「artisanal」とは?職人の手づくり品にこだわるアメリカの文化と英語|『BONES』S08E05で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「artisanal」とは?職人の手づくり品にこだわるアメリカの文化と英語|『BONES』S08E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン8エピソード5では、ブースとブレナンが捜査で、ピクルスやろうそくの職人の店が並ぶ通りを訪れます。そこでブレナンが口にするのが artisanal という言葉です。今回は、職人の手づくり品を大切にするアメリカの文化と、それを表す英語を読み解きます。

海外の食品のパッケージやメニューでもよく見かける言葉なので、意味と背景を知っておくと買い物の場面でも役に立ちます。

目次

「artisanal community」は職人の店が集まる場所

通りに入ると、並ぶ店の顔ぶれをめぐって、こんな会話が交わされます。

— There’s a pickle maker and a candlestick maker.
(ピクルス職人に、ろうそく職人もいる。)

— Oh.
(あっ。)

— I know what this is.
(これが何か分かった。)

— Okay. What is this, a time portal?
(じゃあ何だ、タイムポータルか?)

Brennan: No, this is an artisanal community, Booth.
(いいえ、ここは職人のコミュニティよ、ブース。)

Booth: Oh, that’s just ridiculous.
(おいおい、ばかげてるだろ。)

BONES Season8 Episode5 (The Method in the Madness)

artisanal は「職人の手による」という形容詞で、辞書では「職人が伝統的な方法で少量生産した」という意味で説明されています。名詞の artisan(職人)から来た言葉で、artisanal community は職人の店や工房が集まる地域を指しています。昔ながらの手仕事の店が並ぶ様子が、time portal という冗談につながっているのが面白いところです。

「handcrafted」「handmade」と、手仕事が支持される背景

通りの場面では、手づくりの品の価値を説明する声も聞かれます。

— Creating handcrafted, handmade products provides artisans with the authenticity they feel is lacking in today’s technology-driven, industrialized world.
(手づくりの品を作ることは、技術と工業が中心の今の世界に欠けていると職人たちが感じる、本物らしさをもたらしてくれるのです。)

BONES Season8 Episode5 (The Method in the Madness)

handcrafted と handmade はどちらも「手づくりの」ですが、handcrafted には技術と手間をかけて丁寧に作ったという響きがあるとされています。authenticity は「本物らしさ」です。

アメリカでは1970年代ごろから、大量生産の食品とは別に、昔ながらの方法でチーズなどを少しずつ作る生産者が増え、2000年代にはレストランのメニューなどでも artisan という言葉が広く使われるようになったとされています。ピクルスやチーズなどでは small-batch(少量生産)という言い方もよく見られます。一方で、雰囲気づくりのためにこの言葉を使う大量生産の商品もあると指摘されています。

捜査で訪れた精肉店でも、店のやり方を問われた店主がこう答えます。

Adam: This is an artisan butchery.
(うちは職人の精肉店なんだ。)

BONES Season8 Episode5 (The Method in the Madness)

artisan は名詞の前に置いて「職人の〜」の意味でも使われます。

職人の品はなぜ高い?値段をめぐる会話

家では、子ども用の食品の値段にブースが不満らしい、という話からスイーツの説明が始まります。

Sweets: Well, artisanal products are more expensive to produce, so of course they’re more expensive to purchase.
(まあ、職人の品は作るのにお金がかかりますから、買うときに高いのも当然ですよ。)

Sweets: But the value comes in knowing that they’re not made by some faceless, soul-destroying corporation.
(でも価値は、顔の見えない、心をすり減らすような大企業が作ったものじゃないと分かることにあるんです。)

Brennan: You seem to have a real appreciation for the artisan, Sweets.
(スイーツ、あなたは職人の品のよさがよく分かっているようね。)

BONES Season8 Episode5 (The Method in the Madness)

more expensive to produce(作るのにお金がかかる)だから more expensive to purchase(買うときも高い)、という理屈です。faceless は「顔の見えない」で、ここでは品物ではなく、それを作る大企業(corporation)にかかっています。

終盤の家でも、値段が冗談の種になります。

— It’s not bad, I’m telling you.
(悪くないって、本当に。)

— Nine bucks.
(9ドルだよ。)

— Nine-buck applesauce is kind of like drinking a fine wine.
(9ドルのアップルソースは、高級ワインを飲むようなものだよ。)

BONES Season8 Episode5 (The Method in the Madness)

bucks は dollars のくだけた言い方で、nine-buck applesauce のように数字とつないで形容詞のように使うときは、単数形の buck になります。

まとめ|手づくりの品に込められた価値を英語で読む

artisanal(職人の手による)、artisan(職人)、handcrafted・handmade(手づくりの)、authenticity(本物らしさ)と、作中には職人の品を語る言葉が並びます。値段が高めになる理由や、作り手が見える品を選ぶ気持ちまで知っておくと、商品の表示やメニューの英語がぐっと身近になります。

『BONES』を観ながら、捜査の合間に映る街の店や食卓にも目を向けると、アメリカの暮らしの一面が見えてきます。

同じエピソードの他のコラムでは、live と stay の言い分けや、「先に言ってほしかった」を伝える英語も取り上げています。

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