海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン4エピソード15は、腰を痛めたブースが療養を言い渡され、捜査の現場を離れることになるエピソードです。今回は、ブースの自宅を訪ねたブレナンが、ひと目で彼の不調を見抜く冒頭の場面を起点に、見抜かれた側の返し方と、相手の体を気遣う側の英語を読み解きます。
「大丈夫?」と聞かれて素直に認めるか、それとも平気なふりを続けるか。体調をめぐる短いやりとりには、日常でそのまま使える言い回しが詰まっています。
「そんなに分かる?」と認めるときの返し方
ブレナンがドアをたたき、ブースが少し遅れて出てきます。そのぎこちない動きを、ブレナンは見逃しません。
Brennan: What’s wrong?
(どうしたの?)Booth: Nothing; come on in. How about some coffee? Arabian Bean!
(何でもないさ、入れよ。コーヒーでもどうだ?アラビアン・ビーンだぞ!)Brennan: You hurt your back again?
(また腰を痛めたのね?)Booth: No, no…no. It’s that obvious, huh?
(いや、いや……違う。そんなに分かるか?)BONES Season4 Episode15 (The Princess and the Pear)
“What’s wrong?”は、相手の様子がいつもと違うときに「どうしたの?」と声をかける定番の一言です。ブースは”Nothing”とはぐらかしますが、ブレナンはhurt one’s back(腰を痛める)とずばり言い当てます。英語では腰も”back”で表すことが多く、”lower back”と言えば腰のあたりをはっきり指せます。
注目したいのは、ブースの返しです。”No, no…no.”と否定を重ねたあと、すぐに”It’s that obvious, huh?”と認めてしまいます。that obviousの”that”は「そんなに」と程度を表す副詞で、”huh?”を添えると苦笑まじりの響きになります。隠しきれなかったときの照れ隠しとして、体調以外の場面でも使える一言と言えます。
「専門医に診てもらって」と勧める英語
ブースは前回のように腰を直してほしいとブレナンに頼みます。ブレナンは、まず専門家に任せるべきだと返します。
Brennan: Booth, if this has become a recurring problem, you should see a specialist.
(ブース、これが繰り返し起きているなら、専門医に診てもらうべきよ。)Booth: Right, I get it-all disclaimers apply. Here we go, hit the back-chop-chop–we got a case.
(ああ、分かってる。注意書きはすべて承知の上だ。さあ頼む、背中をやってくれ。手早くな、事件なんだ。)BONES Season4 Episode15 (The Princess and the Pear)
see a specialistは「専門医に診てもらう」という意味で、”see a doctor”の”see”と同じ使い方です。冒頭に条件を添えることで、頭ごなしではなく理由を示して勧める言い方になっています。
ブースの”all disclaimers apply”は、商品や広告に付く免責事項(disclaimer)になぞらえて、忠告を軽く受け流す言い回しです。
受診後の電話でも、ブレナンは念を押します。
Brennan: Intervertebral disk degeneration shouldn’t be taken lightly. Are you wearing your lumbo-sacral support belt?
(椎間板の変性は軽く考えるべきではないわ。腰のサポートベルトは着けてる?)BONES Season4 Episode15 (The Princess and the Pear)
shouldn’t be taken lightlyは「軽く考えてはいけない」という忠告の定番表現で、体調以外の心配ごとにも使えます。なお劇中では、ブレナンの施術がかえって腰を悪化させたことも語られています。
「平気だ」と言い張るときの英語
療養中のブースは、気遣いの電話を受けるたびに強がります。同僚のペロッタ捜査官に必要なものはないかと聞かれた場面です。
Perotta: Hey, it’s Perotta. How you doing? Uh, you need anything?
(どうも、ペロッタです。調子はどうです?何か必要なものはありますか?)Booth: No. I am just dandy.
(いや。元気そのものだよ。)BONES Season4 Episode15 (The Princess and the Pear)
dandyは「すばらしい」を意味するやや古風な口語で、”just dandy”はおどけた「絶好調だ」になります。無理をしている様子がかえって伝わってくる返しです。
後半、仕事に戻ろうとするブースを、ブレナンが電話で止める場面でも強がりは続きます。
Brennan: So the-the pain is gone?
(じゃあ、い、痛みはもうないの?)Booth: Don’t feel a thing. I might not be moving as fast, but, hey, still haven’t lost my edge.
(何も感じないね。前ほど速くは動けないかもしれないが、腕は鈍っちゃいないさ。)BONES Season4 Episode15 (The Princess and the Pear)
Don’t feel a thing.は主語の”I”を省いた口語の強がりです。lose one’s edgeは「腕が鈍る」という意味で、否定形にすると「まだまだやれる」という自負を表せます。
まとめ|見抜かれたときの返しと、気遣いの英語
見抜かれたときの”It’s that obvious, huh?”、受診を勧める”see a specialist”、念を押す”shouldn’t be taken lightly”、強がりの”just dandy”。短い会話からも、話し手の素直さや意地っ張りな性格が伝わることが分かります。
ブースとブレナンの軽妙なやりとりを観ながら、言い回しの響きを味わうと、場面の面白さがいっそう見えてきます。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。


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