「To each their own」人それぞれ、と考え方の違いを笑って受け流す英語|『BONES』S05E12で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「To each their own」人それぞれ、と考え方の違いを笑って受け流す英語|『BONES』S05E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン5エピソード12は、研究所が一晩封鎖される騒動の回です。ラストでは、騒動が一段落し、仲間とダイナーで過ごしたブースとブレナンが、店を出て並んで歩き出します。今回はこの帰り道の軽口を起点に、To each their own を中心とした、考え方の違いを笑って受け流す英語を読み解きます。

意見がぶつかりかけた会話が、言い争いにならずに軽く着地していく流れが見どころです。

目次

「頭か、直感か」で意見が分かれる

スイーツが先に帰ったあと、ブースはブレナンに声をかけます。

Booth: Shall we?
(行こうか?)

Brennan: We shall.
(ええ、行きましょう。)

BONES Season5 Episode12 (The Proof in the Pudding)

Shall we?は「そろそろ行こうか」と誘う決まり文句で、ブレナンは同じ形のWe shall.で応じています。少しかしこまった響きを、二人とも楽しんでいる様子が分かります。

歩きながら、ブレナンはブースの今回の向き合い方をほめ、話は判断の仕方へ移っていきます。

Brennan: I’m very impressed. You wanted the truth, even if it was going to hurt you.
(とても感心したわ。あなたは真実を求めた。たとえそれで自分がつらい思いをするとしても。)

Booth: I learned that from you.
(君から学んだんだよ。)

Brennan: Really?
(本当に?)

Booth: Yeah. I mean, sometimes you have to go with your brain over your gut.
(ああ。つまりさ、時には直感より頭で判断しなきゃいけないってこと。)

Brennan: That’s nice. But I prefer that you always go with your brain over your gut because your gut cannot think.
(すてきね。でも私は、あなたにはいつも直感より頭で判断してほしいわ。直感は考えることができないもの。)

BONES Season5 Episode12 (The Proof in the Pudding)

go with your gutは「直感に従う」という言い方で、gutはもともと「おなか・腸」を指す語です。ブースはこれをbrainと並べ、go with A over B(BよりAに従う)の形で「時には頭で」と言っています。

ブレナンはThat’s nice.といったん受け止めてから、Butで「時には」をalwaysに言い直しています。相手の言葉を否定せず、自分の考えを上乗せするやり方が読み取れます。

「To each their own」で笑って締める

ブレナンの「直感は考えることができない」に対して、ブースは gut のもう一つの意味を持ち出して返します。

Booth: Your brain can’t digest a breakfast burrito. Just saying, to each their own.
(頭じゃ朝飯のブリトーは消化できないだろ。まあ言ってみただけさ、人それぞれってこと。)

Brennan: To each their own.
(人それぞれね。)

Booth: Yep.
(そうさ。)

BONES Season5 Episode12 (The Proof in the Pudding)

to each their ownは「人それぞれ」「好みや考え方は人によって違う」という意味の決まり文句です。もとはto each his ownの形で広まり、近年は性別を限定しないtheirを使う形もよく見られるとされています。

Just sayingは「言ってみただけ」と、自分の発言の重みを軽くする一言です。この二つを続けることで、ブースは議論を決着させずに笑いで終わらせています。ブレナンが同じ言葉をそのまま返し、ブースがYepで受ける流れは、意見の違いを残したまま会話を閉じる形と言えます。

なお、to each their own は口調によっては「勝手にすれば」と突き放す響きになることもあります。ここでは冗談の流れで軽く言っているため、角の立たない締めになっているのがポイントです。

表現 ニュアンス
To each their own. 人それぞれ。好みや考え方の違いを認める
Just saying. 言ってみただけ。発言を軽くする
Different strokes for different folks. 人によって好みは違う。くだけた言い回し
Let’s agree to disagree. 意見が違うことを認め合おう。議論を打ち切る

まとめ|意見の違いは、決着させずに笑って収める

go with your brain over your gutで判断の仕方を語り、That’s nice. Butで受け止めつつ言い直し、Just sayingとto each their ownで違いを笑いに変える流れが見えてきます。

二人の軽口のテンポに耳を澄ませながら、次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。

研究所を預かるカムの毅然とした英語や、劇中に出てくる連邦政府機関の名前は、同じエピソードの別のコラムで扱っています。

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