海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン5エピソード12では、週末の夜、政府機関の者を名乗るミスター・ホワイトが部下を連れて研究所に現れ、出入りを封じたうえで、チームにある鑑定を命じます。今回は、研究所を預かるカムがこの来訪者に言葉で押し返していく場面を起点に、外から来た人に「うちのやり方」をきっぱり伝える英語を読み解きます。
立場を示す、指示との距離を自分で語る、流儀を言い切るという三つの言い方が、一晩の押し問答の中に順に出てくるのが見どころです。
立場を示し、脅しをかわす
カムが自分はこの施設の責任者だと告げると、ミスター・ホワイトは「今夜は違う」とあっさり退けます。続いてスイーツが、なぜ命令に従わなければならないのかと問うと、ミスター・ホワイトは給料の出どころを持ち出します。
Mr. White: Perhaps the fact that you’re all paid by the federal government.
(あなたがたの給料が連邦政府から出ている、という事実ではどうだ。)Cam: Threats are not really gonna work for you tonight.
(今夜は、脅しはあまり効かないわよ。)BONES Season5 Episode12 (The Proof in the Pudding)
workはここで「うまくいく・効き目がある」という意味です。not reallyを挟むことで、声を荒らげずに「その手は通じない」と伝えています。
be in charge of(〜を任されている、〜の責任者である)で立場を示した直後に、相手が使った「今夜は」をそのままtonightで返しているのも印象的です。強い言葉を使わなくても、相手の土俵に乗らない姿勢が伝わってきます。
「言われたとおりにするのは苦手」と自分で言う
鑑定の作業中、カムが指示の範囲を少し越えた提案をすると、ブレナンがミスター・ホワイトの言いつけを持ち出して止めます。
Brennan: No, Mr. White told us to regard identification as a zero priority.
(いいえ、ミスター・ホワイトからは、身元の特定は優先度ゼロとして扱うよう言われているわ。)Cam: I’m not as good as you are at doing what I’m told.
(私はあなたほど、言われたとおりにするのが得意じゃないの。)Brennan: Thank you.
(ありがとう。)BONES Season5 Episode12 (The Proof in the Pudding)
do what I’m toldは「言われたとおりにする」という決まった言い方です。カムは皮肉まじりに言っていますが、ブレナンは文字どおりほめ言葉として受け取り、お礼を返しています。言葉を額面どおりに受け取るブレナンらしさが出ているやりとりです。
その少しあと、カムは大声でホッジンスを呼んで見張りの男たちを驚かせます。その狙いをブレナンに見抜かれると、カムはこう認めます。
Cam: Like I said, I’m not really the good soldier type.
(言ったでしょ、私は黙って命令に従うタイプじゃないのよ。)BONES Season5 Episode12 (The Proof in the Pudding)
good soldierは、文句を言わず上からの命令に従う人のたとえです。Like I said(さっきも言ったけど)で前の発言とつなげているのが分かります。
「これがうちのやり方」と言い切る
その後、検証のための実験に許可を求める場面で、必要性をいぶかしむミスター・ホワイトに、カムはこう言い切ります。
Cam: You want our best work? This is what we do.
(最高の仕事が欲しいんでしょう? これが私たちのやり方よ。)BONES Season5 Episode12 (The Proof in the Pudding)
終盤、ミスター・ホワイトは突然作業の終了を告げます。あと一歩だとブレナンが食い下がる場面です。
Brennan: No, wait, wait. One more piece of analysis and we get the whole truth.
(待って、待って。あと一つ分析すれば、真実がすべて分かるのよ。)Mr. White: The whole truth is not the point.
(真実のすべてなど、問題ではない。)Cam: Mr. White? For future reference, you might want to inform your bosses that we don’t do half-truth here.
(ミスター・ホワイト? 今後のために、上の方々に伝えておいたほうがいいわ。ここでは中途半端な真実は扱わないって。)BONES Season5 Episode12 (The Proof in the Pudding)
for future referenceは「今後の参考までに」という前置きで、次から気をつけてほしいことを伝えるときに使われます。you might want toは「〜したほうがいいかも」という柔らかい助言の形ですが、ここでは釘を刺す響きです。we don’t do X hereは「うちではXはやらない」と流儀を示す言い方で、ブレナンのwhole truthにhalf-truthを重ねて返しているのが面白いところです。
まとめ|相手の土俵に乗らず、流儀を言葉にする
be in charge ofで立場を示し、not really gonna workで脅しをかわします。そのうえでdo what I’m toldやgood soldierで指示との距離を語り、This is what we doとwe don’t do half-truth hereで流儀を言い切る流れが見えてきます。
研究所を預かるカムの言葉づかいに注目しながら、次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードの別のコラムでは、帰り道の軽口や、劇中に出てくる連邦政府機関の名前も取り上げています。


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