海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン8エピソード5では、スイーツがブースたちの家にしばらく泊まることになり、相談なしに決まったことや、知らされていなかった来客をめぐって、小さな行き違いが続きます。今回は、そうした場面に出てくる「先に言ってほしかった」という気持ちの英語を読み解きます。
前もって知らせてほしかったという気持ちは、責める言い方にも、やわらかい言い方にもなります。作中のやり取りから、その言い分け方を見ていきます。
相談なしの決定を「You invited 〜?」と確かめる
スイーツを家に泊めると決めたのはブースです。そのことを知って驚く声に、先に聞くべきだったと認める返事が続きます。
— You invited Sweets to move in with us?
(スイーツに、うちへ越してくるよう誘ったの?)— I know I should have asked you first, but you should have seen him.
(先に聞くべきだったのは分かってる。でも、あの様子を見ていたら…。)— He was pitiful. I mean, it was bad.
(気の毒だったんだ。本当にひどくて。)— You know, it’s just for a couple of days, until he finds his own place.
(ほら、ほんの数日だけ。自分の部屋が見つかるまでだから。)BONES Season8 Episode5 (The Method in the Madness)
最初の You invited 〜? は、疑問文の語順(Did you invite 〜?)にせず、ふつうの文のまま語尾を上げて聞く形です。すでに起きたことを「〜したってこと?」と驚きながら確かめるときによく使われます。
返す側の I should have asked you first. は「先に聞くべきだった」で、should have + 過去分詞 が「しなかったこと」への反省を表します。同じ文の you should have seen him も同じ形ですが、こちらは「あの様子を見ていたら分かったはず」という言い分です。最後に just for a couple of days と期間の短さを添えて、相手の受け止め方をやわらげているのも読み取れます。
決められた側から伝えるなら、You could have asked me first.(先に聞いてくれてもよかったのに)や I wish you’d asked me first.(先に聞いてほしかった)が定番です。
「a little warning would have been nice」でやわらかく伝える
夜の家では、浴室に人がいると知らずにいた側から、こんな問いかけが出ます。
— Is Sweets in our bathroom?
(スイーツがうちの浴室にいるの?)— Yes. Should I have put a note on the door?
(ええ。ドアにメモでも貼っておくべきだった?)— Well, a little warning would have been nice.
(まあ、少しは前もって知らせてくれてもよかったけど。)BONES Season8 Episode5 (The Method in the Madness)
Should I have + 過去分詞? は、自分の過去の行動について「〜しておくべきだった?」と聞き返す形です。返ってきた a little warning would have been nice の warning は「警告」ではなく「前もっての知らせ」、would have been nice は「〜してくれたらよかったのに」をやわらかく伝える言い方です。a little を添えることで、責める調子がさらに弱まります。
不満の強さに合わせた言い方を並べると、次のようになります。
| 言い方 | ニュアンス |
|---|---|
| A little warning would have been nice. | 少しは前もって言ってほしかった(やわらかい) |
| It would have been nice to know. | 知っておけたらよかった(やわらかい) |
| You could have told me. | 言ってくれてもよかったのに(不満がにじむ) |
| Why didn’t you tell me? | なんで言わなかったの?(問いただす) |
| Next time, let me know first. | 次は先に知らせて(今後のお願い) |
予告なしの来客に返すひと言
同じ夜、研究所の仲間たちが前触れなく家を訪ねてきます。
— We weren’t expecting guests.
(お客さんが来るとは思っていませんでした。)Booth: We’re not expecting… What are you…?
(客が来る予定なんて…お前ら、何を…?)— Hello? Time out. Can this not wait until tomorrow?
(ちょっと、待って。明日まで待てないの?)BONES Season8 Episode5 (The Method in the Madness)
be expecting + 人 は「(来ると分かっていて)待っている」で、We weren’t expecting guests. は来客の予定がなかった、つまり知らされていなかったことを、角を立てずに伝える一言です。続く Can this not wait until tomorrow? は否定の疑問文で「明日まで待てないの?」と問いかける形、Time out はスポーツの「タイム」にたとえて会話を止める言い方です。今後は前もって連絡がほしいときに、Could you call first next time?(次は先に電話してもらえる?)と添える方法もあります。
まとめ|「先に言ってほしかった」は強さを選んで伝える
I should have asked you first.、A little warning would have been nice.、We weren’t expecting guests. と、作中では相談や予告がなかった場面ごとに違う言い方が出てきます。would have been nice や could have を使い分けると、不満の強さを調整しながら気持ちを伝えられます。
次回も『BONES』と一緒に、会話の温度を変える英語を学んでいきましょう。
このエピソードの他のコラムでは、live と stay の言い分けや、職人の手づくり品をめぐる文化も扱っています。


コメント