いを断り、you don’t have to stick around で居残りを不要と伝えます。返す側は I’m supposed to ~ でした。添え言葉で響きが変わります。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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